日本の湖や沼では、外来魚が大繁殖。それが水の中の生態系を壊していることが、問題になっています。ここ琵琶湖では、ブルーギルによる被害が深刻です。そこで、琵琶湖で漁業をする方々が中心になってブルーギルの捕獲が続けられているんです。 


捕まえたブルーギルは、京都市伏見区にある京都アラリサイクルセンターに運ばれているんです。ここは、魚のあらを家畜にエサや肥料に作り替えているところ。毎日、たくさんの魚のあらや内臓が運ばれてきます。これまで魚のあらは、ゴミとして捨てられてきましたが、ここではそれを有効に利用できる資源に加工しているんです。



粉々になれば、あらは影も形もありません。運ばれたブルーギルも他の魚のあらと一緒に加工されてニワトリのエサになるそうです。これが出来上がり。カルシウムがたっぷりの飼料になりました。



こんなふうにして、今後10年間のうちに琵琶湖の外来魚の数を半分に減らす計画だそうです。でも、ブルーギルを持ち込んで湖の生態系を狂わせたのは、私たち人間です。そのことを忘れてはいけないと思います。