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2010年1月~2012年12月の放送内容です。2013年1月以降の番組情報はこちらから

たけしの健康エンターテイメント! みんなの家庭の医学 毎週火曜よる8時

長引く治らない症状 本当の原因をもう1度探ります!
~ 名医のセカンドオピニオンスペシャル 第4弾 ~

番組放送日:2011年12月20日

整形外科

【腰痛に関する悩み】腰痛の真犯人を示す地図とは? 

耳鼻咽喉科

【めまいに関する悩み】めまいの仮面をかぶった真犯人とは? 

泌尿器科

【尿にまつわる悩み】決まって夜にだけ起こる頻尿の原因とは? 

総合診療科

【原因不明の「発熱」「だるさ」の悩み】 20年以上続く発熱・胸の痛み…セカンドオピニオンの瞬間に密着! 

皮膚科

【皮膚の悩み】治まらないかゆみ…それは意外な臓器の苦痛な叫びだった!? 

 

整形外科

【腰痛に関する悩み】腰痛の真犯人を示す地図とは?

 
30歳以上の日本人の4人に1人、2140万人もの人が悩んでいる【腰痛】。腰の痛みと言っても原因や症状は様々。原因不明のまま長年付き合い続けている痛みの中には恐ろしい病が隠れていることも。そんな「腰の悩み」に答えてくれる名医は… 

 

  腰痛の名医
埼玉医科大学病院
整形外科・脊椎外科 教授 髙橋啓介先生
これまでに3万人を超す腰痛患者を診察、なかなか取れない痛みの本当の原因をつきとめ救ってきた。


●髙橋先生のセカンドオピニオン【実際の症例】
※担当医の過去の症例を元に構成しています

 

S・Kさん(55歳・女性)

夫と2人の子供の世話を
一手に担う専業主婦。
これまで腰痛とは無縁だった。
 

 

  症状①激しい腰痛
最初の異変は洗濯物を干していた時。突然、腰に電気が走ったような激しい痛みが。しかし、痛みはすぐに治まりました。

 

  症状②腰が重く痛む
2週間後、今度は重くジンジンするような腰の痛みが。横になっても治まらず、翌日、近所の整形外科を受診し、レントゲンを撮ることに。

 

【ファーストオピニオン】 腰椎すべり症

  中高年の女性に多い腰の病。
24個ある脊椎の下から5つの「腰椎」が、加齢など
により少しずつ前方へズレてしまう。
骨がズレた事で神経が圧迫され痛みを発する
事がある。かなり大きくズレても痛みを感じない
人もいれば、ほんの少しズレただけで激しい
痛みを感じる人もいるなど症状の出方は様々。

 

  症状③ふくらはぎのしびれ
牽引や電気で腰を温めるリハビリ、シップ薬で治療するも、2週間たっても症状は悪くなる一方。さらに、両方のふくらはぎがしびれて脚に力が入らず立ち上がれなかったため、慌てて病院へ。新しく処方された薬を飲んでも痛みは変わらず、しびれは太ももにまで広がってきたのです。


最初の痛みから3ヶ月後、両脚のしびれはさらに悪化、脚にほとんど力が入らず1人で歩くことさえできなくなってしまったのです。そこで医師から紹介されたのが髙橋啓介先生でした。先生はセカンドオピニオンの際、先入観を抱かないためにレントゲンやMRI画像は一切目を通さず、一から問診を始めます。 

 

髙橋先生が着目したポイント

①姿勢を変えても痛みは変わらない
S・Kさんを立たせると、前かがみになるように指示。さらに後ろに反らせる動きも確認。

②膝やアキレス腱を叩くと脚が大きく反応する

仰向けに寝かせ脚を組ませて膝とアキレス腱の反射チェックを行うと、膝もアキレス腱も激しく反応。ここで初めて、前の病院で撮影されたMRIを確かめます。

③へそのまわりの感覚が麻痺
脱脂綿にアルコールを含ませたものであばらの辺りをなで、皮膚の感覚が正常かどうかを探ります。
すると、へそのまわりに感覚が麻痺している部分を発見!先生の脳裏にある場所が浮かびました。


  先生は、腰より少し上の「第十胸椎」と呼ばれる部分のMRIを指示。
すると、画像にはダンベルのような形をした巨大な塊が!これこそ真犯人の姿でした。

 

 

【セカンドオピニオン】 脊髄腫瘍

  脊髄にできた腫瘍が大きくなって神経を圧迫、
腰痛や足のしびれなどの症状を引き起こしていた。

 

なぜ髙橋先生はこのセカンドオピニオンに至ったのか?
まずは、問診で痛みの原因となる真犯人の隠れ家を、全身から徐々に絞り込んでいきました。  



名医の視点① 姿勢を変えても痛みが変らない

S・Kさんは、身体を前に倒しても後ろに倒しても腰の痛みに変化はありませんでした。

 

 

「腰椎すべり症」や「脊柱管狭窄症」なら、後ろに反らした時に神経の圧迫が強くなり、痛みがひどくなるはず。

 

 

