この記事は2011年9月時点の医療情報に基づいて書かれています。

名医による 症状別解消法 肩こり・肩の痛み

頚椎(首の骨や神経)が原因の痛み けいつい(くびのほねやしんけい)がげんいんのいたみ 監修:肩こり・肩の痛みのスペシャリスト 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 スポーツ整形外科 教授 筒井廣明先生

頚椎(首の骨や神経)が原因で起こっている肩こり・痛みとは?

手・腕の症状は頚椎に原因があるサイン

手・腕の症状は頚椎に原因があるサイン

私たちが手を伸ばしたり、ものに触れ温かいと感じたりする事、運動と感覚を司っているのは実は頚椎(首)からきている神経です。
その神経に障害が起こると、肩、首の痛みに加え、肩から腕へ走るような痛み、しびれ、時に力が抜けるなどと感じたりします。
こういった症状が出ているということは、すでに神経が障害され始めているサインなので整形外科で診察を受け、適切な治療を受けましょう。

頚椎に問題がある代表的な病気

頚椎に問題がある場合は、きちんと原因を明らかにして的確な治療をする必要があります。

■頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニア

加齢変化による頚椎の変化(骨棘といって、骨が長年の圧迫によって棘のようにとがったりする)によって、脊髄からわかれて足の方へゆく「神経根」という神経が圧迫されたり刺激されたりして痛みが起こります。
中高年の人では、パソコン画面などを遠近両用眼鏡をかけ首をそらせて見ていることが原因となる場合があり、肩から腕の痛みが生じます。腕や手指のシビレが出ることも多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はそれぞれです。一般に頚椎を後ろへそらせると痛みが強くなりますので、上方を見ることや、うがいをすることが不自由になります。足の筋力低下や感覚の障害が生じることも少なくありません。

■変形性の頚椎症

変形性の頚椎症

【正常な頚椎のレントゲン写真】
骨と骨との間にきちんと椎間板があり狭くなっていない。骨の変形もない。

変形性の頚椎症

【変形性頚椎症のレントゲン写真】
正常な写真と比べて、椎間板の間がとても狭くなっています。そしてその圧迫によって、骨が棘のように変形しています(骨棘)。これによって色々な刺激を起こすことがあります。

  • ※黄色の矢印が狭くなった椎間板
  • ※赤の丸が骨が変形し棘のようになってしまっている部分

頚椎は7つの骨で構成されています。
骨と骨の間に挟まり、クッションの役割をしている椎間板が主に加齢変化により後方に飛び出して神経を刺激することによって起こります。30~50歳代に多く、突然発症することもあります。悪い姿勢での仕事やスポーツなどが誘因になることもあります。
椎間板の変化によって神経が圧迫されると、首の痛みや肩こりに加えて、痛みやしびれを腕や手に感じます。飛び出す場所により、神経を圧迫する位置が違うので、痛みやしびれの出るところも違ってきます。

名医が警告!

見逃せない頚椎障害を疑わせる症状

私たちの手は、繊細な感覚を持ち、複雑で精密な動きをしています。
神経根や脊髄が障害されると、両手指のしびれに加え、手指・足の動きがぎこちなくなるという症状が現れます。
このような症状が出て初めて受診するケースも少なくありません。
本人がよくある肩こりだと判断してしまうためです。
しかし、こうした障害が長期間続くと、回復が難しくなってしまいます。
下記のような症状が出た時点で、早急に病院に相談するようにしましょう。

  • ボタンのかけはずしがやりずらくなる
  • 箸でものをつかめなくなった
  • 針仕事がやりずらくなった(紐が結べないなど)
  • 小銭がつかめない
  • 書くことが不自由になった
  • 足の痺れがひどくなった
  • 歩行困難(つまづきやすい、階段が困難、早歩きができない)
  • 排尿障害(出にくい、勢いがない、残尿感、頻尿、 尿もれ、失禁)

肩のこり、痛みを治すには・・・

肩の仕組みと痛みの起こるメカニズムを理解することが何より大事です。

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