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たけしの健康エンターテイメント! みんなの家庭の医学 毎週火曜よる8時

危険な足のむくみ 見分け方&対処法スペシャル

番組放送日:2011年04月26日

【命に関わる病気の予兆!?】誰にでも起こりうる“危険なむくみ”とは?

むくみのメカニズムから危険なむくみの見分け方まで、足のむくみの全貌を名医が徹底解説! 

【推定患者1000万人!】世界的にも貴重な映像が捉えた“病の正体”とは?

足の血管の内部にカメラが潜入!そこで捉えた病の正体とは? 

 

【命に関わる病気の予兆!?】誰にでも起こりうる“危険なむくみ”とは?

【命に関わる病気の予兆!?】誰にでも起こりうる“危険なむくみ”とは?


※実際の患者さんの症例をもとに、構成しています。

 

N・Yさん(75歳・男性)

都内で豆の卸売り業を営んで50年。
毎日、車で商品を配達しており、
一日の大半を車の中で過ごすのが日課。
趣味は「釣り」。同じ姿勢で浮きに集中し、
時には数時間過ぎていることもあるほど。

 


 

  N・Yさんに最初の異変が起きたのは、
今から7年前のこと。
釣りに集中し、水面を見つめ続けていると、気付けばあたりは暮れ始めていました。帰ろうと立ち上がると、なんとなく左足に重い感じがあり、触れてみると左足だけがむくんでいるよう。しかし、翌朝には足は元通りになっており、気にすることはありませんでした。


毎日、車で商品を配達しているN・Yさんは、一日の大半を窮屈な車の中で過ごすのが日課。仕事を終えた夜、またしても足にむくみがあり、指で押すと跡が残る程度。以来、足のむくみは頻繁に現れるようになりますが、たかが「足のむくみ」と深刻に考えることはありません。

 

 

そして昨年11月、いつにも増して釣りに集中した日の夜、胸のあたりに重苦しさを感じたため、この日はすぐに休むことに。

 

  2日後、今度は階段を上がっただけで
激しい咳と息切れが。

 

 

そして5日後、N・Yさんは釣りへ。いつも以上に水面をにらみ続けること実に10時間。一度も立ち上がることのないまま終了した直後、突然激しい呼吸困難に襲われ、その場に立ち尽くしてしまいます。すぐに病院で診察を受けると、肺の血管に血の塊、血栓がつまり、血液がほとんど流れなくなっていることが判明したのです。

 

病名:深部静脈血栓症
足の筋肉の間を走る深部静脈と呼ばれる太い血管に血栓ができる病。その血栓によって血管はふさがれ、血液の流れが滞る。すると、溜まった血液から水分が血管の外へと染み出すことに。そして、この血栓がはがれて飛び、肺の血管に詰まると、血流が止まり、動悸や呼吸困難、ひいては最悪の場合、死を招くこともある。

なぜ足の静脈に血栓ができてしまったのか?
足の静脈に血栓ができる大きな原因は、長時間同じ姿勢でじっと動かないこと。N・Yさんの場合、平日は日中の大半を狭い車の中で過ごし、休みの日には釣りに出掛け、1日中座りっぱなし。こうした同じ姿勢で動かない生活習慣がこの病気の大きなリスクになるといいます。


【名医が解説!】深部静脈血栓症

 

 

左の模型は、足から心臓までの静脈の様子を表しており、青い管が静脈です。深部静脈血栓症とは、太腿の筋肉の中を走っている深部静脈という太い血管に、血の塊である血栓ができる病気です。

 

 

静脈にできる血栓には様々な大きさがありますが、太腿からおへそにかけての巨大な血栓(左図の赤い部分)ができることがあります。これより小さい血栓ができることもありますが、小さい血栓が肺に移動しても多くの場合、溶けてしまいます。

このままじっとしている分には足がむくむだけですが、血栓が太腿から上がり、心臓から肺動脈に入ると詰まってしまうのです。こうなると、肺に血液がいかなくなり、呼吸ができなくなったり、場合によっては亡くなってしまったりすることがあります。いわゆるエコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)という状態です。


Q:ここまで大きくなるのにどのぐらいかかるのか?
A:突然発症する方もいます。エコノミークラス症候群の場合、飛行機に乗っている時、水を飲まず10時間ほどじっとしていて、飛行機を降りる時に動きだすと発症した…という場合もあり、短い時間でも血栓ができる可能性があるのです。

Q:なぜ血栓ができるのか?
A:血液は血管の中にある時には固まると困りますが、怪我をしたり出血した場合には、固まらなければいけません。そのため、もともと血液には固まる性質があるのです。ちゃんと流れていると固まりにくいものの、滞ると固まりやすくなるため、じっと動かずにいると血栓ができるのです。

