必殺!用語辞典

現代日本に暮らす私たちにとって、
江戸時代の生活はなかなかイメージするのが難しいもの。劇中に登場する用語の数々をわかりやすく解説します。

*あらすじ文中の用語を解説します

奉行所(ぶぎょうしょ)
旗本から選ばれた奉行を筆頭に、与力や同心らが勤め、江戸の行政・司法・警察を管轄した。今で言う東京都庁・警視庁・裁判所などの機能を兼ね備えた強力な役所だった。
同心(どうしん)
町奉行所に勤める下級役人で、今で言う警察官にあたる。極秘に事件を捜査する“隠密廻り同心”や市中をパトロールする“定町廻り同心”などがいた。
経師屋(きょうじや)
「書」や「絵」を、紙や布と糊(のり)を用いて、屏風(びょうぶ)・襖(ふすま)・掛軸・巻物などに仕立てる職人。修理や張り替えも行なった。表具師とも呼ばれる。
辻斬り(つじぎり)
武士が刀の切れ味や自分の腕を試すために、夜間の街中などで無差別に通行人を斬ること。江戸時代初期に横行し、幕府が禁令を出すほどだった。
廻船問屋(かいせんどんや)
船による運送を取り扱う海運業者。港でも手続きや船荷の集荷、運んだ船荷の売りさばきを行なった。江戸時代に発達したが、輸送方法の変化などに伴い、衰退した。船問屋とも呼ばれる。
与力(よりき)
町方与力。町奉行の下に配属され、同心を指揮して任務に当たった役人で、今で言う警部にあたる。一代限りの職務だったが、実際は世襲であった。