少食おじさんの博多華丸・大吉が、ただただ食べたい丼か麺を探す街ブラ番組。今回から〈千葉県・銚子編〉がスタートする。東京から車で東へ約2時間、関東最東端に位置する銚子は、日本列島で最も早く初日の出が昇る街だ。銚子駅前のオープニングトークで、華丸が「遠かったなぁ」「(日本地図で確認すると)あげん端っこなんやね」と目を丸くする。
華大は銚子ロケの移動手段として、タイではタクシーとして街を駆け巡る3輪自動車「トゥクトゥク」を利用することに。ロケ当日はあいにくの雨模様のため、残念ながら潮風を浴びながらの爽快なドライブとはいかず。吹き付ける風雨にまあまあ濡れそぼるおじさん2人。だが、その乗り心地とスピード感に「いいっすねぇ!」と華丸のテンションがアップする。
華丸曰く「座り心地がいい!」シートに座りながら、トゥクトゥクドライバーの小菅さんが作ってくれた「銚子丼麺マップ」を広げて作戦会議をする2人。「丼は海鮮ですよ、華丸さん」と提案する大吉に、華丸が「そりゃそうばい」と同意する。銚子漁港は年間水揚げ量12年連続1位(※2011年~2022年)を誇る。王道を嫌う華丸ですら、「こんな海っぺりでカツ丼を頼んだら、番組に対して反抗期ばい(笑)」とひれ伏す日本屈指の水産都市なのだ。小菅さんから「今日は朝、イワシの水揚げをしています」というグッドニュースが入り、海鮮丼への期待値がさらに高まる。この時期(6~7月)に銚子港で水揚げされるマイワシは「入梅いわし」と呼ばれ、一年で最も脂が乗って美味しいのだそう。
トゥクトゥクを降りて、小菅さんマップにある「海鮮丼激戦区」をぶらぶら歩き出す2人。思ったよりも雨風が激しく、華丸は「ただただ室内に入りたいっす!」と弱音をこぼす。周辺のお店を全部下見してから丼麺を厳選するのが華大の流儀だが、この悪天候ではいつものようにコンプリートできないかもしれない。
さすが激戦区、海鮮料理を扱う飲食店が立ち並び、店員さんたちが呼び込みに熱心だ。とあるお店の写真メニューをチェックすると、東京ではなかなかお目にかかれない「メカジキのソースかつ丼」を発見!ちなみにどのお店もボリュームたっぷりで、少食おじさんたちはややおびえ気味である。
次に目に入ったお店では、店員さんから「鯖の漬け丼」と「鰯の漬け丼」を勧められ、2人は「食べたことないかも」と、鰯の「漬け」にそそられている様子。さらに店員さんから「奥に和室があります」「年配のお客様が多いので椅子をご用意しています」とアピールされ、その心遣いに大吉が複雑そうに微笑んでいる。さらに足を伸ばしてみると、やはり珍しい「さるエビ」のかき揚げや、大吉が偏愛するハマグリもあり、2人は悩ましい状況に追い込まれていく。そんな海鮮天国の銚子でどの丼を選ぶのか?大吉が一口頬張った瞬間に「んーーーーーうまい~~~~~!」と天を仰ぐほどの絶品海鮮丼をお届けします。