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たけしの健康エンターテイメント! みんなの家庭の医学 毎週火曜よる8時

今年の夏 急増!“夜間熱中症”徹底解明&予防スペシャル

番組放送日:2011年07月19日

近年急増中の“新型熱中症”を徹底検証!

熱中症で死亡するのが多いのは“屋外”それとも“屋内”?近年急増中の熱中症の特徴とは? 

熱中症になりやすい人には2つのポイントがあった!

あなたは夜寝ている時、汗をかきますか、それとも一回以上トイレに行きますか? 

 

近年急増中の“新型熱中症”を徹底検証!

熱中症で死亡するのが多いのは“屋外”それとも“屋内”?近年急増中の熱中症の特徴とは?

 

今年6月に、都内で熱中症を起こした人の内訳をみてみましょう。

 


熱中症は年齢に関係なく、正しい知識を知らなければ、誰でも危険が隣り合わせの病なのです!
しかも、新たに分かってきたデータがあります。

昨年のデータで、何と9割の人は住居内で熱中症を発症し死亡しているのです!

そこで番組は緊急医療の現場に密着!
実際どのようなタイミングで熱中症を起こしているのか確かめることに・・・
 

7月5日、晴れ時々曇り お昼に気温32℃を記録し真夏日

江東病院 午後4時
 

20代前半の男性
最高気温を記録したお昼からおよそ2時間。
飲食店に勤めており、厨房で仕込み中、
屋内で熱中症になり倒れてしまった。

 

江東病院 午後5時
 

30代の女性
最高気温から時間が過ぎた夕方。
省エネでエアコンを自粛していたオフィスで
熱中症を発症。


 

江東病院 副院長
三浦 邦久先生

「1つの原因は節電。エアコンの設定温度を上げているので、時間をおいて徐々に状態が悪くなってくるんです」


 

みなと赤十字病院 午後8時
  91歳の女性
娘さん夫婦に付き添われ来院。
自宅で熱中症を発症。昼間はいつもと同じように過ごしていたのに、夕方から夜にかけて異変を感じ始めた。

  

  横浜市立みなと赤十字病院 救急部 部長
伊藤 敏孝先生

「昼とだいたい半々くらいだと思いますが、夜間に
熱中症になる人も結構多い印象があります。」


最近増えているのが、夜間に熱中症を発症する「夜間熱中症


実は昨年の東京都の発表で、熱中症で亡くなられた人の内、死亡時刻が不明な人を除くと、
40%が夕方5時過ぎの夜間に亡くなっていることが判明したのです。





そこで、番組では「夜間熱中症」の原因を徹底検証しました!

 

検証実験①

 

琉球大学 都市・建築環境工学 教授
堤 純一郎先生に協力していただきました。


実験はいち早く梅雨の明けた、沖縄地方で決行。
夜間熱中症の発生場所として多い、家の中の温度状態の変化を、昼と夜とどんな違いがあるのか検証しました。

  実験を行ったマンション
■ 間取り:4LDK
■ 8畳の寝室と子供部屋で温度を計測。
ルール
昼の間、エアコンを28℃に設定。
就寝する
夜9時にエアコンを切る、
という条件で温度の
変化を計測

 

実験当日  6月28日  晴れ時々曇り

午後0時 計測開始  

【外気 28.9℃】を記録
室内温度はすでにエアコンをつけていたため・・・
【子供部屋 27.5℃】  【寝室 26.6℃】 に。


午後3時

  この日最高の【外気 30℃】を記録。
すると室内もつられるように・・・
【子供部屋 28.8℃】  【寝室 28.3℃】 に上昇

 

午後6時

  少し下がり【外気 29.1℃】を記録。
しかしずっと冷房を入れているにも関わらず、
寝室は外よりも暑くなってしまいました。
【子供部屋 28.7℃】  【寝室 30.3℃】

 

午後9時

  【外気 27.7℃】と少し涼しさを感じますが、
ついに子供部屋も外気温を突破。
【子供部屋 29.7℃】  【寝室 29.6℃】

 

午後9時40分

  外気温はそのまま【外気 27.7℃】
室内は、午後9時にエアコンを停止。
すると子供部屋は・・・
【子供部屋 30.5℃】  【寝室 29.7℃】


結果は、昼間より夜間のほうが室温が上がってしまいました!



