たくさんの雑誌ですね。
実はこれは全部、読み終わった雑誌を回収したものなんです。
トイレットペーパーなどと交換に、家庭から出た古新聞や古雑誌などを回収する「ちり紙交換」。
今ではあまり見かけられませんよね。



「ちり紙交換」が減ったのは、古紙の利用が増えて、古紙そのものの値段が下がったために回収業者がやっていけなくなったからなんです。それでは古紙のリサイクル製品が安くなるかといえば、そうとも言えません。
再生する段階で不要なものを取り除いたり、薬品を使ったりすることで手間がかかり、コストが高くなってしまうこともあるそうです。



「古紙の再生ルートは、日本は古くから確立されている。それは最後には製品となった再生紙を我々消費者が積極的に買わなければこのルートは完結しない。そういう意味で再生を積極的に購入していくということをしなければいけない。出す時に注意し、最後に積極的に購入することにより古紙の再生ルートを確立して育てていくことができる。」大阪市立環境科学研究所の西谷隆司博士



古い紙から、また次の紙に再生して利用する可能性を今以上に広げていく工夫が望まれています。
皆さんも身の回りにある紙を、ちょっと見直してみませんか。