2010/04/08

 4月になっても、ひんやりとした日がありますが、如何お過ごしでしょうか?「花冷え」という言い方もありますので、気候の異常ともいえないかもしれませんが、いずれにしても体調管理には気をつけたいですね。
 このページでも何度かリポートさせていただいた「NPO法人 自然と緑」主宰の自然大学も、3月末で卒業となりました。最後の実習は大阪府の南にある豊国崎でした。深日港の西にある自然が残る海岸線です。どうも、ぬるぬる系の生物が苦手なんで、見るだけでしたが、岩の隙間などに様々な生物がいました。指導の先生は、大変詳しく(当たり前!?)私達が尋ねると、たちどころに解説してくれました。
 くらげが打ち上げられているのを見て、近頃は護岸の整備が進んで、このようにくらげが打ち上げられる場所もなく、くらげの繁殖につながっている可能性もあるとか、ヒトデは再生能力があり少々ちぎれても大丈夫だとか教えていただきました。また、ある貝はメスを自分の上に乗せてやるのですが、交尾を済ませるとそのメスを捨て!違うメスを乗せるとか。とんでもないプレイボーイ貝がいるものです。また、肉食系の貝は目指す貝に馬乗りになり触角をこじ入れて、食べてしまうとか!?
 自然の中で暮らす生き物達は、自然淘汰、自然循環の中でバランスを保っているのです。人間も生物のひとつですが、幸か不幸か知恵があり、様々な工夫をして種を保存しようとしています。自然界のバランス、最近言われる生物多様性を尊重して暮らしていかなければならないのではないかと思います。
 この度、「ガラスの地球を救え宣言」を制定しました。この宣言にも「地球に優しい放送局」とありますが、自然大学の卒業式で、只木学長は「よく言われる「地球にやさしく」という言い方は嫌いだ。やさしくというのは、強者が弱者に対していることになる。地球は弱者ではない。人間が生かされているのだ」と最後の講義で述べられていました。謙虚な気持ちを忘れず、地球に接していきたいと思います。(N)