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第5話「因果応報」 おさらい

住職・正円による大仏の建立が決まった。
しかし、宮大工の棟梁・宗兵衛は、
その計画に隠された陰謀に気づき……

脚本:前川洋一  監督:酒井信行

江戸で人々から崇められる住職・正円(平幹二朗)による大仏の建立が決まった。こう(野際陽子)ふく(中越典子)に付き添って寺にやってきた小五郎(東山紀之)は、2人が正円を前に、見栄を張って大金を寄進するのを見て渋い顔。

一方、大仏建立のために新たに導入された商い税に源太(大倉忠義)も反感を隠せない。そんな源太の知り合いの棟方宗兵衛(堤大二郎)をはじめ、大仏建立のために、宮大工棟梁たちが江戸に集められた。

旗本田上重太郎(藤田宗久)から大仏建立を一任された材木問屋・松木屋(谷本一)は、近辺の住民の立ち退きを始める。小五郎は、立ち退きを断った男が松木屋の雇ったやくざ者・仁吉(細川純一)らによって袋叩きになっているのを助けるが、筆頭同心坂本勘助(宇梶剛士)から、立ち退きの邪魔をするなと厳重注意を受けてしまう。

そんな中、松木屋が手配したのが粗悪な材木だという事実を知った宗兵衛。ひそかに松木屋から大仏の図面を盗み出すと、仲間の棟梁・佐平(徳井優)に向かって、不正を寺社奉行に訴えると言い放った。だが、その矢先、仁吉らによって宗兵衛の家族は斬り殺され、家には火を放たれてしまう。

それを知り、宗兵衛の娘に思いを寄せていた作太郎(前田航基)もショックを受ける。宗兵衛の息子・耕太(小杉彩人)だけは、源太の家に泊まりに来ていたおかげで難を逃れた。その耕太の証言で、宗兵衛が松木屋の不正について佐平と話していたことがわかる。しかし、小五郎から話を聞かれた佐平は、不正は宗兵衛の勘違いだったとしらをきる。佐平は、松木屋とつながっていたのだ。

さらに、涼次(松岡昌宏)の調べで、正円と田上が結託しており、大仏建立も商い税も2人の私利私欲のためだったことがわかる。

耕太の頼みで、仕事が始まった。まず、酒盛りに興じる佐平の首を源太が絞め上げた。続いて、松木屋の番頭と仁吉が酔って歩いているところを、小五郎が流れるような太刀さばきで斬った。さらに、中村主水(藤田まこと)が自宅で金を勘定する松木屋を、涼次がひな壇の上で説法する正円を仕留めた。そして、小五郎が田上を一太刀で斬り捨てたのだった。