新・企業史博物館

11月17日(木)放送

株式会社マンダム 
【 第4夜 】 お役立ち、オヤクダチ、oyakudachi

マンダムの全社員がもっとも大切にしていること、それは「お役立ちの精神」。
「人の役に立ちたいという思い」をもって、そのために必要な情報を集める。その情報を全社員が共有して、「人の役に立つ商品」を生み出す。情報カードは、そのための最も有効なシステムとなった。

元は全員参画型経営の実現のために制度化された情報カード。会社に対する意見のみならず、日ごろの仕事や生活の中で気づいたありとあらゆることを記入し提出する。なかには1年間で2000枚以上を提出する社員もいるという。こうした情報に「生活者のお役に立ちたい」という目線が加わることで、思いもよらないヒット商品が生まれることがある。

ある社員が書いたカードに次のようなものがあった。「匂いのある商品が敬遠される場面がある」。例えば食べ物を扱う仕事や、狭い空間で他人と長時間過ごす仕事に携わる人たち、使いたい整髪料などがあってもその匂いのせいで使うのを躊躇してしまう人たちがいるのではないか、という投げかけであった。
「化粧品に香りがついているのは当たり前」「生活者はより良い香りを求めている」。そう信じていた商品開発チームには無かった発想。
ここから生まれた商品が、業界初の無香料男性化粧品「ルシード」である。1枚の情報カードから生まれたこの商品は、発売初年度の売り上げ14億円の大ヒットとなった。

マンダム