「腰椎椎間板ヘルニア」であれば、前かがみで痛みがひどくなり、腰の異常なら、姿勢によって少しは痛みが変化するはず。そうでないということは腰以外に異常があるに違いないと先生は睨んだのです。

 

 

名医の視点② 膝やアキレス腱を叩くと足が大きく反応
  腰より上の神経である脊髄がダメ―ジを受けた際の特徴的な反応。脊髄に障害があると手足の正常な制御ができなくなってしまうのです。この時点で犯人は腰ではなく、脊髄のどこかに潜んでいると判断

 

 

名医の視点③ へそのまわりの感覚が麻痺している

先生の頭の中には、全身の感覚をどの神経が支配しているかを示す「人体の神経マップ」と言うべき地図があり、麻痺している場所から異常のある神経をピンポイントで特定できるのです。検査の結果、おへそのまわりに麻痺があることが判明。この場所を支配する神経こそ第十胸椎から伸びる神経でした。


【名医が解説!】名医の頭の中にある「人体神経マップ」とは?




全身にはたくさんの神経が張り巡らされています。どの神経がどの部分の皮膚の感覚を支配しているかを表したのが、この「人体神経マップ=デルマトーム(皮膚知覚帯)」です。脊髄を横から見た断面図に付いている神経の番号が、人体図の番号と対応。しびれや麻痺がある部分の番号を見れば、異常のあるのがどの神経かが分かるようになっています。こういった図が頭に入っているので、麻痺やしびれの場所から大体の異常の場所が予測できるのです。 

 

「足のしびれを伴う腰痛がある」という37歳・女性のお悩み


今年8月、しゃがんで物をとって立ち上がろうとした時、突然腰に激痛が走り、全く動けなくなりました。整形外科でレントゲンやMRIなどを撮った結果、背骨の一部にひびが入っており、腰椎分離症と診断されました。薬による治療で激痛はなくなりましたが、腰から右足にかけて鈍痛としびれが残っています。寝ていると少しはましですが、それでも仰向けやうつ伏せは痛くてできません。この痛みがいつまで続くのかとても不安です。

  

【ファーストオピニオン】 腰椎分離症
腰椎の一部が疲労骨折し、分離する病気。
成長期の若い人に多く、激しいスポーツなどが原因で起きる。


名医が導き出した、セカンドオピニオンとは?
この方の場合、恐らく若い頃に分離したものが残っていると思われます。但し、分離しても神経を圧迫する事はないため、痛みもほとんどなく足に麻痺やしびれが出ることはありませんが、この方の場合、足にしびれが出ていますので、腰椎分離症が腰痛や足のしびれの原因とは考えにくいと思われます。


原因を調べる上で大事なポイント 

①痛みの出方
「寝ていると少しはまし」「仰向けやうつぶせは痛い」「歩くと激しく痛む」など、姿勢によって痛みが変化しています。腰より上に異常があったり内臓に原因がある場合、姿勢で痛みは変わりませんので腰椎の神経が何かに圧迫されていることが疑われます。

②痛み以外のしびれや麻痺がどの場所に起きているか?



腰椎の中には何本も神経があるため、特定するためにしびれなどをお聞きしますと、「右足の指先と足の裏がいつもしびれている」「痛みがひどい時はふくらはぎあたりもしびれる」とのこと。右足の指先はL5神経の領域、足の裏はS1神経の領域、ふくらはぎと太ももはL5S1ですので、しびれの範囲からS1とL5の神経どちらかに問題があると考えます

どちらかを特定するため、足の動きを見る簡単なテストを行います。 

 

S1の神経に異常があるかを見るテスト

●座った状態で、かかとを上げる
→相談者の方は、問題なくできた。 



L5の神経に異常があるかを見るテスト

●座った状態で、つま先を上げる
異常がなければ、左右の足とも普通にできる。
→相談者の方は、少し右が上がりにくい。

●足を戻し、足の親指を反らせる
→同じように力を入れているが、やはり右足が難しいよう。

  

【セカンドオピニオン】 L5神経を圧迫する椎間孔ヘルニアの疑いあり


普通の椎間板ヘルニアより外側、神経の出口部分(椎間孔)にヘルニアができていることが疑われます。

  通常、腰痛でMRIを撮る場合、ヘルニアや狭窄症が多い一部のところしか撮らないため、出口付近にヘルニアがあれば映りません。
通常のMRIでは異常が見られなくても、それ以外のところにヘルニアがある可能性があるのです。


<相談者へのアドバイス>

ヘルニアは、飛び出した髄核と言われる椎間板の一部が身体に吸収されて消えていくため、ほとんど保存療法で自然に治ります。痛みが気になる時は、痛み止めやブロック注射などを使いながら数ヶ月様子を見て、それでも痛みが引いてこなければ手術でとることも検討されるとよいでしょう。


あなたの腰痛の悩みを名医が解決!

 

腰痛のタイプ別チェック/名医おすすめ解消法

耳鼻咽喉科

【めまいに関する悩み】めまいの仮面をかぶった真犯人とは?

