京都市南区にある生活共同組合「エル・コープ」。
ここで販売されている牛乳はすべて、紙パックではなく、今では懐かしいガラス瓶を使っています。
ガラス瓶は、飲み終わったあと、殺菌消毒をして使えば、繰り返し再利用できますよね。
「リサイクル」とか、「環境問題」というような言葉がなかった時代から、暮らしの中で、ごく当たり前のように行われてきたことです。



これは、リサイクルではなくリユースといいます。
いったんゴミとして捨てられたものを再資源化するよりも、この「リユース」にこだわろうと、エル・コープでは、牛乳以外にも、醤油やジャム、ケチャップなどもすべてガラス瓶で販売しています。



商品を車に積んで、個別に組合員のお宅に配達。
使用済みの空き瓶を回収します。空き瓶は伏見にある日本酒のビン工場で殺菌洗浄されたあと、また牛乳やお醤油を詰めるビンとして再利用されます。
ガラス瓶は重くて、洗って返すのが面倒というイメージがありますが、エル・コープと大阪の3つの生協は、合同でこのビン回収に取り組みました。



そして、1週間に2万5千枚の紙パックを減らすことに成功したんです。
牛乳の紙パックは新しいパルプが使われているので、原料になる森林資源のことを考えるとビンのリユースは「地球環境にやさしいシステム」といえますね。