INTRODUCTION イントロダクション

沢村一樹が“一切のウソが通用しない”寡黙な刑事・犬養隼人を演じる『刑事 犬養隼人』の第二弾がいよいよ放送される!前作で“切り裂きジャック”を模した劇場型犯罪に挑んだ犬養が、今作も世間を巻き込む大胆不敵な難事件に挑む!

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原作は『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した人気作家・中山七里の“刑事 犬養隼人”シリーズ。現代社会に潜む問題を浮き彫りにしながら、絡みあう人間ドラマを活写していく社会派ミステリーだ。今作では、犬養が一筋縄ではいかない登場人物たちの裏側を暴きながら事件の真相へと迫っていくスリルとサスペンスと共に、組織内の上司と部下、父と娘、夫婦といった繋がりや絆の大切さもテーマとして描かれている。

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主演は、寡黙でウソは全て見抜いてしまうというミステリアスな凄腕刑事・犬養隼人を演じる沢村一樹。今作では沢村がアクション要素を盛り込みたいと自ら提案。ひとり娘・沙耶香に危害を加えようとする謎の覆面集団に、たった一人で立ち向かうシーンでは、武器をもった相手に素手で立ち向かう。現場で監督やスタッフと議論を重ね、見せ場でもあるアクションシーンを緊迫感と迫力たっぷりに演じている。

また、犬養のバディ役で若手刑事の古手川和也役を前作に続き瀬戸康史が好演。覆面集団に立ち向かう犬養を手助けするべく豪快なタックルを見せている瀬戸は、「初めて刑事役を演じた思い入れの強い作品だったので、第二弾は本当に嬉しかったです!」と語る。見どころに、前作以上に深まったという“犬養と古手川のコンビネーション”をあげる瀬戸。今作では「古手川は犬養の5倍は喋ってるよね(笑)」と沢村が驚くほどセリフが多い。前作から成長した古手川の八面六臂の活躍も大きな見どころだろう。

さらに、前作に続き、渡辺いっけい、温水洋一、堀部圭亮といった個性的な警視庁のメンバーはそのままに、加藤雅也がクセのある芸能プロダクション社長役を熱演。豪華なキャスティングからも目が離せない。

ある殺人事件を発端に動き出した歯車…メディアを巻き込み、世間をあざ笑うかのように展開される劇場型犯罪…!“すべての嘘が見える”凄腕刑事・犬養隼人はどう立ち向かっていくのか…!?目が離せない頭脳戦にド派手アクション、先読み不可能なストーリーはやがて予想外のラストを迎える!

STORY ストーリー

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朝。真夏の日差しが差し込む公園のベンチで、胸にナイフが突き立てられた遺体が発見された。被害者は有名ロックバンドのボーカルで、処女小説が文学賞を受賞し話題となっていた篠島タク(吉川純広)だった。

捜査会議では、有名人が殺害された事件とあり、鶴崎管理官が色めき立つ。生前、篠島が受賞した小説の評判はひどいもので、「受賞は出来レースだった」という噂が巻き起こり、書評家のみならず一般人からもかなりのバッシングを受けていたのだという。被害者の人間関係に注目が集まる中、警視庁検挙率ナンバーワンの犬養隼人(沢村一樹)は、刺殺されながら、遺体からほとんど血が流れていなかったことに違和感を抱いていた。
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捜査員たちが慌ただしく捜査を始める中、一人の男が「俺が殺した」と捜査本部が置かれた所轄へと自首してきた。小説家を自称する嵐馬シュウト(遠藤雄弥)は、出来レースで文学賞を受賞した篠島への恨みから殺害に及んだと自供する。しかし、取り調べに当たった犬養と古手川和也(瀬戸康史)は、その稚拙な発言を信用しようとしない。

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一方、犬養には別れた妻との間にひとり娘・沙耶香(桜田ひより)がいた。沙耶香は重い腎臓病を患っていたが、3ヶ月前に受けた移植手術が成功し、現在は退院。たまたま通い始めたスポーツジムで人気アイドル志倉楓と知り合っていた。長い入院生活で友達の少なかった沙耶香は、楓と仲を深めていく中で、楓が殺害された篠島と同じ芸能プロダクションに所属していることを知る。

犬養と古手川は、殺害された篠島の妻、そして篠島が所属していた芸能プロダクション社長・高森英雄(加藤雅也)、さらには出来レースの疑念が起こっている文学賞を主催している出版社のビブレ社へと聞き込み捜査を続けていた。

そんななか、関東中央テレビに「志倉楓を誘拐した」という犯行声明が届く。中にはガムテープで縛られた楓の写真と携帯電話が!犯人は、全国放送されるニュース番組を通じて人質交渉を行うと要求。その交渉相手に犬養を指名する。

果たして、犯人の真の思惑とは?
そして、犯人の糸口さえ見つけられない中、
犬養父娘に危機が迫る!