 
【めまい】には簡単に治るものもあれば、原因不明のまま長年悩まされ続けている人も。そして、そこには恐ろしい病が隠れていることも。そんな「めまいの悩み」に答えてくれる名医は…
 

  めまいの名医
聖マリアンナ医科大学
耳鼻咽喉科 教授 肥塚泉先生
めまい外来で、これまで5万人以上を診察。10年ほど前まで「原因不明」とされていためまいを究明し多くの患者を救ってきた。問診と検査でめまいを解決するスペシャリスト。


●肥塚先生のセカンドオピニオン【実際の症例】
※担当医の過去の症例をもとに構成しています

 

K・Tさん(53歳・女性)

昨年、定年した夫と
息子との3人暮らし。
 

 

  症状① 景色が回転するめまい
異変に襲われたのは、家事を一気に片づけようとした時。突然、目の前の景色がぐるぐると回転するようなめまいが。しかし、ほんの1分程で治まりました。
それ以来、動こうとするたびにめまいが起こるため、近所の耳鼻咽喉科を受診しました。


問診で医師はある病を疑い、確認のため「眼振検査(顔にゴーグルのような装置を装着して横になり、眼球の動きを映し出す検査)」を行いました。

 

【ファーストオピニオン】 良性発作性頭位めまい症

  平衡感覚を司る三半規管に、なんらかの原因で平衡感覚を司る器官の一つである耳石器にある耳石と呼ばれる細かい異物が入り込む病。
めまいのおよそ4割が、この病が原因だといわれている。


頭を回転させて三半規管の耳石を本来あるべき場所「耳石器」に戻す治療が行われ、再発予防体操も毎日続けます。

 

  症状② めまいがぶり返す
しかし再びめまいがあり家事すら億劫に。1ヶ月後、めまいの恐怖から日常生活がまともに送れない状態にまで悪化したため再び病院へ。検査すると目の動きは正常。良性発作性頭位めまい症は治っていたのです。めまい止めの薬を飲んでも改善される気配のない母を案じて息子がネットで検索、肥塚泉先生に辿り着きました。


ファーストオピニオンの確認問診を終えると、先生独自の診察へ。めまいの原因となる主な病をチャート化し、問診で一つ一つ消していきます。


まずは、「喋りにくさ・麻痺・しびれ・手足が動かしにくいかどうか」など、「脳の異常」がある時に見られる症状をチェック。しかしK・Tさんには当てはまる症状がなく、目の動きも正常だったので、脳の異常によるめまいの可能性は消えました。



 

次は、「耳の異常」によるめまい。めまいの原因となる耳の病気は「メニエール病」や「良性発作性頭位めまい症」など大きく4つの病が疑われます。

再び問診で絞り込んでいき、耳なりや難聴など聴覚に異常が起こる病の可能性が消えました。

 


残るは「良性発作性頭位めまい症」と「前庭神経炎」。「眼振検査」で確認します。目に異常な動きがあれば動きによってどちらかに該当しますが、眼球の動きは正常。2つの病の可能性も消えました。

そこで、「これまで続けていた事で、最近になって止めてしまった事は?」「疲れやすい、だるい、頭痛がするようなことは?」など質問。当初想定した病には該当しませんでしたが、チャートには無い病に辿りついたのです。

 

【セカンドオピニオン】 仮面うつ病
うつ病の中でも、ふさぎこむなど重い精神症状があまり出ず、「身体がだるい」「頭が痛い」「めまい」など、なにげない身体症状だけが出る病。


K・Tさんの場合、際立った「うつ」の症状がなく、「めまい」の正体がなかなか分かりませんでした。まじめで几帳面、ストレスをためやすいタイプの彼女が「良性発作性頭位めまい症」を発症。治療後もめまいが改善しなかったことが大きなストレスとなり「仮面うつ病」になってしまったと考えられます。このように2つの病が交錯する状態は医学用語で「オーバーラップ」と呼ばれ、診断を困難にすることが多いのです。


【名医が解説!】めまいの時の「目の異常な動き」とは?


めまいが起きている時の「異常な目の動き」=「眼振」が、
診断の時、非常に役に立ちます。


●<メニエール病>の眼振
水平方向の動きが特徴。景色が横に回って見えます。


●<良性発作性頭位めまい症>の眼振
回旋性の動きが特徴。目の前がぐるぐる回転します。


●<脳の異常によるめまい>の眼振
斜め・横・縦など不規則な動きです。ぐるぐる回るようなめまいではなく揺れるようなめまいが多いです。


めまい発作が起きた時、どんな眼振が出ているかが分かると、診断の助けになります。
周りに人がいたら、目の動きを見てもらうとよいでしょう。

 

「地震で揺れているようなめまいがする」という20歳・女性のお悩み


今年1月末に動けないほどのめまいを感じ、病院でMRIや聴力検査、眼振検査など色々な検査を受けましたが特に異常はありませんでした。薬を飲んでも治らず、今も地震のように揺れている感じのめまいが続き、特に頭を動かしたり、立ち上がる時に強く感じます。頭痛や身体のだるさなどの症状もあります。血圧が低いせいかもしれないと、血圧を上げる薬も飲みましたが良くなりません。最終的にはストレスが原因ではないかと言われました。1人で歩くのもままならず、とても不安です。何とかならないでしょうか?

