中村アンと小澤征悦のW主演で放送する7月クールの新ドラマ『こんばんは、朝山家です。』。脚本・監督を手掛ける足立紳が自身の連載日記『後ろ向きで進む』をベースに執筆した本作は、“キレる妻”の朝山朝子（中村アン）と“残念な夫”の朝山賢太（小澤征悦）という衝突不可避の夫婦が、罵倒と叱責、ときどき愛で家族の難題を切り抜けていく、一家奮闘のホームドラマです。
そんな本作には、朝子が企画を通し、賢太が初監督を務める、夫婦共同制作映画『夜山家の人々』が登場。足立の実生活が朝山家のドラマとなり、その朝山家が劇中で自分たちをモデルに夜山家を描くという、マトリョーシカのような三重構造の面白さを支える、劇中映画の関係者をキャストとともに紹介します。

映画『夜山家の人々』の命運を左右する、慎重派映画プロデューサー

映画『夜山家の人々』の制作に影響力を持つ人物の筆頭は、宇野祥平演じる映画プロデューサーの梶本清（かじもと・きよし）。公私共に朝子の良き理解者である、さとうほなみ演じる則元桐子の上司で、朝子たちとの折衝事に常に同席する梶本は、『夜山家の人々』の映画化に消極的な立場。なかなか首を縦に振らない梶本を、朝子たちはどう攻略していくのか。ヒット確実な作品を求めるリスク回避型の梶本と、是が非でも映画化にこぎ着けたい朝子たちの攻防を、どうぞお楽しみに。

誰が映画に出演することになるのか…くせ者俳優役のキャスト陣

映画『夜山家の人々』の制作上、課題となるのが主要キャストの人選。派手さのない一家族の物語を、魅力ある作品としてアピールできるキャストが必須なのですが、賢太の妙なこだわりと煮え切らなさとが相まって選考は難航。一方で、映画出演を虎視眈々と狙う者もおり…。
土佐和成が演じる成瀬晃一（なるせ・こういち）と、佐野弘樹が演じる畠山想（はたけやま・そう）は、朝子が社長を務め、賢太も所属する事務所が抱える俳優2名。もう一人の所属俳優、松尾諭演じる中野智明を加えた“売れない役者3人衆”のうち、賢太とのコネを活かして『夜山家の人々』に出演する者は現れるのか…
竹財輝之助が演じる深山新之助（ふかやま・しんのすけ）は、朝子＆桐子が一推しの売れっ子俳優。出演が叶えば一気に映画制作の話が進む程の存在ですが、賢太はかえって尻込みしてしまい…。河井青葉が演じる大日向香（おびなた・かおる）は、最近フリーになったばかりの女優。はっきりした性格で発言もストレートなところは、朝子によく似ています。そして、丸山智己が演じる吉浦亮（よしうら・りょう）は、このところ露出が減少し落ち目感が漂う俳優。香とは真逆の卑屈なウジウジタイプで、残念な賢太をベースにした役柄にぴったりだと朝子は踏みますが…。
いったい誰が映画『夜山家の人々』への出演を果たすのか、キャスティングが決まっていく過程と合わせてご注目ください。

初監督の賢太を支える？クセの強い映画撮影クルー

映画『夜山家の人々』の撮影場面には、撮影クルーも登場。表舞台で活躍する俳優陣とは一味も二味も違う、個性的なキャラクターが活躍します。
坂田聡が演じる武藤哲（むとう・てつ）は、職人気質なベテランのカメラマン。自分の感覚に合わなければ監督の賢太にも構わず文句を言うため、賢太からはすぐさま苦手意識を持たれます。そんな賢太と武藤を繋ぐ橋渡し的な役割を担うのが、木村知貴演じる助監督の小田原誠（おだわら・まこと）。武藤とは違って温厚な性格で、現場の段取りもテキパキとこなす頼りになる存在です。そして最後に、工藤遥が演じるのは、本作が初めての現場参加となる新人記録係の小向佐知（こむかい・さち）。溌剌とした性格で気働きがあり、裏方仕事にも積極的に取り組みます。
年齢も経験も異なる初対面のクルーに囲まれ、賢太はいよいよ初の映画監督に挑むことになるのですが、覚悟があるのかないのか、ちょっとのことで萎縮と困惑を繰り返し、さらに残念度を加速させていきます。はたして『夜山家の人々』は無事に撮影が進行するのか、撮影現場の裏側のリアルな描写と合わせてお楽しみください。

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