Q:寝ている時と立っている時の静脈の違いは?
A:寝た状態に比べ、立っている時の静脈は太くなり、血流も遅くなるため固まりやすくなります。
特に、肥満の方や妊娠中の方などは、血管が圧迫されて血流が遅くなるため、血栓ができやすいとされています。じっと立っていたり座っているなど、同じ姿勢を長時間続ける生活習慣が続くと、静脈の血液が流れにくくなりますので注意が必要です。

Q:普通のむくみと深部静脈血栓症のむくみの見分け方は?
A:普通のむくみであれば両足同じように起きますが、深部静脈血栓症の場合には、血栓が原因で起きるため、血栓がある方の足にだけ「むくみ」が出ることがあります。「片足だけが突然むくむ」という場合には注意が必要です。また、押さえて痛みを感じるなどの症状も特徴的ですので、そういった症状がある場合には、一度病院で検査を受けることをお勧めします。

【推定患者1000万人!】世界的にも貴重な映像が捉えた“病の正体”とは?

【推定患者1000万人!】世界的にも貴重な映像が捉えた“病の正体”とは?

皮膚のすぐ下を走る表在静脈の弁が壊れることで、血液が逆流して溜まる下肢静脈瘤。溜まった部分がコブとなり、浮き上がって見えます。命の危険はないものの、「足の重だるさ」「こむら返り」など不愉快な症状に悩まされたり、ひどくなると皮膚に炎症がおきたり潰瘍ができてしまう事も。特に高齢者に多く、推定患者数は1000万人とも言われています。そこで、実際どれぐらいの人が患っているのか、普段から足がむくむという皆さんの血流を検査させていただくことに。その方法は、「ドップラー検査」。

血液の流れる音が聞こえる検査機を足の静脈にあててふくらはぎを押すと、正常な血管の場合、血液が上に流れる音が1回聞こえます。ところが弁が壊れていると、血液が下に逆流し、流れる音が上下合わせて2回聞こえます。検査にご協力頂いた皆さんのむくみを調べると、なんと弁が壊れている人が続出。エコー検査も加え、さらに詳しく調べたところ、46名のうち、実に21名に弁の異常を発見。下肢静脈瘤と診断されたのです。一見、足にコブのようなものが見えない方も、皮膚の中の血管が透けて見える最新装置を使ってみると、皮膚の下の静脈がコブを作って蛇行する様子がはっきりと浮かび上がってきました。

下肢静脈瘤になった血管の中はどうなっているのか?
下肢静脈瘤の血管内の様子を探るために訪ねたのは、お茶ノ水血管外科クリニック。広川雅之先生(お茶ノ水血管外科クリニック 院長)にご協力頂き、世界的にも珍しい静脈内の弁の撮影に挑みました。

 

 

使用するのは移植などに用いる正常な血管と、手術で取り出した下肢静脈瘤の血管。正常な血管が太さ2㎜程度なのに対し、静脈瘤のある血管は5㎜~7㎜と、かなり太くなっています。ここに、特殊な内視鏡を入れ、水を流しながら弁の動きを見るのです。



正常な静脈の弁は、奥から手前に水が流れると弁が開き、逆流を防ぐ為、しっかり閉じます。



下肢静脈瘤の弁は、弁がカーテンのようにぶるぶる震えており、弁がゆるんでうまく閉じていません。
こうなると、血液の流れを止めることができないため、逆流が起きてしまうのです。検査で逆流が見つかった方は、まさにこれと同じ現象が起きていると考えられます。


【名医が解説!】下肢静脈瘤の最新治療法/予防法


Q
:なぜ、弁は壊れてしまう?

A立ち仕事をしていたり、出産経験が複数回ある場合や肥満などの場合、圧力がかかるため、弁が壊れてしまうことがあります。また、弁の弱さは遺伝するため、ご両親やご兄弟に同じような病気があれば注意されたほうがよいでしょう。

 

Q:下肢静脈瘤の治療とは?

A

 

レーザーで血管を焼いてしまうレーザー治療があります。レーザーで焼くと血管が完全に塞がり、数ヶ月後にはほとんど機能しなくなります。(一部保険診療が可能。)

 

 

もう一つ、くもの巣状の静脈瘤の場合には、血管を固めてしまう硬化療法という治療法もあります。(保険診療が可能。)


手術をしたくない場合には、医療用の弾性ストッキングを履くとよいでしょう。
弾性ストッキングを履くことで、筋肉が締め付けられ、静脈が太くならず血流が遅くなりませんので、むくみにくくなり、血栓もできにくくなります。


Q
:危険なむくみを起こさないようにするには?

A深部静脈血栓症も下肢静脈瘤も、足の血液をうっ滞させないようにするのが大切です。ふくらはぎの筋肉を使えば血管が圧迫され血液は上に流れます。これを「ミルキング・アクション」といいます。
つま先を上げる」「つま先立ちをする」といった動作をするだけで血液は心臓に流れていきますので、同じ姿勢で長時間いる時にはこの動作を1時間に10回程度ずつ行うとよいでしょう。

 

   

 

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