 

 

【ファーストオピニオン】 ストレスが原因のめまい


名医が導き出した、セカンドオピニオンとは?


 

この方の場合、脳の症状はなくMRIも異常は無いとのことで脳には問題がないようです。聴力検査で異常なしだったと言うことで、聴覚の異常が見られる「メニエール病」「突発性難聴」の可能性もなし。


では、「頭位めまい症」や「前庭神経炎」かということですが、これらのめまいの時に目の動きを見る眼振検査をすると、ぐるぐる回るような目の動きが現れますが、眼振検査でも異常無しとのことで、当てはまりません。


  そうなると、心因性のめまいが残ります。恐らくストレスも要因の一つではあるでしょうが、この方の場合、血圧が気になります。低血圧もめまいの大きな原因で、特に立ち上がった時に強くなり、頭痛やだるさも起こりやすいのです。低血圧のめまいは揺れるめまいなので、眼振が出ないのもうなずけます。


血圧を上げる薬を飲んで良くならなかったということですが、薬の服用期間やどんな検査をしたかなど詳しくお聞きすると、『元々の血圧は上が80、下が40で、薬を飲むことで94まで上がったが、症状が良くならず2ヶ月程度飲んだ後、自分の判断でやめてしまった』とのこと。血圧は100以上が正常ですので、きちんと上がりきる前に薬をやめてしまっている可能性があります。

 

 

【セカンドオピニオン】 起立性低血圧症の疑いあり
立ち上がる時、血圧が大きく下がり、めまいや頭痛などが起きる病。
成長過程の思春期の女性に多く見られる。


<相談者へのアドバイス>

まず、血圧を上げる薬をもう少し長く飲み、様子をみること。「朝起きる時ゆっくり起き上がる」「あまり熱いお風呂に入らない」「ストレスを解消するよう心がける」など、血圧差が生じるような生活習慣も避けたほうがよいでしょう。

 

めまいのタイプ別対処法


様々な症状のある「めまい」。
タイプ別の原因や対処法について、
肥塚先生に詳しく教えて頂きます。

泌尿器科

【尿にまつわる悩み】決まって夜にだけ起こる頻尿の原因とは?

 
【頻尿や尿漏れ】は、歳を取れば誰にでも起こり得る症状。しかし、その油断が取り返しのつかない事態を招くことも。そんな尿にまつわる悩みにズバリ答えてくれる名医とは…

 

  尿にまつわる症状の名医
日本大学医学部 
泌尿器科学系 主任教授 髙橋悟先生
これまで25年のキャリアで尿に関する悩みから救った患者数は、実に1万人以上。ガンなど重病はもちろん頻尿や尿漏れなどの本当の原因を的確に診断・治療する尿のスペシャリスト。


●髙橋先生のセカンドオピニオン【実際の症例】
※担当医の過去の症例を元に構成しています

 

S・Sさん(60歳・男性)

小さな運送会社を営む。
事務を受け持つ妻と力をあわせ、
長引く不況に負けじと、
連日遅くまでハンドルを握っていた。
 

 

  症状 ①頻尿
ここ数年、夜、床に就いた後、必ずオシッコで目が覚めるのです。しかも、ひと晩で3~4回。多い時には5回も。

 

  症状②昼間の眠気
昼間に居眠りをしてしまうため、仕事に影響が出るのを不安に思い、近所の泌尿器科を受診することに。


問診の後、医師は下腹部のエコー検査を行ないました。 

 

【ファーストオピニオン】 前立腺肥大症

  男性だけにある臓器である前立腺が腫れ上がり、
尿道を圧迫する病。
尿がスムーズに排出されず、大半が膀胱の中に
残るため、すぐに尿がたまり、何度も尿意に襲わ
れる羽目に。


  症状③起床後の頭痛
前立腺の腫れを抑える薬を処方され、寝る前の水分も控えますが、頻尿は改善されず、昼間の眠気も解消されずじまい。さらに起床後、頭全体が締め付けられるような痛みを感じるように。
そしてついに配達に向かう途中、居眠り運転をしてしまったのです!ある日、友人に頻尿治療の経験談を教えてもらいます。友人が診てもらった名医こそ髙橋悟先生でした。簡単な症状の確認後、エコー検査をすると、やはり前立腺は少し大きくなっていました。そこで、問診で頻尿の原因を探ることに。



髙橋先生が着目したポイント

①夜間だけの頻尿
頻尿に悩まされるのは決まって夜の間だけ。昼間、トイレが近くなることはありませんでした。


②残尿感や尿が出にくいという症状はない

残尿感や尿の出にくさなど、頻尿以外の尿の症状があるかどうかを質問。しかし、S・Sさんの答えは全てノー。その時。先生の脳裏にある可能性が。先生が差し出したのは、計量カップと排尿日誌。オシッコをした時間や量などを数日間記録してもらい、詳しい排尿の状態を把握することに。


