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ピップ株式会社ロゴ ― ピップ株式会社 ―

医療用品の卸売問屋としてスタートした、ピップ株式会社。ロングセラーヒット商品を生み出した背景にあるのは「常識にとらわれないチャレンジ精神」と「モノづくりへのこだわり」。その精神を受け継ぐために社員がそして会社が大切にしているものとは何か。そこに秘められた「アフォリズム」とは…。

【第1話】2014年12月1日(月)24:24〜

自分が社長だと思ってやる

  • ピップ株式会社ピップ株式会社
  • ロングセラーブランド「ピップエレキバン」の写真ですロングセラーブランド
    「ピップエレキバン」
  • コリケア マーケティング担当 宮本慎太郎さんの写真ですコリケア マーケティング担当
    宮本慎太郎さん
  • 生産設備も全部入れ替えた(イメージ写真です)生産設備も全部入れ替えた

大阪に本社を置くピップ株式会社。この会社のロングセラーブランドといえば、「ピップエレキバン」です。誰もが知っている商品ですが、実は、売り上げが落ち続けていました。
去年、発売以来はじめての大規模なリニューアルがされることに。推し進めたのは、入社4年目の若手社員、宮本慎太郎さんでした。
しかし、40年間ずっと愛されてきた製品、社内の理解はなかなか得られません。大きな壁にぶつかった宮本さん。そんな時、上司がくれたアドバイスが「自分が社長だと思ってやっていいんだよ」という言葉でした。
生半可な覚悟ではいけない。情熱の全てをエレキバンに注ごう…そう思った宮本さんはまず、誰よりもエレキバンのことを知ろうと、1年間必死で勉強しました。そして、知れば知るほどエレキバンの良さがどんどんわかり、もっともっと売りたいと思うように。こうして、社内一のエレキバン博士となった宮本さん、リニューアルの提案にも説得力が増し、社内の理解を得られることができたのです。
こうしてリニューアルされたのが、絆創膏の部分。肌の動きにフィットし、通気性の高い素材に変更することでした。生産設備も全部入れ替えるほどの大リニューアル。「これを失敗したら大変だなぁ」と、社長になったようなプレッシャーを感じたと言います。
結果、リニューアルは大成功、売り上げも回復しました。しかし、まだまだこれから、という宮本さん。新しい使い方をもっともっと訴求していきたい、と。
責任と信念を持ってブランド復活に賭けるプロフェッショナルがいました。

【第2話】2014年12月2日(火)24:24〜

自分が満足できたものは売れる

ピップ株式会社の大ヒット商品『スリムウォーク』。その品質を支えているのは「繊維のプロ」、吹上正人さんです。
吹上さんが常に心がけていることがあります。お客さんにどれだけ新しさ、驚きをもって頂けるか、笑顔になって頂けるか…そのために細かいところまでこだわりを持って作りあげていく、ということ。
新商品開発のときは、実に数百もの素材に触れるという吹上さん。素材の組み合わせで全く新しい機能や肌触りが生まれるため、世界中からベストな素材をとことん探していくのだそう。
吹上さんのこだわりは、それだけではありません。毎日、試作品を自らはいて使い心地を確かめているのです。それは自分自身が納得できるまで、一切妥協をしない、というこだわりから。
吹上さんは言います。経験上、「自分が満足できたものは売れる」という自信があるからこそ、こだわりつづけるのだ、と。実際、スリムウォークシリーズの『足指セラピー』は吹上さんが試した瞬間「これは売れるぞ!」と確信を持てた商品だったのだとか。その確信どおり、売り上げは予想を上回るものでした。
吹上さんは、言います。これからも「とことん満足しないと世の中に出さない」その想いを続けてものづくりを頑張っていきたい、と。
納得できるまで品質にこだわるプロフェッショナルがいました。

  • 「スリムウォーク」の写真です「スリムウォーク」
  • 商品開発マネージャー 吹上正人さんの写真です商品開発マネージャー 吹上正人さん
  • 世界中から集めてベストな素材を探す(イメージ写真です)世界中から集めてベストな素材を探す
  • 自ら試着して確かめるこだわり(イメージ写真です)自ら試着して確かめるこだわり

【第3話】2014年12月3日(水)24:24〜

人に教えられるぐらい理解する

  • PR担当 小島初佳さんの写真ですPR担当 小島初佳さん
  • 小島さんが作成した冊子「貼り方レシピ」の写真です小島さんが作成した冊子
    「貼り方レシピ」
  • 商品のことをとことん理解する(イメージ写真です)商品のことをとことん理解する

陸上の女子100mで日本選手権7連覇。日本の短距離界に一時代を築いた小島初佳さんはピップ株式会社の陸上部員として活躍したのち、現在はピップが開発した全商品のPRを担当しています。
自らの走りを徹底的に研究し、アスリートとしての成功を収めたこの経験は、仕事の上でも役に立っていると言います。現役時代、「どうやったら速く走れるか」ということをコーチとして人に教えられるぐらい、徹底的に研究し、常に考えていたという小島さん。PRの仕事も同じで、商品のことや会社のことを、人に教えられるぐらい理解していないとPRとしては務まらない、と考えています。
その小島さんだからこそ、作ることができたのが「ピップエレキバン貼り方レシピ」。ピップ社員が実践しているエレキバンの貼り方をまとめた小冊子です。貼り方の問い合わせが多いことから、紹介しようと思ったという小島さん。まさに商品を理解し尽くしているからこそ、作ることができた冊子なのです。
PRの仕事は、売り上げに直結するというものばかりではないため、とても忍耐力が必要だと言います。陸上で培われた忍耐力を武器に誰よりも速く走りたかったアスリートは、いま一歩ずつプロフェッショナルの道を歩いています。

【第4話】2014年12月4日(木)24:24〜

社員が『やりたいことができる』環境をつくる

1908年、医療用品の卸売問屋としてスタートしたピップ株式会社は、1968年に商品開発部を立ち上げオリジナル商品を開発。
シャンプーハットや磁気と絆創膏を組み合わせたピップエレキバン、そしてスリムウォークなど画期的な商品をいくつも世に送り出してきました。
これもすべて「世の中にないものを作りだそう」というチャレンジ精神を大切にする会社だからだ、と副社長の松浦由治さんは言います。
たとえば商品ディスプレイ。担当の若手社員・細貝さんは、自社製品をより目立たせたいと通常よりもはるかに大きなディスプレイセットを作りました。この自由な発想、通常なら店舗においてもらえないかも、というリスクを伴うため却下されがちですが、この会社はチャレンジさせてくれたのです。
松浦副社長はいいます。社員一人一人が120%の力を発揮してもらえるか、それが一番大事なところなのだと。そして「やりたいことができる」そういう環境をつくることが我々の仕事なのだと。
失敗を恐れることなく新たなチャレンジができる会社環境。それがあるからこそ、画期的な商品が生まれるのです。目指すは「エレキバン」「スリムウォーク」「マグネループ」…3つの柱に匹敵するような柱をあと2つくらいは作るということ。
心と体の健康に貢献する商品作りを目指して、プロフェッショナルたちの挑戦は続きます。

  • 代表取締役 副社長 松浦由治さんの写真です代表取締役 副社長 松浦由治さん
  • 通常より大きなディスプレイの写真です通常より大きなディスプレイ
  • 発案した商品ディスプレイ担当・細貝明日香んの写真です発案した商品ディスプレイ担当・
    細貝明日香さん
  • あと2つ柱となる商品を生み出したい(イメージ写真です)「あと2つぐらいは柱となる商品を
    生み出したい」