旬の奥薗健康レシピ 栄養学×奥薗流

栄養学に学ぶ! 8月のトマトはココがスゴい!

8月の食材はトマト

リコピンの含有量が2月の3倍!

野菜の好き嫌い調査を行えば、常に好きな野菜のトップクラスにあげられるトマト。ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど健康食材として注目されている野菜です。

 

トマトは程よい甘味と酸味が特徴で、体に良い多様な栄養成分を含んでいます。赤色色素のリコピンは活性酸素を抑え、ガンや動脈硬化を予防します。また、メラニンの生成を抑制し、美白効果も期待できます。

監修の先生
前東京農業大学教授
現客員教授
徳江 千代子 先生

8月のトマトはココがすごい

  • リコピン含有量 グラフ 資料:女子栄養大学 生物有機化学研究室 調べ リコピンの含有量が2月の3倍!

    たっぷりリコピンでがんを予防

    リコピンは活性酸素の除去能力が非常に高く、βカロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上の効果があるといわれています。
    国際的に栄養研究をまとめた書「ナチュラルメディシン・データベース」によると、リコピンには前立腺がん、肺がん、卵巣がんの予防に有効であることが科学的に示唆されています。他にもリコピンの効能として、悪玉コレステロールの酸化抑制、肌美容などが期待されています。

  • 赤系トマトにはピンク系の2倍のリコピンが! 加工用(赤系)トマト 生食用(ピンク系)トマト 写真提供:全国トマト工業会

    トマト加工品で美容&アンチエイジング

    トマトの赤い色はリコピンの赤なので、赤い色が濃いほうがリコピンは豊富に含まれています。スーパーなどで多く売られているピンク系のトマトに比べ、トマトジュースやピューレ、ケチャップなどの加工品に利用されるトマトは色が真っ赤な加工用トマトです。この加工用トマトは農林水産省が決めた規格があり、リコピンの含有量、色の赤みなどがきちんと決められています。加工用トマトはリコピンやβカロテン、ビタミンC、食物繊維などがとても豊富。これらの栄養素を濃縮し詰め込んだ加工品は生野菜にも負けない健康食品なのです。

  • トマトの酸味で夏バテ解消!

    酸味には胃のむかつき解消、消化を助ける働きがある

    トマトの酸味のもとであるクエン酸、リンゴ酸などの有機酸には胃液の分泌を促進して食欲を増進させたり、消化を助ける働きがあるので、夏バテなどで食欲が落ちている時に最適です。

  • 他にも様々な栄養素がたくさん!
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    リコピン がん抑制、美肌効果、動脈硬化の予防
    リコピンはカロテノイド系色素の一種でトマト、スイカ、カキ等に豊富に含まれています。βカロテンのように体内でビタミンAに変わることはありませんが、βカロテンの2倍以上の抗酸化作用があります。

    鮮やかな赤い色のもとになっている色素です。油に溶けやすく、熱にも強いので加熱調理することで吸収力がグンと高まります。
    クエン酸 疲労回復、ミネラル吸収力アップ、消化促進
    クエン酸は果実に含まれる有機酸の代表的なもので、さわやかで強い酸味があります。

    レモン、梅干し、トマト等の酸味です。カルシウムや鉄など体内で吸収率の低いミネラル吸収力を高めます。また、胃のむかつきを解消したり、消化を助ける働きもあります。
    ビタミンC 美肌効果、抗酸化作用で生活習慣病の予防
    ビタミンCは体の免疫力を高めて、風邪やインフルエンザから体を守ってくれる効果があります。

    強力な抗酸化作用があるため、活性酸素を消去し発がん性物質が生まれるのを防ぎます。

    また、肌のみずみずしさを保つコラーゲンの生成を助ける作用があり、日焼けによるシミやソバカスの予防など美容にも効果的です。
    βカロテン 体力の向上、乳がん・卵巣がんの予防、視力回復&白内障の予防
    βカロテンは色の濃い野菜の中に含まれており、摂取された後に体内でビタミンAに変換されます。疲れ目や視力低下を防ぎます。

    皮膚や粘膜を保護し、病気に対する抵抗力を高めます。皮膚がん、乳がんなどの発がん抑制作用があり、心筋梗塞や脳卒中などを防ぐ効果もあります。
    カリウム 高血圧の進行を抑える、脳卒中の予防
    カリウムは体内の塩分量を調節し、余分な塩分を水分と一緒に尿として体外へ排出してくれるので高血圧の進行を抑え、脳卒中を予防します。

    また、神経や筋肉の機能を健康に保ち、エネルギー代謝を活発にすることで、ダイエットに役立つとも考えられています。
    食物繊維 便秘改善、生活習慣病予防
    食物繊維は水に溶ける水溶性食物繊維と溶けない不溶性食物繊維に分けることができます。
    水溶性食物繊維は腸内で糖質や脂肪、コレステロールの吸収を抑える働きがあるため、生活習慣病予防や血圧低下に役立ちます。
    不溶性食物繊維は腸壁の蠕動を促進し、便秘の改善に有効です。
  • 栄養たっぷりなトマトの選び方
    1. 全体的に赤く、手に持ってしっかりと重みのあるもの
    2. 皮にハリとツヤのあるもの
    3. ヘタがピンとしていて、切り口がみずみずしい緑色であるもの
    4. お尻の部分の白い筋が放射状にきれいに出ているものほど糖度が高い

旬食材の栄養素を最大限にとるためのポイント!

  • リコピンは脂溶性なので、油で調理したり、脂肪分を含むものと一緒に食べると、小腸での吸収が高まる
  • 皮の部分が最もリコピンが豊富なので皮付きのまま調理する
  • リコピンが豊富に含まれている、トマト加工品を調理に取り入れる



8月の旬の美味レシピ

旬の食材ラインナップ

  • 4月 セロリ
  • 5月 アスパラガス
  • 6月 にんじん
  • 7月 きゅうり
  • 8月 トマト
  • 9月 じゃがいも
  • 10月 かぼちゃ
  • 11月 はくさい
  • 12月 ブロッコリー
  • 1月 だいこん
  • 2月 ほうれん草
  • 3月 きゃべつ

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