京都府京田辺市の静かな山あいに共同作業所「アトリエふくろう」があります。たくさんのハガキが作られていますね。実はここでは企業でいらなくなった紙を原料にして、紙すきが行われているんです。


代表の林剛さん「ゴミの減量というのには、必ずこれは役に立つという風に確信してます。」紙漉きの原料は、印刷会社の不良品や紙パックの不良品。たくさんの紙を漉くためには、原料もたくさん必要だそうです。アトリエふくろうは、大阪にある麦の会という紙漉き交流センターのネットワークの中で活動を続け、資源の循環に努めています。



もちろん、品質が第一。世の中に認められる製品にするためには、厳しく品質のチェックもするそうです。不良品はやり直して原料に戻します。



これは水を吸い取る作業。吸い取った水はバキュームの中に溜まっていくんです。この水も何度も紙漉きに使われるんですよ。



ハガキを染める色は、野菜の皮や野山の植物から取るんです。これが、きれいな色になるんですね。

なすの皮

竹の子の皮

桃の枝



「流通させていくという目的がありますんで、ゴミの形を変えただけでそこで終わってしまうと出口がないと意味がないですから。そこに一番最初にこだわったということですね」と林さん。


森の守り神「ふくろう」は、紙の原料である森の木を守っているんですね。