みなさん、お酒といえばアルコール。その原料は、米や麦などの穀物ですよね。それらに含まれる糖分がアルコールになるんです。ところで、ゴミからアルコールを取り出す研究をしているところがあるんです。それが、京都府木津町にあるこの研究所(地球環境産業技術研究機構)。地球環境の保全についての様々な研究が行われています。


微生物分子機能研究室の湯川英明博士「私たちが捨てているゴミの中からですね、紙とか木くずとかですね、古着などからアルコールの原料となる糖類を取り出すことができるんです。」
その流れは、ゴミとして捨てられる紙、木材、衣類などを微生物の力を借りて分解していきます。



その微生物が作り出すのが、糖分。さらにその糖に遺伝子操作をした特殊な微生物を混ぜ合わせます。この微生物は、ハイスピードでアルコールを作るためにこの研究室で培養されました。その結果、自動車の燃料になるアルコールができていくというわけなんです。

「そうですね、一般の市民の方に期待したいのはやはりゴミの分別の徹底ということが一番キーポイントですので、近い将来にゴミから高効率でしかも非常に安価に車用の燃料のアルコールができると期待しています。」と湯川博士。

アルコール燃料は、すでにアメリカで実用化が始まり、日本にも輸入されています。
ゴミから燃料が取れるようになる日もそう遠くないようです。