③夜間の尿の量が多い

2週間後、日誌を見ると…S・Sさんは夜、尿の回数が多いだけでなく、量も多くなっていたのです。
すると、先生の口から思わぬ言葉が。頻尿の原因が「脳波」で分かると言うのです。

 

 

【セカンドオピニオン】 睡眠時無呼吸症候群

  睡眠中に呼吸が停止する状態が繰り返される病。
深い眠りが得られず、昼間、強い眠気に襲われて
しまう。寝ている間に舌の付け根が空気の通り道
である気道に落ち込み、塞いでしまうことが原因。
太り気味の男性に多いと考えられていたが、近年
アゴの小さい女性の気道も塞がれやすいことが判
明。女性の患者数が急増している。

 

なぜ髙橋先生は、この病が頻尿の原因だと判ったのか?

名医の視点① 夜間だけの頻尿

もし前立腺肥大症であれば、時間帯に関係なく一日中頻尿に悩まされるはず
先生は、前立腺肥大症というファーストオピニオンを疑いました。


 

名医の視点② 残尿感、尿が出にくいという症状はない

頻尿と並んで前立腺肥大症にはつきものと言っても過言ではない典型的な症状
しかし、S・Sさんは両方ありませんでした。


 

名医の視点③ 夜間の尿の量が多い(夜間多尿)

健康な人の場合、夜間の尿は多くても1日全体の30%程度。
ところが、S・Sさんの夜間の尿は1日全体の50%以上
実はこの夜間多尿こそ、近年明らかになってきた睡眠時無呼吸症候群の特徴的な症状!

 

  胸腔と呼ばれる胸の空間を広げて肺に空気を取り入れ呼吸をしていますが、睡眠中に気道が塞がると、いくら胸腔を広げても空気は入ってきません。すると圧力の関係で心臓が広がり大量の血液が流れ込むことで、身体は体内の水分が多いと判断。それを減らそうと利尿ホルモンを大量に分泌、就寝中にたくさん尿が作られてしまうのです。



【名医が解説!】先生監修!原因がわかる「頻尿問診」


『オシッコの悩みを解決!頻尿問診』

頻尿に伴って起きる症状から、頻尿が「何が原因で起きているか」を推定できます。オシッコに行く回数が1日8回以上、夜寝ている間は1回以上の方は頻尿です。当てはまる人はもちろん、以前に比べてよくオシッコに行くようになったと感じている人は、問診を受けた方がよいでしょう。(全3問)



① オシッコをした後、まだ残っている感じがする。
    または、オシッコの勢いが弱く、なかなか出ない

頻尿に加えて、これらの症状がある場合、疑われる病は…


< 男性の場合:前立腺肥大症/女性の場合:骨盤臓器脱 >


●前立腺肥大症

男性にだけある臓器である前立腺が腫れる病気。尿道を圧迫することでオシッコが出にくくなり、尿が残ってしまう。そのため残尿感を感じるとともに、すぐに尿が溜まるので頻尿になってしまう。


●骨盤臓器脱

骨盤の底にある骨盤底筋が衰えることで、子宮や膀胱が下がって圧迫され、頻尿になる。
出産後の女性に多い。


どちらも日常生活に差し支えなければ問題ないですが、ひどくなるようであれば、治療が必要でしょう。



② オシッコがしたくなると我慢できない事がある

頻尿に加えて、これらの症状がある場合、疑われる病は…


< 過活動膀胱 >


特に40~50代を中心に増えている病で、日本の患者数は800万人以上といわれています。したくなると我慢できない「尿意切迫感」や「頻尿」が特徴的な症状です。膀胱の過剰な収縮を抑える薬で治療を行います。前立腺肥大症と過活動膀胱が合併することもありますので、間に合わず漏らすこともあるなら医師に相談された方がよいでしょう。

 

 

③ 寝ている時だけオシッコが近くなり、足がよくむくむ

頻尿に加えて、これらの症状がある場合、疑われる病は…


< 腎臓病もしくは心不全 >


夜だけ頻尿で、昼間異常に眠気がある場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性が疑われますが、心不全や腎臓病でも夜だけの頻尿が現れることがあります。その場合、頻尿に伴ってよくみられる症状は、足のむくみです。

 

「膀胱の痛みが続いている」という64歳・男性のお悩み


3月頃から膀胱のあたりに、おしっこがしたいようなしたくないような、ムズムズした痛みを感じるように。泌尿器科で診てもらったところ、膀胱炎と言われ、抗生物質を処方されましたが、3日ぐらいですぐ効かなくなりました。排尿時や尿が溜まってきた時に痛みを感じ、出した後は楽になりますが、またすぐ痛くなります。尿の回数も昼7~8回、夜1~2回と増えました。その後尿検査の他、エコーやCT、内視鏡検査など色々受けましたが、全く異常が見つかりません。原因が分からずとても不安です。

 

 

