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たけしの健康エンターテイメント! みんなの家庭の医学 毎週火曜よる8時

緊急特集!乳ガンをめぐる2つのスゴイ事実スペシャル

番組放送日:2011年09月13日

乳がんで切除した乳房が元通りになる治療法!

最先端の治療を行う医師と、その患者さんに密着!最新乳がん治療のスゴイ事実とは? 

わずか1ミリ以下、極小の乳がんを発見できる検査法!

3名の女性が乳がん検診を初受診!そこで出会ったスゴイ事実とは!? 


今年も多くの芸能人ががんで帰らぬ人に…。がんの恐ろしさは、見つけた時にはすでに手遅れの状態になっているのが多い事。ところが、私達の身体から出る「あるもの」を調べる事で、「がん」の早期発見が出来ると期待されているといいます。そこで向かったのは、山形県鶴岡市。実はここ、バイオテクノロジーを駆使して、病気の新たな治療法などの研究を行う最先端機関。早速、「がんを早期発見出来る」研究を見せてもらうと… 

 

  慶応義塾大学
先端生命科学研究所 所長
冨田勝先生
「これが私たちが世界に誇る、
世界一の成分分析装置です」


紹介されたのは、「成分分析装置」。この分析装置で一体何を分析し、「がん」を見つけるのでしょうか?
研究員の方に実際にやっていただくと、手渡されたチューブのようなものを、なんと口の中に!すると、出てきたのは…そう「唾液」。実は、簡単に採取できるこの唾液を、分析装置にかけるのです。唾液には500もの成分があり、それらの濃度を測定することで従来の検査では発見できなかった、ごく初期の「がん」を発見できる可能性があるというのです。 

 

  例えば、唾液に含まれるバリンというアミノ酸を測定した結果、がんの無い方々は全て低い値なのに対し、「すい臓がん」の患者さん達は、高い濃度の値が出ることが判ったのです。

※慶応義塾大学 先端生命科学研究所 調査データ



  注目すべきなのは、がんの無い健康なはずの方で、高めの濃度になっている方がいること。実は、これががんの発生する直前の状態だとすれば、がんの早期発見どころか、事前の予防が可能になるかもしれないのです。


とはいえ、この検査法はまだ研究段階。早くて10年後の実用化を目処に研究が進められています。

まさに日進月歩で進む「がん」医療。今回、注目したのは、特に治療法の発展がめざましい「乳がん」。乳がんは、日本人女性が最も発症しやすい「がん」。しかし、新しい検査法や治療法が次々と実用化し、成果を上げています。そこで、「乳がん」をめぐる2つの「スゴイ事実」を緊急特集しました!

 

乳がんで切除した乳房が元通りになる治療法!

最先端の治療を行う医師と、その患者さんに密着!最新乳がん治療のスゴイ事実とは?

 
乳がんが進行している場合、命と引き換えに全ての乳房の切除を余儀なくされることも。しかし、女性にとって乳房を失うということは、肉体だけでなく精神的にも辛いもの。そんな患者さんの救いとなる治療を行っているのが千葉県鴨川市にある亀田総合病院。それこそが「失った乳房を元通りにする」という治療法。その治療を受けるため、日本全国から大勢の乳がん患者さんが訪れます。乳がんの治療で乳房を失うことを余儀なくされた患者さん。でも、こちらで治療を受ける皆さんの顔は明るいものでした。

今年8月、一人の患者さんが亀田総合病院を訪れました。すでに乳がんの全摘手術を受けた彼女は、「乳房を元に戻す」ため再入院したのです。しかし、一体なぜ彼女は、乳房を全て失う状態になるまで、乳がんに気づかなかったのでしょうか?乳がんとの闘い。その始まりは5年前に遡ります。

※主治医と本人の過去の症例をもとに構成しています

 

F・Cさん(仮名・43歳・女性)


22歳で結婚し、ほどなく子宝に恵まれた。
夫の経営する会社で、
経理や商品管理などの仕事をこなしている。
 


F・Cさんには一つだけ気になることが。それは30代半ばに受けた乳がん検診の時のこと。乳房に小さなしこりが見つかったため、マンモグラフィでさらに詳しく調べることに。その結果、乳腺症らしき兆候があると言われ、年に一度、検診を受けるように言われたのです。 

 

乳腺症とは… 

  女性ホルモンの影響で乳腺の形が変化したもの。
乳房に「しこり」のような塊が表れることがあるが、それ自体は悪性のものではなく、生理前後で表れたり消えたりする。

 

特に自覚症状がなかったF・Cさん、年に一度、検診を受けて乳腺症の経過をみることが続けられていました。ところが、この頃から仕事が忙しくなり、気づけば検診の事などすっかり忘れていました。

 

  症状① 乳房の痛み
そんな彼女に病は牙をむき始めます。突然、左の乳房の乳首と脇の間に痛みが走ったのです。

 

