川の流れに沿って長い年月かけてできた 水たまりをワンドと呼んでいます。

明治の始め、川に大きな船を通すため、流れに対して垂直に水制というものをつくり、 流れをゆるやかにする工事が行なわれました。
やがてこの水制に土や砂がたまり、そこに草木がはえ今のワンドのもととなる形ができました。



ワンドには流れがなく、その周辺はさまざまな生き物が生活する絶好の環境になっています。中でも国の天然記念物であるイタセンバラは今ではもう淀川だけにしか住んでいない貴重な魚です。
またその産卵場所となるイシガイも大切な生き物です。



この環境を守ろうという活動を続ける人たちは、「身近な生物たちが絶滅の危機にあるということは、私たちの生活環境にとって、危険信号を発しているワンドは、淀川に住むいろいろな生き物にとってとても大切な環境です。その環境を守るということは私たちの環境を守るということにつながると思います。」と話してくれました。



都会の中に大自然を守るということは、私たちの環境を守ることでもあるんですね。