―なぜこのような結果がでてしまったのでしょうか?―

 

  こちらはエアコンで28℃に調整された室内の壁を特殊なカメラで見た画像です。
ゆらゆらと家の壁の内側から、生暖かい空気が流れています。これは壁から、昼に蓄えられた熱が放射されている様子で、熱が放射されると、室内温度が上がってしまうのです。



―実験で室内の最高温度が 夜に起きていたのはなぜなのでしょうか?―

実はコンクリートの壁が、時間差をもって熱を室内に導いていることが原因。



コンクリートの特徴

コンクリートは、熱的にはとても温まりにくく、冷めにくい材質で、温まった熱が時間をかけて、ゆっくり内側に向かいます。コンクリートの壁の場合、外気が最も高い時間ではなく、その熱が放射され始める5~6時間後に室内温度がピークを迎えやすいのです。
※木造住宅は、熱をためこむ材質を使っていないため、外気との時間差は生じにくい


時間差で起こる壁からの放射熱こそが、“夜間熱中症”になってしまう
最大の落とし穴だったのです!



【名医が解説!】夜間熱中症をもっと詳しく解説!大切なキーワードとは?

 

 

昭和大学医学部 救命救急センター
救急医学講座 准教授 
三宅 康史先生 (みやけ やすふみ)

 

慶応義塾大学理工学部
システムデザイン工学科 教授
伊香賀 俊治先生 (いかが としはる)

 

今年の熱中症事情

■ 6月から7月の上旬までで、去年の同時期の3倍、8000人以上の患者さんが運ばれています。
■ ヒートアイランド現象や熱帯夜そのものが増えているので、特に都市部で夜間の熱中症の
  患者さんが確実に増えてくると思われます。


夜間熱中症は、夜間に過ごす部屋、特に寝室が熱を溜めやすい状況にあるかどうかが問題となります。


そして特に大きな2つの特徴があるというのです。

夜間に熱中症になりやすい家の条件①  「寝室が西に面している」

 
午前中の日
午前中に横の壁に当たる日射量は3本です。

 

 
昼の日
お昼に家の真上にくると、
日射量は午前中よりも多くなります

 

 
午後の日
西日になって太陽の角度が変わると、
日射量は午前中と同じ、3本になります。


午前中と同じ日射量なのに西日が熱く感じられるのは、昼間の気温がぐんぐん上がり、その気温がまだ下がらないうちに、西からの太陽光線の熱がプラスされるので、暑く感じるのです。 

 

 

夜間に熱中症になりやすい家の条件②  「寝室が最上階にある」

マンションでもアパートでも一戸建てでも、最上階つまり屋根の下に寝室がある場合は、そうでない場合に比べ極めて暑くなります。

 

  これは夏のある日、2階建てアパートの2階の部屋。サーモカメラを通して見ると、天井は赤を通り越して、白く映っていまして40℃以上になっています。
これは屋根に蓄えられた熱が天井に伝わった事が原因です。
ちなみに屋根の温度は約60℃にもなっています。コンクリートの屋根の場合、6畳間にストーブ12個置いたくらいの熱量が溜まっているのと同じことになります。



―どのように対処すればいいのでしょうか?―

 

対処法① 「よしずやすだれを使おう!」
 


壁によしずを立てかけたり、窓の外にすだれをたらしたりするだけで、壁の温度がかなり下がります。
よしずがないところは、温度が35℃くらいあるのに対し、よしずを立てかけた部分の壁の温度は31℃くらいになります。たったこれだけで、内側の温度を4℃ほど下げる事ができるのです。

 

対処法② 「ゴーヤのカーテンを作ろう!」
 


ゴーヤの葉は常に水蒸気を出しているので、葉の表面は、温度が低く保たれており、冷たい葉で日差しをカットすると、よしずよりも効果があります。


さらに、熱中症のリスクは家だけではないのです!
夜間熱中症になりやすい人となりにくい人を見わける大事なポイントが2つあります!
 

