淡路島の南、三原町にある「淡路農業技術センター」。こちらでは、1週間に一度、子牛たちにあるものが運ばれてきます。なんだかわかりますか?実はこれ、紙を裁断したもの。つまりシュレッダーの紙くずなんですよ。


淡路農業技術センター研究員の篠倉和己さん「オフィスの中で非常にたくさんの紙ゴミになっておりますので、リサイクルということで始めました。わらと同じかそれ以上の保湿性があるんですね。だから、牛の方も喜んでその上に寝ます。」



オフィスでの事務はどうしても毎日、書類のゴミが出てきます。そこで、有効に利用できないかと考えられたのがこのアイデア。篠倉さんを始め、研究員の方々は毎日、子牛たちの動きを観察します。従来のワラを比較して、行動の違いなどを研究しているんですよ。



エサの入っていた袋もシュレッダーにかけて使用します。こちらも只今、実験中。
「今後、こういった畜産の現場でわらとかを入手出来ない紙を敷きわらとして利用されると、これは子牛に対してもやさしいものですので、いいなと考えております。」と篠倉さん。



近い将来、この実験結果を活かして、全国の酪農家で紙のベッドが普及すれば、それは紙ゴミの減量化につながります。モ〜うれしい限りです。