ホソカワミクロン技術開発センターでは、一度使ったペットボトルをリサイクルして、飲料用のペットボトルを作るためのシステムを開発しました。
「ペットボトルを飲料用のペットボトルに戻すのは、二つの大きな技術開発が必要です。一つは、食品安全性を確保するための技術、もう一つはボトル成型に耐えるような樹脂の強度アップする必要があります。それを固相重合というふうに呼んでおります。」とホソカワミクロンの田水啓二さん。



飲料用ペットボトルは日本全体で、1年間で30万トンも作られています。でも、そのうち再生されるものはたったの700トンだそうです。といっても、それはカーペットや繊維製品に飲み物のペットボトルに戻るのはほとんどありません。


この二つのビンの中身は同じに見えますが、左はペットボトルから作ったフレーク、右はこの会社がそのフレークの強さを高めたものなんです。それはこの加工をするためのシステム。



これなら、新しいペットボトルを作るよりも少ないエネルギー消費で済むそうです。このシステムの開発は、国の後押しによって進められてきました。



「リサイクルは一人ではできませんので、みなさんの協力を得ながらえすね、一日も早くボトル・トゥ・ボトルのリサイクルを実現したいと、このように考えております。」と田永さん



ペットボトルが元のペットボトルに戻る。そんなことが実現する日はそう遠くないようです。