【ファーストオピニオン】 膀胱炎


名医が導き出した、セカンドオピニオンとは?
この方の頻尿に伴う主な症状「下腹部の痛み」から考えられるのは膀胱炎ですが、膀胱炎は細菌の感染ですので【尿検査で細菌や白血球が見つかるはず】が【検査では異常がない】ことや、【抗生物質で良くなるはず】が【治らない】ということから、ただの膀胱炎ではなさそうです。また「尿が溜まった時に痛い」「排尿後は楽になる」ということですが、これは、ある膀胱炎の特徴的な症状なのです。 

 

【セカンドオピニオン】 間質性膀胱炎の疑いあり

  普通の膀胱炎とは、尿道から菌が入って膀胱の
表面の粘膜が炎症を起こす病気。間質性膀胱炎
は、膀胱と筋肉層との間にある間質と呼ばれる
部分で炎症が起きる病気。原因はわかっていない
が、アレルギーが関係していると言われている。


治療法は、「水圧拡張法」があります。尿道から管を入れて膀胱に水を入れて膨らませることで、炎症によって硬くなった膀胱を広げ、しなやかさを取り戻すことで、尿が溜まっても痛みがでなくなるものです。麻酔をしているので痛みは感じません。


<相談者へのアドバイス>

抗アレルギー薬や水圧拡張による治療を試してみるとよいでしょう。日常生活では、辛いものや刺激物、アルコールなど、症状が出やすくなると言われるものは控えることが大切です。

総合診療科

【原因不明の「発熱」「だるさ」の悩み】20年以上続く発熱・胸の痛み…セカンドオピニオンの瞬間に密着!

 
【総合診療科】とは、特定の臓器や症状にこだわらない幅広い診察を行う診療科。「どの科に行ったらいいか分からない」「原因がどこにあるのかわからない」といった方の病の原因をつきとめ治療をしたり、専門科に引き継いで納得できる診療・治療を行なっています。
特に多いのは、原因不明の「発熱」と「だるさ」。

 

 

今回、原因不明の「発熱」と「だるさ」で悩む
2人の相談者の方に
名古屋大学医学部附属病院
総合診療科 鈴木富雄先生 をご紹介。


その診察に密着させて頂きました。


●原因不明の「発熱」

Y・Mさん(37歳・女性)
中学校入学後、突然の高熱と激しい胸の痛みがあり、病院で検査。しかし異常はどこにも見当たらず、高熱と激しい胸の痛みは数日で治まるものの、1ヵ月後には再びぶり返し、以来、20年以上も苦しんでいるといいます。
病と向き合いながら7年前に待望の子宝を授かり、4年前には次男を出産。
子供に同じ症状が出るのではないかということが、今、気がかりだといいます。

 

<2011年11月11日 名古屋大学医学部附属病院 総合診療科を受診>
●名古屋大学医学部附属病院に到着
受付を済ませ、総合診療科へ。血圧、脈拍など基本データを測ります。


●鈴木先生の診察開始

 

 

細かい問診は1時間以上にも及びました。

発熱から鈴木先生が考えるのは、この6項目。
彼女の場合、20年という長期の病状から、
死にいたる<悪性腫瘍><感染症>は除外されます。

<アレルギー><心因性>が原因の発熱
時期や食べ物、ストレスや環境の変化などのきっかけで発熱をおこすもの。
彼女の場合、熱のきっかけがあまりないため、考えにくい状況でした。

<膠原病>

彼女の場合、膠原病の一般的な特徴(皮膚や目の異常など)はありませんでしたので、可能性が低くなりました。

最終的に残ったのは…<膠原病以外の炎症>
これには限りない数の病が存在。ここで先生が考えたのが、息を大きく吸った時に痛むという特徴。

 

 

胸の胸膜と呼ばれる場所に炎症が起きていると、息を吸い込んだ時に炎症部分が引き伸ばされ、痛みが起こります。

先生はY・Mさんの病について、ある診断を下していました。

 

病名:家族性地中海熱
胸膜や腹膜の炎症、周期性の発熱を特徴とする病。地中海のあるヨーロッパ地方で発見された。日本の患者数は数百人程度。


次は、実際に手や顔、首の周りを触る「身体診察」。身体に出る特徴的な痛みや症状を確認しながら問診で出した病が正しいかどうか特定していきます。胸を叩き、胸部に炎症があるか確認したところ、家族性地中海熱の特徴である胸部の炎症の痕を発見。家族性地中海熱の可能性が浮き彫りになりました。この後、先生から病に効く薬があることや、お子さんへの影響、診断を確定するためのさらなる検査もできる事など、詳しい説明を受けました。



●原因不明の「だるさ」

H・Aさん(60歳・女性)
1ヶ月ほど前から38度の微熱とだるさがあり、その後、熱は引いたものの、だるさだけが身体全体を襲うように残ったそう。そのせいか、最近ではお皿を洗い始めてわずか30秒で立っている事もままならないなど、生活自体に支障が出始めているのだとか。

 

【ファーストオピニオン】 原因不明のだるさ

 

