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たけしの健康エンターテイメント! みんなの家庭の医学 毎週火曜よる8時

良い口内炎 悪い口内炎を徹底解明!
口の中を見れば病がわかるスペシャル

番組放送日:2011年05月31日

あなたの口内炎は大丈夫?“危険な口内炎の見分け方”

繰り返しできる口内炎に悩む主婦…果たして、彼女を襲った病の正体とは? 

あなたの【舌の色】から、全身に隠された病を徹底チェック!

口の中は病の鏡。名医が口の異変から、ズバリ病を診断します 

 

あなたの口内炎は大丈夫?“危険な口内炎の見分け方”

繰り返しできる口内炎に悩む主婦…果たして、彼女を襲った病の正体とは?

 
※専門医の指導のもと実際の症例を参考に構成しています

 

T・Yさん(48歳・女性)

お弁当屋さんでパート勤めをする主婦。
このところの不況の影響でパートの人数が大きく減らされ、連日、目の回るような忙しさ。
日に日に疲れが溜まっている。

 

 

 

  症状①「ふくらんだ口内炎」
ある日、口にビリッとした痛みが走り、覗いてみるとぷっくりとした米粒大の小さな口内炎ができていました。昔から疲れたり体調を壊した時に口内炎が出来ることがあったT・Yさんは、いつものようにビタミン剤を飲んで対処。
提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生

 

 

症状②「同じ場所に口内炎ができる」
一ヵ月後、口の中の痛みはいつの間にか消え、忘れかけていた頃、口内炎がまた出来ていたのです。それも全く同じところに。これまでなら口内炎ができるのは、1、2年に一度。でも、たかが口内炎と、病院に行くことはありませんでした。

提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生

 

  症状③「口内炎が大きく広がる」
それからというもの、彼女は繰り返しあの口内炎に悩まされるように。そのペースは次第に速まり、2週間かけて治った口内炎が、1週間後にはぶりかえすことも。見れば、心なしか大きく、いびつな形になっていました。
提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生

 

  症状④「胸焼け」
口内炎ができはじめて3か月後。なぜか胸のあたりがムカムカとして、食欲がわかないのです。

 

  症例⑤「靴ずれ」
さらに、ひどい靴ずれも。ここに至ってようやく病院に行くことを考え始めたT・Yさん。

 

  症状⑥「皮膚がただれる」
すると、首元に妙なかゆみを感じ、手で掻いてみると指先に何やら液体が。よく確かめてみると、首から胸にかけてひどくただれています。

 

  症状⑦「半透明の物体を吐く」
さらに、夫が用意してくれた水を飲んだその時。見たこともない半透明の物体が口から出てきたのです。


病名:尋常性天疱瘡(じんじょうせいてんぽうそう)

 

自己免疫疾患のひとつで、国から難病指定されている病。原因ははっきりとわかっていないが、ストレスや加齢が引き金になるといわれている。

提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生

 

 

この病を発症すると、本来なら細菌などから身体を守るはずのリンパ球に変化が起こり暴走、IgG(アイジージー)抗体という物質で全身の皮膚や粘膜を一斉に攻撃し始めます。

 

 

すると、壁のように何層にも重なった皮膚の細胞が崩れてしまい、そこに体液が進入、水ぶくれやただれが起きてしまいます。


このIgG抗体の攻撃を最初に受けやすいのが、口の中。あの口内炎が病のサインだったのです。

何故、真っ先に口の中に症状が出るのか?
私たちの皮膚の細胞同士は、2種類の接着物質でつながっています。そして、この病には、その内1種類を攻撃する特性があるのです。ところが、口の粘膜の接着物質は1種類だけ。それも、攻撃目標となる接着物質だけなのです。そのため天疱瘡になると、真っ先に口内炎が出来てしまうのです。

その後、T・Yさんの抗体の暴走は次第に激化。食道の粘膜が攻撃されて胸焼けが発生し、靴ずれや皮膚のただれ…と、全身に症状が及んでいきました。そして、広範囲にただれた食道粘膜がはがれてしまい、それを口から吐き出してしまったのです。この病で最も重要なのは、早期発見。特に、口内炎が短期間で繰り返すようになったら、迷わず皮膚科などを受診することが大切。そうすれば、病をコントロールし、重症化を防ぐことができるのです。

T・Yさんの場合、口内炎を見過ごしたことで病がかなり進行してしまいましたが、現在は、専門医の治療を受け、徐々に回復に向かっているといいます。


【名医が解説!】普通の口内炎と危険な口内炎の見分け方

 

 

岐阜大学名誉教授
木沢記念病院 院長
北島康雄先生

口の中の何でもない様な異変を初期に見つければ、内臓の疾患にいたる前に止めることもできるので、特に口の中は注意していただく必要があります。

 

 

普通の口内炎 

 

 

