三重、奈良、和歌山にまたがる吉野熊野国立公園。日本の秘境ともいわれ、豊かな自然が広がっています。そしてここ大台ケ原ではレンジャーと呼ばれる人たちが自然を守る活動を続けているんです。


今日は、子供たちがそんなレンジャーの仕事の一部を体験する日。おや、木の皮がはがれていますよ。
大台ケ原ビジターセンターの田垣内政信さんに教えていただきました。「鹿が角でトウヒやウラジロモミの皮を研ぐんですね。角研ぎというんですけども。その他に木の皮を食べたりします。



トウヒやウラジロモミといいますのは、木の皮を半分以上食べられますと、だんだん枯れていってしまうんですね。それが大台ケ原では大きな問題となっておりまして、今現在環境庁で約20頭の鹿に発信器をつけて、鹿の生態調査を行なっています。」

鹿につけられた発信器が出す電波を受けて、鹿の居場所を探り出すんです。今日は子供たちが挑戦します。電波とフィールドサインを手がかりに鹿の追跡の開始です。
そして探し始めて約1時間。


「自然といいますのは、やはり実際に山に来て体験してほしいですね。子供たちが外に出て喜んでくれたのと、いろんなことを感じ取ってくれたんじゃないかなと思っています」と田垣内さん。


森の住人と出会えた子供たち。思い出に残る一日になりましたね。