名医が導き出した、セカンドオピニオンとは?
この方は、「だるさ」と「微熱」を主に訴えています。その2つが組み合わさった場合、どのような可能性があるか、年齢などを踏まえて7つの病を候補として頭に浮かべ、医療面接を行いました。

 

 

●現在飲んでいる薬はない…
薬の影響は考えにくい。

●熱以外に風邪や膀胱炎のような症状はない…
感染症の代表的な症状(咳・痰・鼻水など風邪のような症状)はなく、感染症の可能性は低い。

●抗生物質を飲んでも改善しなかった…
感染症の可能性は低い。

●大きなストレスを抱えているわけではない…
家庭環境などのプライベートでも特に大きなストレスは無いようで、心因性の可能性は低い。


残ったのは「ガン、甲状腺の病、副腎の病、膠原病」。ここから、他にどんな症状を訴えているかで病を絞り込んでいきます。医療面接の中で「だるさ」と「熱」以外に訴えていた症状は、「食欲低下」「体重減少」「頭痛」「発汗」「飲み込みづらい」。この症状を残った病気に当てはめると… 



これらを確かめるために、「身体検査」を行いました。



手に紙を乗せてふるえがあるかどうか確認

甲状腺の病で体重減少や発汗などの症状があるバセドウ病の代表的な症状【手のふるえ】があるかどうかを確認したところ、手のふるえがありましたので、バセドウ病の可能性が考えられます。



首にある甲状腺の状態を触診で確認

どんなガンでも食欲や体重の低下がありますが、飲み込みづらいという症状から食道ガンの可能性が考えられます。首の状態を確認したところ、甲状腺の病に特徴的な首の腫れを確認。「飲み込みづらい」という症状は食道ガンによるものではなく、バセドウ病に代表される甲状腺の病気によるものではないかと考えられます。

 

 

聴診をしながら皮膚の色を確認

脳の下垂体の異常などで副腎に指令が伝わらず、ホルモンがうまく分泌できなくなる副腎不全という病の可能性も考えられますが、皮膚の色を確認したところ、副腎不全の症状である「色素沈着」はありませんでした。

 

 

こめかみのあたりを触診で確認

頭痛が特徴的な膠原病として、全身の血管、特に頭の脇、こめかみの辺りにある動脈に炎症が起き、血管の壁が厚くなってつまりやすくなる側頭動脈炎という病が考えられます。こめかみのあたりを触ると「痛い」とおっしゃいましたので、側頭動脈炎の可能性も出てきました。そこで、部屋を暗くして目の様子を調べ、噛みにくさはないかを尋ねました。 

 

 

 

こめかみにある側頭動脈は、目の奥の動脈とあごにある動脈につながっています。側頭動脈炎は、血管がつまって目の奥に異常が現れたり、あごが痛くなってかみづらくなったりしますが、そういった症状はなく、こめかみの動脈に触った感じでは血管のつまりもないようでしたので、可能性は低くなりました。

 

【セカンドオピニオン】 バセドウ病の疑いあり


血液検査を行ったところ、甲状腺のホルモンが過剰に分泌されていることがわかり、バセドウ病に特徴的な抗体が見つかりましたので、ほぼこの診断で間違いないと思います。治療としては、バセドウ病の薬を使いながら、経過をみていくことになると思います。

皮膚科

【皮膚の悩み】治まらないかゆみ…それは意外な臓器の苦痛な叫びだった!?

 
かゆみなど、【皮膚の悩み】には簡単に治るものもありますが、死に至るような恐ろしい病が隠れていることも。そんな悩みに答えてくれる名医は…

 

  皮膚科の名医
厚生会木沢記念病院
病院長 北島康雄先生
皮膚科担当医として40年。これまで7万人以上もの患者を治療。かゆみの裏に潜む重大な病の兆候を見逃さず多くの患者を救ってきたスペシャリスト。


●北島先生のセカンドオピニオン【実際の症例】
※担当医の過去の症例をもとに構成しています

 

S・Kさん(55歳・女性)

50才を過ぎた頃から毎年、
冬になると肌が乾燥して
痒みが出るのが悩みの種。
 

 

  症状① 首の周りのかゆみ
ある夜、いつも以上のかゆみが。

 

  症状② 赤い発疹
そして翌朝、首まわりに赤い発疹があったため、市販のかゆみ止めの薬を塗って対処しました。
※著者・野村和夫ほか ㈱協和企画発行「皮膚病診療」2009年9月号より

 

  症状③ 赤い発疹が広がる
しかし、翌日も赤い発疹が広がっていました。



 

症状④ 引っかいた所が斑点に
そして引っかいた痕が斑点のように腫れていたのです。
「かゆみ止め」を塗ってもかゆみや赤い発疹がまったく消えず、近所の皮膚科を受診することに。

※著者・野村和夫ほか ㈱協和企画発行「皮膚病診療」2009年9月号より

 

【ファーストオピニオン】 皮脂欠乏性皮膚炎
皮膚を守ってくれる皮脂の量が減ってちょっとした刺激で痒みを伴う炎症を引き起こす病。主な原因は加齢。歳をとることで皮脂の分泌が減り、角質に含まれている水分が蒸発。乾燥して痒みが出るという、非常に一般的な皮膚炎。

