地球環境問題について学ぼう その3


見るからに煙たい映像ですよね。
でもこんな風にばい煙を出していると酸性雨が降ってきますよ。


Q: 酸性雨ってなんですか?(いぬいかなえちゃんからの質問)
A: 酸性雨とは、読んで字のごとく、強い酸性の雨のこと。レモンや梅干しなど酸っぱい味のするものは酸性を示しますが、実は酸性雨も酸っぱい味がします。


Q: なんで酸っぱい雨が降るんですか?(すぎのさつきちゃんからの質問)
A: それは、工場の煙や自動車の排気ガスに含まれている硫黄酸化物が原因といわれています。それらが空気中で太陽光線と化学反応を起こして硫酸と硝酸を発生させ、雨と混ざりあって酸っぱい雨になるんです。空から降ってくる雨だけに防ぎようがありません。ヨーロッパのあちらこちらでは、緑の森が枯れてしまうという現象も起こっています。酸性雨が葉っぱを呼吸困難にし、土の中に含まれている金属を溶かして、木の根をいためるからだそうです。


Q: 日本では、まだ被害が出ていないんですか?(こうけんとクンからの質問)
A: いえ、日本でもアサガオの花や葉っぱに白いまだら模様がついたり、変色したりすることがあります。雨には国境線がありません。日本で出したばい煙が、よその国で酸性雨を降らせることだって考えられます。
地球がSOSを出しています。みんなで考えていきましょう。