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アイコン 2017年1月22日(日)放送

ピーター

「人生で大事なことは化粧から学んだ」
1人目のゲストはピーター。上方舞吉村流四世家元で、人間国宝吉村雄輝を父に持ち、「親と思ったことがないくらい厳しかった」と語るほど、幼い頃から後継者を育てるべく徹底的に舞を教え込まれたという。3歳で化粧を施して舞台に立って演じた『地唄舞 黒髪』、この舞台こそが後の人生に大きな影響を与えることになったと振り返る。その後、7歳と15歳の時に、大きな人生の転機を迎えたというピーター。順風満帆に見える人生のレールをつねに自ら外れてきた過去があった。父の鬼のような指導から逃れるため両親の離婚を機に吉村流の後継者というレールから逃れ、鹿児島の名門『ラ・サール学園中等部』に入学しながらも家出をし、東京へ一人上京したという、ピーターの驚きの半生とは…。あるパーティで披露した化粧をした女性のような仮装が、彼の人生を大きく変えることとなる…!
「分かれ道にはことごとくチャンスが有った」と振り返ると、所ジョージは「これは凄い人生だわ」と驚くばかりだった。林修も「レールを守る生き方も尊いですが…」と前置きした上でスティーブ・ジョブズの名言からピーターの人生を深く分析していく。
「レールを外れれば、行き先は自由」
「人生で大事なことはすっぴんから学んだ」
「化粧」とは正反対の「すっぴん」からも大事なことを学んだというピーター。デビュー後はトップアイドルとして人気が加熱する中、女装して女言葉で話すイメージが先行してしまいジレンマを抱えていたという。周囲の大人たちに自分のイメージを塗り固められることに息苦しさを感じていたピーターは、周囲のイメージを覆したいと、休業を決意した。メークアップアーティストを目指してニューヨークへ留学したのもこの時期だという。そんな中で、黒澤明監督が直々に映画『乱』のキャストにピーターを指名。この時、黒澤に言われたある言葉が、彼の人生を変えるきっかけとなった…。
「捨てることで、得るものがある」

八木功(羽根付き餃子の元祖 中国料理店「你好」店主)

「人生で大事なことは餃子から学んだ」
人生で大事なことは「餃子」から学んだというのは、羽根付き餃子の生みの親・中華料理店『你好』創業者の八木功さん。82歳になった今も、朝6時30分からの仕込みを手がけており、1日に1万個もの餃子を手作りで仕込むのだという。その工程は、50キロもある豚バラ肉のブロックを自らでひき肉にするなど、この上ないこだわりようだ。そんな八木さんが、羽根付き餃子を生み出した裏側には、あるドラマがあった…。中国残留孤児として育ち、戦争で亡くしたと思っていた日本人の父親と再開したことで、人生を激変させたという八木さんの“羽根付き餃子発明秘話”に迫っていく。
スタジオでは、家庭でも簡単にできる羽根付き餃子の美味しい焼き方を八木さんご本人がレクチャー。「なんでも教えますから、どんどん真似して欲しいですね」という八木さんの心温まる人柄に、所は「秘伝じゃないんですか! なんて人がいいんだろう!」と感動しきりだった。
「感動が人を動かす」