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たけしの健康エンターテイメント! みんなの家庭の医学 毎週火曜よる8時

眠りが浅い…【不眠】の新原因は脳の異常 徹底解明&解消スペシャル

番組放送日:2012年03月06日

眠りの浅い人は脳に異常をきたしている!?

不眠の人たちの脳の異常の意外な原因とは・・・? 

実は扁桃体は睡眠中に暴走しやすい!?

暴走すると発症してしまう病とは?そしてそれを防ぎ快眠できる方法をご紹介します! 

 

眠りの浅い人は脳に異常をきたしている!?

不眠の人たちの脳の異常の意外な原因とは・・・?

 
最近あなたは「なかなか眠れない」や「すぐ目が覚めてしまう」など不眠に関する悩みはありませんか?今や日本人の5人に1人が抱えているという国民的な悩みです。
不眠の原因は様々ですが、近年その新たな犯人が分かってきたのです。

それは、何と脳のある場所だといいます。

 

重要キーワード① 眠りが浅い人は脳に異常をきたしている可能性がある

 


一体その場所とは?
岐阜大学大学院 精神病理学分野 
教授 塩入俊樹先生
に聞いてみると…
「それは脳の“扁桃体”と呼ばれる場所です」
 

 

 
扁桃体とは…
怖いものや嫌な物を見た時、その刺激を感知し、交感神経の活動を高めるなど、危険を回避するための指令を出す働きをしている場所。


近年、この危険が迫った時にだけ働くはずの扁桃体が、不眠の人は危険がないのに敏感な状態になっていて、ちょっとした物音や刺激にも敏感に反応し交感神経が活発になってしまうというのです。



番組は実験を実施 【不眠の人と快眠の人 扁桃体の敏感さはどう違うのか?比較実験】

眠りが浅い主婦4名と快眠主婦2名。扁桃体の活性具合がわかる器具を装着してもらい、
幾つかの刺激を体験してもらいました。

 

①蛇を見せる   ②知らないおじさんにジロジロ見られる
 

その結果、不眠の人たちは、快眠の人に比べ、交感神経の活動がすぐに高まり、扁桃体が過敏になっていると推測されました。

 

【名医が解説!】不眠の人たちの扁桃体が過敏になっていた意外な原因とは?

 

脳の機能に詳しい
岐阜大学大学院 精神病理学分野 
教授 塩入俊樹先生


浅い眠りの要因の一つに扁桃体が過敏になりすぎていることがあげられます。

 

 

脳の大脳基底核と呼ばれる脳の深い部分の中に“扁桃体”があります。
左右に1つずつあり、実際は親指の爪ほどの大きさになります。

 

  扁桃体は危険を察知する場所で、いわば「脳の番犬」と呼ばれる場所。
嫌なもの・危険なものを見た時、扁桃体に目から入った信号が伝わると、血流が増加し活性化します。すると血圧や心拍数などが上がり、全力で逃げられるよう準備が整うのです。これは人間にとって必要な反応です。


しかしこの扁桃体が過度に過敏になりすぎると不眠を引き起こしてしまうのです。
その大きな要因となっているのが「ストレス
しかも扁桃体は過敏になるだけでなく、「暴走」するケースがあるといいます。


重要キーワード② 実は扁桃体は睡眠中に暴走しやすい

実は扁桃体は睡眠中に暴走しやすい!?

暴走すると発症してしまう病とは?そしてそれを防ぎ快眠できる方法をご紹介します!

 

<症例>
※専門医の指導のもと実際の症例を参考に構成しています 

石田春香さん(48才、仮名)

性格は“真面目”で役所に勤めるベテラン職員。
彼女の悩みは“不眠”。不眠の原因は、職場での慣れないパソコン作業がストレスになっていたこと。
そう、彼女の扁桃体は過敏になっていました。

 


そんなある日・・・ 

  症状① 悪夢を見る
慣れない作業に加え、上司の嫌味も加わり悪夢を見ることが増えてしまったのです。


眠りが浅くなって1年・・・遂に彼女の扁桃体は暴走を開始。 

 

症状② 激しい動悸  
症状③ 呼吸困難  
症状④ 大量の発汗
真夜中、突然激しい動悸とまるで周囲に空気がないような感覚に襲われ汗が噴出してきたのです。
しかし10分ほどすると治まりました。