INTERVIEW インタビュー

――シリーズ2作目を迎えました。まずは率直な感想をお聞かせください。

パート2を必ずやりたいと思っていたので率直に嬉しいですね。今作もかなり面白い作品に仕上がっています。主要キャストである警視庁メンバーが、前作と同じキャスト陣で演じることができて、嬉しさもひとしおでした。

僕も続編に出演できるのは素直に嬉しかったです。前作は初めて刑事役を演じさせていただけた作品だったので、僕にとっても思い入れがとても強い作品。またこうして沢村さんとご一緒できて、(収録中は)本当に毎日が楽しかったです。

――2年ぶりの『犬養隼人』の現場です。

僕が感じている2年と、瀬戸くんが感じている2年って圧倒的に感覚が違うと思うんですよね。アラフィフの僕にとっては、あっという間でした。でも、この2年は瀬戸くんが出演している作品は気になってチェックしていたんです。そうしたら連ドラをはじめ大活躍しているので、もう忙しくて(この作品には)出てくれないんじゃないかって心配でした…。だから、今回また一緒に共演できて、僕は瀬戸くん以上に嬉しいんですよ。

ありがとございます!!沢村さんからそうやって言っていただけると本当に嬉しいです。

――今作を演じてみての手応えはどうでしょうか?

今回は瀬戸くんの長セリフが見せ場だね。セリフ量は僕の5倍はありますから(笑)でも楽しそうに演じていたね。

はい。セリフは5倍まではないと思いますが(笑)、前作に比べると圧倒的に多くしゃべっていますね。最初に台本を頂いた時は、ストーリーの面白さと同時にセリフを覚えられるだろうかという不安もあったんですが、古手川の言葉が意外と自分の中にすんなり入ってきて、自分なりの解釈で古手川らしく言い回しを変えてみたりもしました。細かなニュアンスの部分ですが、犬養さんに対して丁寧になりすぎないようにしてみたり、僕が感じている古手川らしさが出せたのではと思います。

瀬戸くんはセリフ覚えが抜群なんですよ。安心して任せられる、と前作以上に感じましたね。

今作では古手川の心情が見え隠れするシーンもあって、ちょっとガキっぽい面もあったり、逆に成長した一面などもあったり、演じていて面白かったです。前作では沢村さんと初共演ということもあってプレッシャーや緊張も大きかったんですが、沢村さんが全部受けとめてやりやすい現場にしてくださるので、のびのび演じられました。

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――今作では沢村さんのアクションシーンが見せ場のひとつですね。

犬養って寡黙でしゃべらない人なので、セリフ以外の部分で彼の気持ちを表現したいというのがあって、僕自身もアクションシーンを入れたいと思って以前からプロデューサーに相談していたんです。ただ、相手をパンチやキックで痛めつけて倒すようなアクションはしたくなくて、刑事らしい組手のようなアクションをめざしました。アラフィフ世代の方々にも“自分もまだまだ体を動かせそうだ”と思っていただくきっかけになれば嬉しいですね(笑)

続編があるのなら、僕もぜひアクションにチャレンジしたいです!それに、僕の感じている“古手川像”がつくれてきたという実感もあるので、アクションシーンの準備もしながらその時を待ちたいと思います!

――沢村さんが感じた本作の魅力は?

今作は父娘の関係に加えて、古手川との組織における上司部下の関係性など様々な関係性が絡み合いながら事件の本質へと迫っていく物語です。そして、『人を信じること』というのが一つの大きなテーマになっていきます。誰もが疑心暗鬼となってしまう現代社会の中で、人を信じることの尊さがしっかりと描かれていく。最後の最後まで飽きさせない、よく本当に出来たストーリーだと感じています。そして、今作もまた登場人物が豪華です。ひときわ大きいのがゲストの加藤雅也さん演じる芸能事務所社長・高森の存在感犬養と古手川が高森とある種”対決”していくさまは大きな見せ場だと思います。

――今作の見どころをおねがいします。

父親としての犬養の表情が見どころのひとつです。犬養は刑事として事件を解決することより、父娘の関係の方が難しいと感じている不器用な父親なんです。仕事では一目置かれている人物でも、苦手でうまくいかないことを抱えて必死に生きているんだということを、娘との関係に悩む同じ世代のお父さんたちに見て感じてもらいたいですね。

古手川として犬養さんの娘である沙耶香ちゃんと同じ目線に立って演じる一面もあり、若い古手川だからこそできる“何か”を表現できたんじゃないかなと思ってます。古手川が犬養さんと勝負できるのは若さの部分。若さで犬養さんとのギャップを出せるように演じた部分は、ぜひご覧頂きたいです。

CAST キャスト

  • 犬養隼人(沢村一樹)
    古手川和也(瀬戸康史)
    麻生警部(渡辺いっけい)
  • 豊崎沙耶香(桜田ひより)
    兵頭晋一(水橋研二)
    嵐馬シュウト(遠藤雄弥)
  • 御厨検視官(温水洋一)
    鶴崎管理官(堀部圭亮)
  • 沼田博正(山中崇)
    高森英雄(加藤雅也)

ORIGINAL 原作

書籍イメージ『七色の毒』
中山七里「白い原稿」 (『七色の毒』所収(角川文庫刊))
株式会社KADOKAWA http://www.kadokawa.co.jp/

スタッフ

脚本
山岡潤平
監督
本田隆一
プロデューサー
飯田新(ABC)、
壁谷悌之(泉放送制作)、
島崎敏樹(泉放送制作)
制作
ABC、泉放送制作