宅間が主宰する東京セレソンデラックスの代表作のひとつである「歌姫」は、2004年に初演。2007年には再演を果たしたほか、同年、TBS系列にて長瀬智也・相武紗季主演にてテレビドラマ化もされた。さらに2014年3月には、松本利夫（MATSU from EXILE）主演による劇団EXILE版も上演されている。昭和30年代の真夏の高知の田舎で繰り広げられる宅間版「ニュー・シネマ・パラダイス」が、今回初めてタクフェス名義での上演となる。

土佐の漁場町にひっそりと佇む映画館「オリオン座」。時代の流れには逆らえず、ついに迎えた閉館の日、小泉ひばりが東京から息子を連れて訪れる。
そこで最後に上演されたのは、1960年代に作られた「歌姫」という作品であった。
それは戦後のドサクサで記憶喪失になった男と彼を愛する女性の純愛物語・・・。
この映画を最後に上演する事が、先月亡くなったこの映画館の持ち主、松中鈴の遺言であったという。
この作品には一体どんな意味があるのか・・・そしてひばりがこの映画を観に来た理由は・・・。