 

  症状⑤ 呼吸ができない 
症状⑥ 全身のしびれ
しかしその3日後、ハンマーで連打されるような激しい動悸、そして呼吸ができず全身がしびれどんどん力が抜けていってしまいました。
彼女が陥ったのは・・・


病名:パニック障害
突然激しい動悸や呼吸困難などのパニック発作が起きる病。命を奪うものではないが、度々襲う発作から、うつ状態になったり、最悪の場合、自ら死を選ぶケースもある。患者数は約100万人。パニック発作を経験する人は実に1000万人以上とも言われている。


そのパニック障害の原因が扁桃体による暴走が原因ということがわかってきたのです。
そして暴走する要因の1つがストレスと考えられています。


ではなぜ睡眠中に起こったのか?

  睡眠中に脳内の二酸化炭素が増加したことが原因。睡眠中は脳の活動が低下するため、日中に比べ、脳の酸素は減少し二酸化炭素が増加します。ストレスで過敏になっていた扁桃体は、これを危険が迫っていると勘違いし、動悸や過呼吸が起きてしまったのです。
約4割の人が睡眠中にパニック発作が起きるというデータもあります。

 

【名医が解説!】扁桃体を暴走させやすい人は?そして、それを暴走させない方法は?
パニック発作を起こしてしまう傾向として日頃から“ネガティブに考える人”に多いように見受けられます。ささいな事柄もストレスとして受け止めてしまい、身体にも反応が出てくるのです。


扁桃体の暴走を防ぐには、まずは自分の物事の受け止め方がネガティブかどうかをしっかり自覚
することが大切です。

 

重要キーワード③ 扁桃体を暴走させずにぐっすり眠れる方法


パニック障害やうつ病の患者さんに行う「認知行動療法」と呼ばれる治療法に、そのヒントが隠されていました!

認知行動療法とは・・・
3か月から1年のカウンセリングを通じて、患者さんのネガティブな物の捉え方や考え方を変え、ポジティブな行動にうつしていくという治療法。

自分の受け止め方は長年の「考え方のクセ」と言えます。クセということは、直せるということ。まずそこを意識し、ストレスがかかった時の考え方のクセを変えていくことがストレスを軽減し、扁桃体を過敏にさせないようにすることができると考えられるのです。 

 


今回は認知行動療法をアレンジした、誰でも日常生活で使える「コラム法」をご紹介!
コラム法とは日頃の考え方を用紙に書き出して整理する方法です。

 


大事なポイントは4つ。
   ①自分がストレスを感じた時の出来事は何か?
   ②その時、どういう気持ちになったか?
   ③そして、その後どういう考え方をしたか?
そして、最後に
   ④別の考え方をしてみる。つまり“ポジティブに考えてみる”ことをします。
     これが重要!

 

例題:上司に怒られた場合

 


まずは出来事、気持ち、考え方を紙に書き出してみて、客観的に自分で整理することが非常に大切。
①~③まで書き出したら、④で別の考え方、ポジティブな考え方をしてみる。
例えば、「上司は私のことを考えてくれている。真剣だからこそ厳しく怒ってくれたんだ」と考えると、気持ちが少し和らぎませんか?

ストレスがかかっている時は1つの考え方に縛られがち。そういう時は問題が起きた場面で、一度立ち止まって、違う見方はできないか?といった事を考えてみることが大事です。
いい意味でいい加減な、ちょっとずうずうしい、無理をしない考え方を身につけることができれば、扁桃体の暴走を防ぎ、ぐっすり眠れるきっかけとなるのです。


携帯・スマホサイトでは、この他にも「リラックスさせる方法」を【携帯・スマホサイト限定】でご紹介しています。

 

『パニック発作を起こす主な心の病気とその対処法』


パニック発作の種類とその対処法について、
塩入先生に詳しく解説していただきます!

簡単5分でできる!筋弛緩法

   

不安やストレスで凝り固まった身体をほぐしたい時にお勧めなのが「筋弛緩法」。疲れやイライラ解消に役立つ他、日中、過敏になっていた脳の扁桃体までリラックスさせる働きがあり、心地よい眠りにつくきっかけになります。

脳に効くリラックス体操
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