熱中症になりやすい人には2つのポイントがあった!

あなたは夜寝ている時、汗をかきますか、それとも一回以上トイレに行きますか?

 

夜間熱中症になりやすい人のポイント①  「足の裏にあるセンサー」
    実は室内で熱中症を発症する患者さんの7割近くが、65歳以上の高齢者。
歳をとると、知覚神経という温度を感じ取るセンサーが衰え、部屋の温度が上がった事に気付かず体温が上昇し、いつの間にか意識障害を起こしてしまうケースが後を絶たたないのです。そしてセンサーは、足の裏の神経から衰え始めます。

 

対処法① クーラーを積極的に使い、過ごしやすい環境で寝る

特に今年は、節電で余計クーラーを使わないという人が多いと思いますが、今のところ夜間の過度な節電は必要ないと考えられているので、気温が高い時には、積極的にクーラーを利用し涼しく過ごしやすい気温の中で就寝しましょう。 

 

対処法② 事前に暑さに備える

今年7月から、気象庁が猛暑日の前日や当日に「高温注意情報」を発令することが決まったので、気温や湿度に関する情報をきちんと把握し、暑さに備えることが大切です。


 

夜間熱中症になりやすい人のポイント② 
「あなたは夜寝る時、“汗派”それとも“おしっこ派”?」

 

    熱中症と身体の関係に詳しい
愛知医科大学生理学講座教授
岩瀬 敏先生
に、詳しい話を聞きました


「人は夜寝ているときに一晩で、およそ350グラムの水分をおしっこか汗で外に出しています。その割合のどちらかが増えてしまうと夜間熱中症になりやすくなってしまうのです。」



番組では再び検証を行いました

 

検証実験②

4人の女性の寝ている時のおしっこと汗との比率を計測しました。
計測の仕方は以下のように行いました。


結果はこちら!
  尿の量 汗の量 どっち派?
Aさん (68歳) 155g 150g おしっこ派
Bさん (42歳) 434g 100g おしっこ派
Cさん (40歳) 113g 222g  汗派
Dさん (28歳) 101g 160g 汗派


40代以降の2人が「おしっこ」派、その他の2人が「汗派」に。

一体「おしっこ派」と「汗派」どちらのタイプが、熱中症になってしまう危険が高いのでしょうか?

汗は、蒸発するときに身体の表面の熱を奪い、体温を下げる働きがあり、汗の量が少ない“おしっこ派”は体温を下げられず、熱中症になってしまう危険があるのです。
そのキーとなるのが脳から出ているホルモン

“バゾプレシン”という“おしっこSTOPホルモン”

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バゾプレシン(おしっこSTOPホルモン)とは・・・
寝ている間、目が覚めてしまわないように、バゾプレシンを分泌させおしっこを出さないようにしているホルモン。


しかし、加齢などの理由でバゾプレシンの分泌が抑えられると、昼間と同じようにおしっこを作ろうと、腎臓が血液中の水分をたくさん取り込み、尿として膀胱に溜めてしまいます。結果、汗が少なくなってしまうのです。バゾプレシンは、40歳になるあたりから減ってくると考えられています。

 

夜中おしっこ派の対処法 「こまめな水分補給」

一般的な傾向として、夜中に1回以上トイレに行く人は、それだけ熱中症のリスクが高いので、気をつけましょう。夜中おしっこに行く回数が多い人は、寝る前もしくはトイレに行く度にこまめに水分補給をして下さい。コップ半分~1杯程度の量でかまいません。
あまり冷たい水を飲むと、その刺激で目が覚めてしまうこともあるので、夜間の水分補給であれば、常温の水がいいでしょう。


熱中症は、正しい知識があれば、確実に防げる病です。きちんとした知識を身につけ、この夏の“夜間熱中症”に備えましょう!

 

『 熱中症の対処法 』


皆さんに覚えて頂きたい「応急処置」!
重要なポイントを三宅先生に教えて頂きます。

「熱中症対策」

   

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