 

  症状⑤ 赤い発疹が広がる
処方されたステロイド薬を塗ると、かゆみも消え、痕も薄くなりますが、効き目が長く続かず、かゆみがぶり返します。


 

症状⑥ まぶたにも発疹
さらに、まぶたが腫れて真っ赤になっていたため、大きな病院を受診することに。北島康雄先生の元を訪れました。

問診後、先生は発疹と痒みの患部を入念に診察しました。


 

北島先生が着目したポイント

① 1ヶ月消えない引っかき傷
まず目を止めたのは、まぶたの赤い発疹・引っかき傷に注目。1ヶ月以上引っかき傷が治っていないと聞くと、先生は突然「最近、焼き椎茸などをたくさん食べましたか?」と質問。食べていないと聞くと、先生は何かを確信したよう。


② 指の赤い斑点
先生は指にもできていた赤い斑点に注目。


③ 足の筋肉に痛みがある
先生がS・Kさんの足を軽く掴むと、ちょっと握られただけなのに痛みが走ったのです。
そこで、先生は全身の徹底検査を指示しました。

 

【セカンドオピニオン】 胃ガン


なぜ胃ガンを見つけだす事ができたのか?

名医の視点①1ヶ月消えない引っかき傷

まず注目したのは、まぶたの発疹。皮脂欠乏性皮膚炎では見られない症状で、他の皮膚病が疑われます。次に確認したのが引っかき傷のできた日付。通常、引っかいて赤くなった傷は1日か2日で消え、傷がカサブタになっても2週間くらいで治るもの。これだけ長く消えないのは、2つの病が考えられます。


●「シイタケ皮膚炎」

生焼けのシイタケの毒素が原因で起こる皮膚炎で、引っかき傷が消えにくいのが特徴。しかし、S・Kさんがシイタケを食べていないと聞いた北島先生は、もう一つの病を疑います。


●「皮膚筋炎」

自己免疫疾患の一つで、免疫システムが暴走し、攻撃する必要のない自分の皮膚細胞を攻撃してしまうことで炎症が起き、かゆみや発疹となって現れる病。皮膚筋炎患者の約30%がなんらかのガンを併発しているといわれ、中でも多いのが胃ガン、肺ガン、そして乳ガン。皮膚の異変には様々な内臓の病が潜んでいることがある。 


 

名医の視点②指の赤い斑点 

 

皮膚筋炎の疑いを確信に変えたのが、指の赤い斑点
この病気になると、免疫異常の影響で指の関節などに発疹ができます。それが「ゴットロンサイン」と呼ばれる病の兆候。


 

名医の視点③足の筋肉に痛みがある

さらに免疫システムの暴走は皮膚だけに留まらず筋肉細胞にも及び、筋肉の疲れや痛みを引き起こします。それは突然掴んで確認した足の痛みでした。 


【名医が解説!】発疹の陰に潜む意外な病の正体とは?

 

「両足にできる赤い斑点が全然治らない」という56歳・女性のお悩み


10年ほど前から両足のひざから下にいくつか赤い斑点ができています。痛みと若干のかゆみがあって、触るとしこりがある部分がところどころあります。また、痛みがひどくて歩くのも辛いことがあります。皮膚科では「何かのアレルギーによるもの」だと診断され、ステロイドの飲み薬を処方されました。薬で症状は少し楽になりましたが、完治することはなく、以来、出たり出なかったりを繰り返しています。
長時間歩きすぎた時や、お風呂に入るなど温めたりすると症状が出てきます。また、足のむくみやすさもあります。このまま一生治らないかと思うと、とても不安です。どうしたらいいでしょうか?

 

 

【ファーストオピニオン】 アレルギー性の発疹


名医が導き出した、セカンドオピニオンとは?
この方の足首の斑点を確認したところ、赤い斑点のある部分に足の静脈が青く浮き出ており、脛にも赤い斑点の下に静脈が薄く浮き出ていました。皮膚の状態と患者さんの症状、治療の経過などをふまえ、静脈の病だと考えます。  

 

【セカンドオピニオン】 血栓性静脈炎の疑いあり

  静脈の血流が悪くなることで血液が固まって
血栓ができ、その周囲で炎症が起きる病。

 

静脈の血流が悪くなる原因の多くは
下肢静脈瘤」。下肢静脈瘤とは足の静脈が
膨らんでしまい、浮き出てくる状態。


※提供:お茶の水血管外科クリニック 院長 広川雅之先生



足の静脈には血液の逆流を防ぐための弁があり、血液が重力に負けて逆流しないようにくい止めています。ところが肥満や加齢などにより静脈に負担がかかることで弁が壊れ、血液の流れが滞って静脈が膨らみ、蛇行するようになるのです。


<相談者へのアドバイス>

大きな病院の皮膚科を受診し、血管外科や血管内科で下肢静脈流があるか検査を受けてください。
治療法もいくつかあるので、担当医に相談の上、選択することをお勧めします。 

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