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2010年4月25日放送

人前で服を脱ぐ店

この物件が抱える問題

  • ■元スナックだった15坪ほどの店舗を使って、カフェとして営業している
  • ■スナックの内装に新たに手を加えたのは、手作りの南国風カーテンと、ペットボトルで作った観葉植物のプランター程度
  • ■カウンターの奥にある厨房は、2畳ほどの歪なスペースで非常に窮屈で、冷蔵庫から食材を出すのも一苦労
  • ■シンク周りが狭く調理スペースが無い。棚も無く不便
  • ■飲み物はカウンター側の棚に置かれており、離れている厨房との往復が大変
  • ■店の入り口脇に作られた洋服販売のスペースで、馴染みのお客さんがいきなり試着するので、他のお客さんは目のやり場に困る
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

森の木の代弁者 松永 務

ご子息の小島よしおさんが出してくれた350万円の予算枠でのリフォームになるので、費用を抑えるための秘策を考えている。その上で、沖縄特有の民家の特徴を店内の装飾に取り入れ、南国らしさと、家庭的な雰囲気を演出したい。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

琉球を感じさせる店内
「匠」が目指したのは、古き良き沖縄の伝統を受け継ぎ、訪れた人がその文化を肌で感じとれるお店。

なんと店内には、沖縄の民家の軒先が再現されました。大きな木が育たないと言われる沖縄で珍重されてきた高価な木材「チャーギ」を柱に、沖縄伝統の屋根瓦「赤瓦」で作られたのは、伝統的な琉球家屋の特徴である「雨端(あまはじ)」と呼ばれる軒先。

「雨端」の瓦の上には、息子の小島よしおさん手製のシーサーがお店を見守っています。

軒先の下にある「あまはじコーナー」と名付けられたテーブル席には、久米島を代表する高級民芸品・久米島紬があしらわれた、建具が設けられました。これは、「目隠し」として好きな高さに調整が可能です。

天井には、お母さんのタンスに眠っていた琉球絣や紅型模様の反物が飾られました。

その反物の下にある照明は、お店にあった久米島産の泡盛のビンを加工した「匠」オリジナル。淡いブルーの色合いが南の海を思わせます。
画像: 匠のアイデア
コストと効果を考えたリフォーム
限られた予算の中でコストを抑えるため、「匠」は工夫を凝らしました。

店の雰囲気に馴染んでいる花瓶は、実はかつて店内にあったシャンデリアを再利用したもの。

店の奥にあるトイレは、使いやすように引き戸に換えましたが、中の設備はそのまま使用。残ったチャ―ギや久米島の海岸で拾い集めた流木で、壁面を南国風に飾り付けました。

そして、効果や利便性を考えた部分も。

外の看板は、人目に留り易い高さに設置され、更に突き出し看板を追加して、お店があることをよりアピール。

お母さんがセレクトした洋服を販売するコーナーも、品物が見やすいすっきりとしたレイアウトに。しかも、夜になれば一転、ライブステージとして活用できます。島唄の調べが楽しい宴を一層賑やかに盛り上げることでしょう。
画像: 匠のアイデア
使い勝手の良いカウンターと厨房
以前は使いにくかった店内も、「匠」のちょっとしたアイデアで使い勝手が良くなりました。

あの窮屈だったカウンターは、作業しやすい十分な広さを確保すると共に、端に跳ね上げ式の扉を取り付け、ホールへの行き来を可能に。これで接客もずっと楽になる事でしょう。

奥が細くて使いづらく、一人立つのがやっとだった厨房は、シンクを40cm手前にズラし、配置を少し変えただけで使い勝手が格段にアップしました。

シンクを動かしたことで奥にできた40cmのスペースには棚を新設。もう調理器具の置き場に悩むこともありません。

バラバラに置かれていた2つの冷蔵庫は、向かい合わせに設置することで、作業効率を高めました。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
沖縄県久米島町 平田工務店
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