これは、「アフタ性口内炎」と呼ばれる普通の口内炎。特徴は少しくぼんだ状態になることで、大きさは5ミリ前後。1度できると1週間~10日程度で治ります。大きさが広がらないようであれば問題ありません。

提供:岩手医科大学歯学部 歯科口腔外科学分野 杉山芳樹先生

 

[ポイント]
・くぼんでいる
・大きさは5ミリ程度

 

 

天疱瘡の口内炎 

 

 

特徴は、白く水ぶくれのように膨らむこと。最初の頃の大きさは数ミリほどで、普通の口内炎と区別がつきにくくなっています。

提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生

 

 

天疱瘡の口内炎が進んでいくと、水ぶくれがつぶれ、口内炎同士がくっついて、地図状にどんどん大きくなっていきます。通常の口内炎ではこうなりません。


このような口内炎ができたら、すぐに皮膚科や口腔外科を受診してください。

提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生

 

[ポイント]
・最初は水ぶくれ
・破れて平らになる


Q:なりやすい人はいる?
A:統計によれば40代~50代以上の方が多く、女性に多い傾向があります。


<他にもある!口内炎がサインになっている病気>

危険な病のサインとなる口内炎① 

 

これは下唇にできた口内炎ですが、特徴は大きさです。この口内炎は1センチ以上になることが多く、へこんでいて痛みもあります。唇の内側や舌の先、口の中などにできます。普通の口内炎はこのように大きくなることはありません。

提供:聖路加国際病院 皮膚科 衛藤光先生

 

この口内炎を放っておくと…「失明」の可能性あり
「ベーチェット病」という病の疑いがあります。

ベーチェット病とは原因不明の自己免疫疾患で、本来は自分を守るはずの免疫が暴走し、皮膚、関節、血管など様々な臓器の組織を攻撃。進行すると失明に至る病です。ベーチェット病になると、血液中の白血球が過剰反応するようになるため、歯があたって出来たわずかな傷でもこうした口内炎に発展してしまうことが多く、治りにくいのが特徴です。

1センチ程度の口内炎が1週間以上治らない場合には、すぐに皮膚科や口腔外科で診察を受けることをお勧めします。


危険な病のサインとなる口内炎②

 

3ミリぐらいまでの小さな口内炎が一箇所に集まって同時にできるのがこの病の特徴です。1度口内炎ができると1週間~10日程度で治りますが、また1ヶ月程で複数の口内炎ができてしまいます。

提供:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔顎顔面外科学分野 佐々木朗先生


この口内炎を放っておくと…「血液のガン」の可能性あり

「悪性リンパ腫」「白血病」などの場合、こういった口内炎ができる場合があります。


「悪性リンパ腫」「白血病」になると免疫力が低下するため、体内に潜んでいたウイルスが増加して口内炎を発症します。口内炎の原因は、「ヘルペスウイルス」。

ヘルペスウイルスは、日本人なら20歳以下の3分の1、20歳を超えると70%程度が感染していると考えられるウイルスで、免疫力が落ちると神経の集まる唇などにその症状が出ます。このような口内炎が短期間で繰り返すと、免疫力を低下させる悪性リンパ腫など重い病が隠されていることがあります。その他、白血病やガン、糖尿病などの可能性もあるので注意が必要です。

数ヶ月に1回程度であれば問題ありませんが、月に2、3回ほど繰り返すようであれば、すぐに皮膚科や口腔外科を受診されることをお勧めします。

あなたの【舌の色】から、全身に隠された病を徹底チェック!

口の中は病の鏡。名医が口の異変から、ズバリ病を診断します

口の中には、口内炎以外にもその異変をチェックすることで、様々な病を発見することが出来る場所があります。それが、 “舌”。舌は、様々な味や刺激を感じ取る、非常にデリケートな器官。他の部位と比べても、実に多くの神経や血管が集中しています。そのため、血液などを通じて様々な臓器の異常がいち早く現れる場所でもあるのです。

北島先生が特に気をつけるべきと警告する「4つの舌の異変」をセルフチェック!

 

白い舌 

 

  舌の表面が白く盛り上がり、本来のピンク色が見えなくなっています。白い舌になる原因には実に様々なものがあり、辛い物・熱い物の食べ過ぎや、喫煙などによる舌への刺激、胃や食道の疾患などがあります。
提供:鶴見大学歯学部 講師 口腔外科学第2講座 中川洋一先生


白い舌に隠されている異変とは…「肝臓の異常

●疑われる病…「肝臓ガン」 

 

  

提供:山梨県立病院機構理事長 東京大学名誉教授 小俣政男先生


肝臓ガンを発症すると、ガン細胞が自分を大きく成長させるための特殊な物質を放出します。

 

その物質は舌にも到達し、舌の表面に無数にある乳頭というデコボコをどんどん成長させてしまいます。すると、乳頭の先にある角質という白い部分も広がり、舌全体が白くなってしまうのです。

