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2012年1月22日放送

想定外の家

この物件が抱える問題

  • ■1階に依頼者両親、2階に依頼者家族が暮らしているが、外階段でしかつながっていない
  • ■三つ子の子供たちが成長するにつれ、どんどん手狭になっている
  • ■もとはアパートだった2階の2部屋を使っているが、玄関、台所、お風呂、トイレ、すべて2つずつあり無駄な状態。単身者用のものなのでどれも窮屈
  • ■アパート造りなので中で部屋が繋がっておらず、不便な間取り
  • ■玄関、台所、お風呂、トイレ、すべて2つずつあり無駄な状態。単身者用のものなのでどれも窮屈
  • ■子育てを助けてくれるおばあちゃんは、日に何度も外階段を行き来するが雨の日は濡れてしまい、濡れた階段で滑る危険もある
  • ■三つ子のものはすべて3つずつそろえるので、ものに占領されてしまう
  • ■6畳の寝室に布団を4枚敷いて人が寝ているが、それが出来るのも三つ子が小さいうちだけ
  • ■アパートだった部屋を2つ使っているが、実際に生活しているのは片方の部屋だけ
  • ■玄関の収納は靴がぎっしり詰め込まれているが、それでもあふれてしまい隣の部屋にも置いている
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

安住空間の探求者 本間貴史

全てのものが3つずつあり、掛ける3というのが大きなキーワードになると思う。ずっと三つ子が一緒で行動が同じということはないので、可変性があり柔軟な自由度の高い空間が必要だと思う。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

二世帯のための1階
二世帯で使うために改装された1階の玄関には、二世帯分の靴が収納できる大容量の靴箱が用意されました。これまでのように、三つ子の靴の置き場に困るなんてこともありません。

かつて車庫だった場所には、念願の内階段ができました。これで雨の日に外階段で行き来する苦労もありません。その階段の壁は宝ものの写真が並ぶギャラリースペースに。三つ子の成長記録が毎日使う階段を和みの空間にしてくれました。

隣家が近くまで迫り、薄暗かった1階のリビングダイニングは、吹き抜けが作られ2階からの光がたっぷりと差し込む明るい空間に。2階とつながったことで、二世帯が互いに気配を感じることができるようになりました。
画像: 匠のアイデア
集約された水回り
窮屈で薄暗い印象だった1階のキッチンは、邪魔な壁を取り払うことで明るく開放的に。キャビネットはかつて2階にあったキッチンを再利用し食洗機を組み込みました。折りたたみ式の作業台は、水切りとしても使用できます。

キッチンの側面には大容量の収納が、キッチンカウンターにもデッドスペースを利用した棚が設けられています。しかもこのカウンター、中央の板を引き出すとテーブルに早変わり!ダイニングテーブルと繋げれば7人でもゆったりと食卓を囲むことができる家族団らんの空間になります。

狭い上に入り口に30センチの段差があった1階のお風呂場は、床を平らにし、無駄に広かった脱衣所を狭めて、その分浴室を広げました。浴槽も大きくなり、親子で入ってもゆとりの広さです。

洗面脱衣所にはたっぷりと入る収納を作り付け、洗面台の下には、お母さんが整理し易いよう、三つ子たちの好きな色で化粧した専用の引き出しを用意しました。
画像: 匠のアイデア
大きく広がった2階
2階のお風呂場を撤去したスペースには、内階段が掛けられました。階段を上がったその先は、ゆとりあるリビングルーム。台所を1階にまとめたことで、これまではなかった家族の安らぎの空間が生まれました。

「匠」が今回のリフォームで最も重要と考えていたのが、必要のなくなった2階の台所の使い道。その場所は、お母さんが何にでも使える多目的家事スペースに大変身。新たなミニシンクとキャビネットは以前の台所のものを再利用しています。

家事スペースにはお母さんのための特別な仕掛けが。コルクボードの裏には三面鏡が仕込まれていて、ドレッサーに早変わり。落ち着いて支度ができるようになりました。

対面する壁には、三つ子のための大容量の収納も用意。三つ子たちが荷物を間違えることがないように、整理整頓しやすい専用のボックスが備えられています。
画像: 匠のアイデア
自由に変えられる三つ子の部屋
アパート造りの為、外廊下でしかつながっていなかった2階の2部屋が一つになり、また不要な水回りを撤去したことで、とても広い子供部屋が誕生しました。

三つ子たちのために「匠」が考案したのは、特製のロフトベッド。上がベッド、下が収納になっており、格子の柵に棚を掛けたり、パイプを渡したりと、使い方は自由自在。楽しみながら整理整頓できます。

「匠」オリジナルのこの家具は、ベッドと収納部分を分けて使うことも可能。ベッドを下ろして収納と並べ、勉強机としても使えるこの収納を間仕切り代わりに使えば、プライベートな空間が確保できるのです。子供たちの成長に合わせて自由にレイアウトを変えていけます。

画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
宮城県仙台市 T-plan
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