Story
ストーリー
第3話
一言多いのに話は聞いてくれない











朝山家をモデルにした賢太(小澤征悦)の映画企画はキャスティングに難航。賢太はなけなしの自信をさらに失っていく。一緒に落ち込むわけにいかない朝子(中村アン)は、夫役に人気にかげりはあるものの賢太と似てウジウジした印象のある吉浦亮(丸山智己)を、妻役には歯に衣着せぬベテラン女優の大日方香(河井青葉)を候補として提案。賢太は、吉浦は落ち目だとか大日方は怖いとか、相も変わらず後ろ向きの反応を示すが、朝子は構うことなく、則元桐子(さとうほなみ)とセッティングした交渉の場へと、賢太を連れ出すが…
打ち合わせを終えた朝子と賢太は、晴太(嶋田鉄太)が通う療育センター『ソーラー』で、中川(小島健)のペアレントトレーニングを受ける。さまざまな特性のある晴太だけでなく、両親が晴太を特別扱いしていると感じている蝶子(渡邉心結)のためにも、家庭内は穏やかにとの指導を受ける二人。しかし、余計なひと言が多い賢太への朝子のイラ立ちが消えることはなく、その夜の食卓でも、賢太がこだわる蝶子の野球の話を皮切りに家族全員の鬱憤が噴出!収拾不能なカオスと化す!?
第2話
うまくいかないことばかり











とある土曜日。朝山家にイライラ最高潮の朝が訪れる。その日、晴太(嶋田鉄太)には朝子(中村アン)と一緒に中学の体験会へ行く約束が、蝶子(渡邉心結)には野球の練習試合に出かける予定が入っていた。しかし、晴太は例の如く起きられず、焦る朝子の様子に危機を察した賢太(小澤征悦)は、エゴサを中断し晴太起こしに加勢。すると今度は、朝子と賢太が晴太にかかりきりになり、自分のお弁当が鞄に入れられてなかったことが気に入らない蝶子のワガママが発動。野球に行かないと言い出す。思い通りにならずイライラする朝子と蝶子。賢太はそんな二人から当たられ、沸々と湧いてくる怒りの感情を抑えるのに精一杯だ。
結局、布団から出てこない晴太を置いて、朝子は一人で体験会へ。蝶子も賢太にお弁当を押し付けられ、悪態をつきながらどうにか家を出ていく。だが、出かけた先で二人はそれぞれ、さらに気が滅入る出来事に遭遇してしまい…。
そんな中、賢太の映画企画に人気俳優の深山新之助(竹財輝之助)が興味を示しているとの朗報が飛び込んでくる!
第2話がもっと楽しめる用語集
- 街録ch
- ディレクターの三谷三四郎がひたすら街頭インタビューするYouTubeの人気チャンネル。朝子が大ファン。
- 愛友中学
- 晴太の進学先候補の中学校。自由な校風で、生徒と保護者向けに体験会を実施している。
- ソーラー
- 晴太が通っている療育センター
- LD
- 学習障害(Learning Disabilitie)のこと。読み書きや計算など学習における技能に困難さがみられる発達障害の一つ。
- ペアレントトレーニング
- 子どもとの関わり方を親が学ぶプログラム。保護者の心理的ストレスの軽減も目的とされる。
- インクルーシブ
- インクルーシブ教育のこと。障害の有無や個々の様々な違いに関わらず、すべての子どもが同じ環境で学び、多様性を認め合うことを目指す。
- 生オーディオコメンタリー
- 映画やドラマを、出演者や制作者がリアルタイムで解説しながら上映すること。
第1話
朝山家の長くて短い1日











朝山家は、脚本家として売れている夫の賢太(小澤征悦)、夫のために事務所を設立し社長を務める妻の朝子(中村アン)、高校1年の長女・蝶子(渡邉心結)と小学6年の長男・晴太(嶋田鉄太)の4人家族。
そんな朝山家のある朝。賢太はソワソワしながらその日を迎える。執筆した朝の国民的ドラマ、通称・国ドラの『ムキムキ』がいよいよ放送になるのだ。記念すべき初回を家族に見せたい!その欲求のまま、賢太は一緒に観ようアピールを家中で繰り広げる。しかし、時間になっても居間には賢太の姿しかない。発達障がいの特性から朝が弱い晴太はぐずって起きてこず、朝子はそんな晴太の世話と家事、仕事に出かける準備で大忙し。反抗期的不機嫌さがデフォルトの蝶子に至っては、父の仕事も国ドラも興味の対象外だ。そして何より、賢太のジコチュウさに家族みんながイライラ。結局、賢太は一世一代の朝をさみしく過ごす。それは一見、気の毒なようだが、朝子にとっては、夫が日がなエゴサーチに明け暮れる、悪夢のような一日の幕開けだった!
第1話がもっと楽しめる用語集
- 国ドラ
- 平日の朝に放送されている国民的ドラマの通称。
注目度は高く、放送後はSNSでの「#反省会」が話題に。
- ドラマ『ムキムキ』
- 賢太が脚本を担当した国ドラのタイトルで、主演は向山カレン。
ひ弱な少女が筋トレを頑張るサクセスストーリー。
- エゴサ(エゴサーチ)
- SNSで自分に関する情報を検索すること。賢太の日課。
- ミチル
- グループホーム(地域小規模児童養護施設)で生活している小学1年生。
朝子と賢太がボランティアでミチルの通学をサポートしている。
- 映画『夜山家の人々』
- 賢太の映画企画。朝山家の実生活を赤裸々に描いた内容で、この作品で賢太は初監督をやりたいと思っている。
- 自主映画
- 大手による商業映画ではなく、個人資金で製作する映画。
- フルキャストオーディション
- 有名な俳優にオファーをするキャスティングではなく、オーディションによってすべての出演者を選ぶこと。
- 顔合わせ
- 映画やドラマの撮影が始まる前に、キャスト・スタッフが一同に会する行事。