 

  口の粘膜や皮膚の表面を発達させる物質が出るため、皮膚も舌の乳頭のように発達しすぎてしまい、このような指になることも。

提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生

 

  また、舌に深い溝がある皺襞舌(しゅうへきぜつ)は、別名「ひだ舌」とも言われる症状です。ほとんどの場合は問題ありませんが、まれに胃の疾患などが隠れている場合がありますので、3週間経ってもこの溝が消えない場合や急に深い溝が現れた場合は、一度消化器内科などでチェックすることが大切です。

提供:鶴見大学歯学部 講師 口腔外科学第2講座 中川洋一先生

 

 

黒い舌 

 

 

舌の先や側面など、様々な場所に黒いシミのある舌。舌が黒くなる異変には、メラノーマという皮膚ガンの可能性も隠されています。

提供:東邦大学医療センター 大橋病院 皮膚科 福田英嗣先生


黒い舌に隠されている異変とは…「副腎の異常
副腎とは、腎臓の上にあるそら豆大の小さな臓器で、主に血圧のコントロールに関わっている。

●疑われる病…「副腎ガン」
副腎ガンとは、副腎にできる悪性腫瘍。

なぜ、副腎ガンで舌が黒くなるのか?
原因は、日焼けなどの要素ともなるメラニン色素。

 

副腎にガンができると、脳の下垂体という場所からメラニン色素を活性化させるホルモンが分泌されます。

 

 

すると、舌をはじめ、指の先や関節など、身体の様々な場所が黒くなっていくのです。

提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生


どんな黒いシミでも2、3週間経って消えない場合はメラノーマなどの可能性がありますので、

皮膚科などで検査することが大切です。

 

赤い舌 

 

  健康な舌に比べ、所々に強い赤みが出ています。
提供:財団法人東京都保健医療公社 多摩南部地域病院 歯科口腔外科部長 泉祐幸先生


赤い舌の多くに隠されている異常とは…「胃の異常


●疑われる病…「萎縮性胃炎」

  萎縮性胃炎とは、本来ならヒダに覆われている胃の内壁からヒダが失われ、つるつるの状態になってしまう病。
提供:武本ホーム・ドクター・クリニック 院長 武本憲重先生


ピロリ菌などによって長期間、胃の粘膜が炎症を繰り返すことでヒダがなくなっていきます。萎縮性胃炎は50歳を超える頃には多くの人に現れる一般的な病。しかし、舌が赤く変形しているほどになると、かなり進行していると考えられ、胃ガンを発症しやすくなるとも言われます。

なぜ、萎縮性胃炎が舌を赤くしてしまうのか?
その原因は、「貧血」!萎縮性胃炎になると、本来、胃から吸収されていたビタミンB12が取り込まれなくなります。すると、赤血球が作られなくなり、貧血状態に陥ってしまうのです。この影響を真っ先に受けるのが、舌の表面。

 

  貧血によって栄養などが不足するため、舌の表面の乳頭がどんどん縮んでいきます。すると、その下にあった血管などの色が浮き出し、赤い舌になってしまうのです。

 

 

もし、乳頭が縮んでつるっとした部分がある場合には、貧血が起こっている可能性がありますので、そういった場合には、目の下の内側を確認してみましょう。目の下の内側が白いと、委縮性胃炎による悪性の貧血を起こしている場合があります。

提供:江戸川病院 腫瘍血液内科医長 明星智洋先生



もし、舌が赤くつるっとした状態になっている場合には、一度、消火器内科で胃の状態をチェックすることが大切です。

 

まだら舌 

 

 

表面の赤と白の部分が地図のようにまだらになっている状態で、別名:地図状舌と呼ばれています。胃や腸などの消化器の不調や妊娠、唾液が分泌されにくくなるドライマウスでもまだら舌が現れます。

提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生


まだら舌に隠されている異常とは…「白血球の異常


●疑われる病…「膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん)」

 

膿疱性乾癬とは、自己免疫疾患の一つ。本来は、自分を守るはずの免疫細胞が突如暴走。全身を攻撃し、様々な異変が現れます。代表的な症状は、皮膚に発疹ができてただれるというもの。


※写真は初期の症状で通常さらに悪化します

提供:東京逓信病院 皮膚科部長 江藤隆史先生

 

 

その他、関節に炎症が起こったり、酷い場合は失明に至ることも。

提供:岐阜大学名誉教授 木沢記念病院 院長 北島康雄先生

 

国から指定されている病で原因はわかっていませんが、早期発見すれば症状を抑えられます。もし、舌がまだらになって皮膚に発疹が現れたら、この病を疑うことが大切です。

気になる口内炎Q&A

   

「口内炎を早く治す方法はあるの?」「口内炎は予防できる?」といった、口内炎にまつわる疑問に北島先生が詳しく答えます!

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