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11月３日土曜深夜0：30スタート

１２年前の阪神淡路大震災で最愛の恋人・龍一を亡くした有希子。しかし、彼女は彼の死をいまだ受け入れられず、最後に会う約束をしていた神戸の映画館で働きながら、心のどこかで彼を待ち続けていた。そんな有希子のもとに、「初恋ｎｅｔ．ｃｏｍ」を通じて来るはずのない彼からのメールが届く･･･。

１２年前の阪神淡路大震災で恋人の川田龍一（尾上寛之）を亡くした野村有希子（伊藤裕子）は、いまだに彼の死を受け入れられず、２人で映画を見に来るはずだった神戸の名画座で働きながら、夢も希望もない日々を送っていた。震災の日の当日、「ハナシガアル」とポケベルにメッセージを残したまま死んでしまった龍一を、忘れたくても、忘れることができずにいた。
そんな有希子のもとに、ある日「初恋ｎｅｔ．ｃｏｍ」を通して、１９９５年１月１７日の日付でメールが届く。それも「Ｒ・Ｋ」という龍一と同じイニシャルの男性から。実は、有希子は２年前に、亡き龍一宛てにメッセージを残していたのだった。そのメールに返信したことで、有希子は、「Ｒ・Ｋ」というイニシャルの男性が、紺野凛太郎という名であること、そして彼には震災のショックでこの１２年間眠ったままの、忘れられない恋の相手がいることを知る。
「互いを忘れられない相手だと思い、メッセージを送る『割り切ったお付き合い』をしませんか」と凛太郎から提案をされた有希子は、その提案を受け入れ、龍一との思い出を綴り始める。