  症状② 乳房のしこり
さらに、痛みを感じたのと同じ左の乳房に、何か「しこり」のようなものがあるのを見つけたのです。


左の乳房に異変を感じるようになりますが、毎日の家事と仕事で手は一杯。少しぐらい体調が悪くても、F・Cさんに休んでいる暇はありませんでした。

 

  症状③ 乳房の発熱
やがて左胸のしこりには、ずきずきと常に痛みを感じるようになり、左の乳房全体が熱を持っているように感じられました


もはや痛みをこらえることさえ辛くなり、地元の大学病院へ。詳しく乳房を検査した結果、医師から突然「かなり進行している乳がん」「治療するには左乳房をすべて切除することになる」と告げられます。F・Cさんの場合、仕事や生活に追われて乳がん検診を受けずにいる間に、乳房に発生した「がん」は急速に大きくなってしまったと考えられ、この時すでに乳がんは4センチほどの大きさに広がっていました。乳房を全て切除することが、命が助かるために必要な治療であると判断されたのです。

乳がんで命を落とすかもしれないという不安。そして、女性としての身体を失うことに対する絶望感。どうしてよいか分からず、F・Cさんは実のお姉さんに相談。この時、お姉さんが「乳がんの治療で有名な病院」として教えたのが、千葉県鴨川市にある亀田総合病院。病院に連絡すると、すぐに診療の依頼を受けてくれるという返事があり、藁にもすがる思いで病院を訪れました。そこで出会った医師は、乳房の切除とは全く違う治療法を提案してくれたのです。この医師こそ、失った乳房を元に戻す治療を積極的に推奨する福間先生でした。

 

  亀田総合病院
乳腺科 主任部長 福間英祐先生
1995年、世界初の内視鏡を使った乳がんの摘出手術を行い、進行がんでも、乳房を切除せずに、がんを取り除くことに成功した。

 

 

通常、乳がんの全摘手術は、皮膚や乳頭も含め、乳房全てを切除します。その際、切除した乳房の「再建」が行われるケースがあり、患者さん自身のお腹や背中の組織を胸に移植します。しかしこの場合、どうしても形成手術の痕は残ってしまいます。


この問題を、福間先生は内視鏡を使うことで解決しました。



<福間先生が行う内視鏡による乳がんの摘出手術>

 

  脇と乳輪にメスを入れ、そこから内視鏡を差し込んで、乳房の内部組織だけをくり抜くように摘出する。

 


<福間先生が行う再建手術>

 

  皮膚や乳頭はそのまま残し、胸の内側にシリコンバッグと呼ばれるものを入れて、乳房を元に戻す。

 

  乳房に入れるシリコンバッグは、形や大きさの異なる200種類のものがあり、この中から患者さんの乳房に最も適したものを選んで使うことが出来るのです。


5年前の7月。F・Cさんはまず、内視鏡を使った乳がんの全摘手術を受けました。必要最低限の切り込みから、乳房の内部だけをくり抜くように切除。開ける傷が小さい分、術後の身体の負担が少ないのも内視鏡手術のメリットです。手術は無事成功。F・Cさんの左乳房を侵していた「がん」は、すべて取り除くことができました。

F・Cさんの場合、がんはリンパ節にも転移していたため、その後も放射線や抗がん剤での治療が続けられました。そしてようやく、乳房を取り戻す手術を受けられるまでに回復。乳がんの告知を受けたあの日から5年。F・Cさんが失った乳房を取り戻す日がきました。

午前11時30分、手術開始。
福間先生は、この手術でも内視鏡を使います。乳がんを摘出した時に開けた切り込みを再度使い、内視鏡を挿入。そのため皮膚に新たな傷をつける必要がありません。大胸筋の裏側にシリコンパッグを納めるためのスペースを作り、用意したシリコンバッグを左胸に入れます。本人の元の乳房に近づけるよう、形とサイズを確かめながら慎重に納め、2時間ほどで手術は終了しました。5年間にわたる乳がんとの闘い。彼女はかけがえのない命と、女性としての自分の身体を取り戻すことができたのです。

わずか1ミリ以下、極小の乳がんを発見できる検査法!

3名の女性が乳がん検診を初受診!そこで出会ったスゴイ事実とは!?

 
乳がんの早期発見に欠かせないのが、乳がん検診。そこで、世代の異なる3人の女性が乳がん検診にチャレンジ!検査の内容から、かかる時間まで。1ミリ以下のがんさえも見つけてしまう、最新乳がん検診を徹底調査しました。

今回、診察していただくのは番組でもおなじみの…

 

  乳がん治療のスペシャリスト
湘南記念病院 かまくら乳がん甲状腺センター長
土井卓子先生
1500件もの手術経験を持つ乳がん治療のスペシャリスト。
湘南記念病院は、乳がんの検診や治療、術後のケアまでトータル的に治療する乳腺センターを設立している。

 

徹底調査!初めての乳がん検診 


世代の異なる3人の女性が、乳がん検診にチャレンジ!

