新・企業史博物館

1月30日(月)放送

ピップ株式会社
【 第1夜 】あれもこれも、何でも揃う!

明治末期から大正、昭和の戦前戦後、まだ望めば何でも手に入る時代ではない、そんな時代の家庭に、身の回りで家族の健康を守る多くの商品を普及させたのが「藤本真次商店」。1908年(明治41年)創業の医療用品の卸売業者であった。労を惜しまず地方の得意先をまわり、きめ細かいサービスで販路を拡大、「藤本に注文すれば何でも揃うし、届くのも早い」という評判を確立してゆく。

かつてどこの家庭にでも普通にあった「水枕」「炊事手袋」「湯たんぽ」「オブラート」「携帯用カイロ」にはじまり、今でも身の回りにある「ベビーパウダー」「救急絆創膏」「ベビー用おまる」「冷蔵庫脱臭剤」などなど、庶民の健康を守る多くの商品はこの会社が手がけたものであった。

「どんな仕入先もおろそかにしない」「より多くの人に健康な生活をおくってもらいたい」。会社の原点はまさにここにあった。

ピップ株式会社