2009/11/10

 先月21日から23日まで、九州小倉で開催されたエコテクノ2009という催しに行って来ました。今年は次世代のエネルギーの展示が中心で、燃料電池や、太陽光発電、風力発電などの最新の技術が披露されていました。また、電気自動車の試乗もあり、盛りだくさんです。

 それらに関連して北九州エコタウンの視察ツアーがあり、参加しました。エコタウンはペットボトル、自動車、医療器具、パチンコ台など、あらゆるものの、リサイクル工場の集合体です。廃棄物ゼロ(ゼロエミッション)を目指し「あらゆる廃棄物を他の産業分野の原料として活用する」ことによって資源循環社会を築きます。

 ご存知のように、北九州は日本の近代産業が1901年の八幡製鐵所の創業で始まった地でもあります。その後60年代には産業公害が問題になりましたが、市民、行政、企業が一丸となり、これを解決し、美しい海と空を取り戻しました。その地にリサイクル産業を集約したのです。

 プラスッチックのリサイクルでは、10種以上に分ける作業があり、また金属のリサイクルでも種類分けをするために重液という比重の違いによる選別をしたりと、様々な工程を経て、新たな原料を生み出しています。

 家電のリサイクル工場では、エコポイントの影響もあり、持ち込まれるテレビが前年の180パーセントとなっているそうです。また、洗濯機のリサイクルもしているのですが、年間120万円!ほどの硬貨が中にまぎれているそうです。ズボンのポケットなどに硬貨が残っていたのでしょう。(これらの硬貨はもちろん市に届け、財政の一部になっているとか)

 リサイクルは地味で大変な作業ですが、資源を守るためには欠かせないものだと思います。私たちも、分別を常に心がけたいものです。(N)