診察室
診察日:2004年4月13日
テーマ:『本当は怖い虫歯〜虫歯が引き起こす恐怖〜』
『本当は怖い胃痛〜思い込みの悲劇〜』
『本当は怖い虫歯〜虫歯が引き起こす恐怖〜』
Y・Kさん(女性) 50歳(当時)
主婦 埼玉県越谷市。
2年前、奥歯の虫歯にかぶせていた詰め物が欠けてしまったY・Kさん。
しかし、歯医者が嫌いなため、そのまま放っておいた。
そんなY・Kさんに様々な症状が表れてきた。
(1) 欠けた虫歯
(2) 舌の痛み
(3) 舌に‘口内炎のようなもの‘ができる
(4) いびき
(5) 舌全体が痛む
(6) ろれつが回らない
(7)‘口内炎のようなもの‘が舌全体に広がっていた
舌ガン
<なぜ、虫歯から舌ガンに?>
舌ガンの発症原因の一つに慢性的な刺激がある。Y・Kさんの場合、詰め物が欠け、進行した虫歯のとがった部分に舌が日常的にこすれていたため、知らないうちにかなりの刺激を受け続けていた。
舌ガンは内臓に出来るガンよりも直接目で見ることが出来るので比較的発見しやすい。しかし、一見「口内炎」と区別がつきにくいため、放っておく人が多く、気がついた時にはかなりガンが進行しているケースも多い。さらに初期段階ではほとんど痛みを感じないのも舌ガンの恐ろしいところ。Y・Kさんの場合、舌に痛みを感じた時はすでにガンは深く進行。「ろれつ」が回らなくなったのは、ガンが内側に進行し舌に力が入らなくなっていたためだった。さらに突然かき始めた「いびき」こそが最終警告、最も危険なサイン。ガンで腫れあがった舌がのど元に垂れ下がったために気道が狭くなり、いびきをかくようになったのだ。
『本当は怖い胃痛〜思い込みの悲劇〜』
M・Yさん(男性) 45歳(当時)
サラリーマン(大手メーカー勤務)  
接待や仕事のストレスで胃の辺りが痛むことが多くなったM・Yさん。
しかし、単なる飲みすぎ食べ過ぎと考え、気にしていなかった。
そんなM・Yさんに様々な症状が表れてきた。
(1)胃痛
(2)締めつけられるような胃の痛み
(3)激しい胃痛
(4)発汗
(5)嘔吐
心筋梗塞
<なぜ、胃の痛みから心筋梗塞に?>
胃の痛みを訴えていたM・Yさんだが、死後、胃はどこにも異常がないことが明らかになった。M・Yさんを死に追いやった本当の原因は「心筋梗塞」。連日の接待や宴会で塩分の多い料理や脂っぽい物の摂りすぎなどの食生活が高脂血症や高血圧につながり、その結果、心臓の血管が狭くなり、いわゆる動脈硬化に。ついには心筋梗塞の発作を引き起こしたのだ。ではなぜ、胃痛を訴えていたM・Yさんが心筋梗塞に倒れたのか?実はM・Yさんの胃痛は胃が荒れているために起こったのではなく、「放散痛」と呼ばれるものだった。放散痛とは病気になった場所とは違うところにも表れる痛み。心筋梗塞による放散痛によって起こった胃の痛みを、M・Yさんは日頃の生活習慣から自己判断し、胃が悪いと思い込んでしまったのだ。