2012.12.11

医学トピックス薬の危険な飲み合わせを防ぐ「お薬手帳」

 病院で医師から薬を処方されたときに、自ら「お薬手帳」を提示している人はどれぐらいいるだろう? 今回の朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜午後8時放送)とORICON STYLEのコラボ企画“おさらいニュース”では、薬の危険な飲み合わせなどの回避に有効な「お薬手帳」の必要性を紹介する。

提示の習慣化が望まれる「お薬手帳」

1996年から病院や薬局で患者に配布している「お薬手帳」。患者がそれまでに処方された薬の名前や飲む量、回数などを記録しておくためのもので、かかりつけの医者でなくても服用期間や、今から処方する薬との飲み合わせもチェックできる診療にとても有効な手帳といえる。しかしまだ認知度が高いとはいえず、病院の窓口で積極的に提示する人はまだまだ少ない。

消化器の専門家である筑波大学附属病院の教授・溝上裕士氏は「危険な飲み合わせを防ぐためには、お薬手帳を正しく使うことが重要です」と、その必要性を明言する。「市販薬を購入する時もお薬手帳を提示し、どんな薬を常用しているか薬剤師に伝えるようにしましょう」と習慣化を望む。

胃潰瘍の原因にもなる「危険な飲み合わせ」

薬の危険な飲み合わせ例として、市販薬にも処方薬にもよく使用される「NSAIDs(エヌセイズ)」と処方薬の「低用量アスピリン」の飲み合わせを挙げる溝上氏。良く効く薬であり身近な存在となった反面、胃腸障害をおこしやすいという副作用もあるという。

高齢化に伴い腰痛・関節痛などの整形外科的な疾患や、心筋梗塞・脳梗塞などの心血管系の疾患を持つ患者は増加傾向にあり、鎮痛薬(痛み止め)として処方される「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」や、「抗血小板薬(血液をサラサラにする薬)」としてNSAIDsの一種である低用量アスピリン(LDA)の処方も増えている。

ここに落とし穴があると溝上氏は指摘する。別々の病院でそれぞれの薬を処方されたとき、鎮痛薬を規定量以上に服用することとなり、結果として胃の痛みなど初期症状に気づかず胃潰瘍を患う場合があると注意を促す。正しく服用すれば非常に有効な薬だが、十分な注意が必要である薬の1つ。市販薬や処方薬を受け取るときには「お薬手帳」の提示を心掛けたい。

(みんなの家庭の医学 2012年 11月27日放送
絶対にやってはいけない!間違った薬の使い方スペシャルより)


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