 
新田恵利さん(43歳)   ハリセンボン
近藤春菜さん(28歳)
   
箕輪はるかさん(31歳)
40代
元おにゃん子クラブ。
お酒は殆ど飲まず、4年前には禁煙に成功。
29歳で結婚、子供はいません。
  20代
喫煙歴もなく、お酒もほとんど飲みません。
出産経験もありませんが、年齢的に気になると初受診。
  30代
大病を患って以来、検診は定期的に受けていますが、乳がん検診は初めて。
おばあさまが乳がんを患ったそうで、家族歴がある方は要注意。


乳がん検診開始!
乳がん検診は、大きく3つの検査を行います。
※実際は着衣なしで受けます。
※個人の状態等で診察時間は変わります。 

 

検診① 視触診 

 

  <視診>
見た目で乳房の形や色などの変化を診る検査。
皮膚近くに乳がんがあると、変色したり、一部が突き出したり、皮膚が赤く腫れ上がったりする。

 

<触診>
しこりの有無を調べる検査。


  しこりがあると、梅干しの種に似た硬さが感じられるという。

視触診にかかった時間は2分ほど。

検診② マンモグラフィ検査 


 

乳房専用のX線機器を使った画像診断で、しこりの形状や大きさがわかるだけでなく、ごく初期の1ミリ以下のがんさえも見つけられる


まず、技師さんの指示で顔を横に向け、撮影台に片方の乳房を引き出す。

  乳腺を広げた状態のまま圧迫板で固定し、撮影を行う。
横が終わると次は、縦にして撮影。
同じように乳房を伸ばし、圧迫板で固定する。
撮影は、左右の乳房の縦と横の4回。


多少の痛みはつきものですが、1回の撮影で乳房を挟まれている時間は20秒ほど。

検診③ 超音波エコー検査

  超音波を使い、乳房内を画像診断する。
マンモグラフィでは乳腺の密度が濃い方や、若い方では乳腺が白く映るため判断しづらいが、エコー検査ではそのようなことが無く、乳がんのしこりもはっきり割り出せる。
そのため、検診ではマンモグラフィと併用している場合が多い。

エコー検査も5分ほどで終了。

乳がん検診終了
3つの検診にかかった時間は約40分(個人の状態等で診察時間は変わります)

 

検査結果


検査結果は、その日に教えてくれます。
まずは、ハリセンボンのお二人…先生『今回は問題ありませんでした。』
二人とも大丈夫でした。


続いて新田恵利さん…先生『触診では右の方がゴロゴロしていましたが、しこりの様なものは見られませんでした。マンモグラフィですが、右の方に微小石灰化と呼ばれる白い点々がありました。これが何なのかを検査したほうがいいと思います。』


石灰化とは何らかの原因で乳腺内のカルシウムや死んだ細胞などが塊を作る現象。大きさは1ミリ以下の小さなものだが、良性と悪性があり、悪性のものを放っておくと進行がんになる危険性を持っている。


マンモグラフィ検査では、これが良性か悪性か判断できないため、新田さんは後日、新たな検査を受けることに。再び病院を訪れたのは10日後。今回受ける新たな検査は「マンモトーム生検」。


検査の流れ
 

※新田さんの石灰化は右乳房の乳頭より少し上に集中しているため、右乳房を検査。 


 
①右乳房を上にして横になる。

 
②圧迫板で右乳房を固定。
石灰化の位置を画像で確認し、特殊な針を乳房に刺して石灰化部分を摘出する。

 
針は、太さ4mm。
中が空洞になっていて、石灰化組織を根こそぎ吸引して摘出できるようになっている。
針が乳房に入るが、麻酔が効いているため痛みは特にない。

組織を数回摘出し、検査は40分ほどで終了。


 
もし1ミリ以下のがんだった場合、中がギザギザした石灰化が見られる。


●検査結果
一週間後、検査結果が出ました。新田さんの石灰化は「良性」でした。ひと安心の新田さんに、先生は診断結果を詳しく解説してくれました。

土井先生『乳腺症でホルモン分泌によって起きた石灰化です。年に一度はマンモグラフィを受けたほうがよいでしょう。』

 

乳がんの治療法


番組では紹介しきれなかった、乳がんの最先端治療“凍結療法”について福間先生に教えて頂きました!
がんを凍らせて死滅させる!?その方法とは?

健康チェック「乳がん触診チェック」

   

乳がんは早期発見が大切!1~2年に1回の検診の合間には、自己触診をしましょう。
乳がん触診チェック」では、自分でできる乳がんチェック法をご紹介しています。

家庭でできる!
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