授業風景

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尼崎市立大庄小学校

2011年7月8日

授業風景03

アナウンサーと学ぶ言葉の大切さ

授業対象5年生2クラス(73名)

「アナウンサーだからこそ伝えられること」

今年度5回目の出前授業の講師には、アナウンサー2名が登場。この日はまず、「ひと息でどのくらい声が長続きするか?」というプログラムからスタート! 「スタート」のかけ声を合図に全員で「あ〜〜」と一定の大きさの声をどれだけ出し続けられるかを競争しました。
写真アナウンサーは普段からの発声訓練もあり、同じレベルで長い間声を出し続けることはお手のもの。果たして児童のみなさんは…というと…なんと1分近く声が続いた子もいてアナウンサーもビックリ!!子どもたちのきれいな声が教室を包み、あったかい気持ちになりました。
発声練習が済んだところで、国語の教科書の音読にトライ!
ニュースやナレーションなど様々な原稿を読むプロである、アナウンサーからのアドバイスは2つ。

(1)てん(読点)とまる(句点)も1つの文字と同じように意識して「読む」
(つまり適切な「ま」をあける)。
(2)1つの文は川が上から下へ流れているのをイメージしながら読む。

アドバイスをもとに、みんなで『枕草子』の冒頭部分を読んでみると…あら不思議!音読がとてもなめらかに聞こえるようになったではありませんか!
これはそんなに難しいことではありません。ぜひ覚えておいてくださいね。

「『スポーツアナウンサー』ってどんな仕事なの?」

次に登場したのがスポーツ中継を担当しているアナウンサー。 野球中継の仕事を中心に話をしました。
写真実況中継を担当するためには事前に、何時間もかけて選手のデータを整理したり、解説の人や担当するディレクターと入念な打ち合わせしたりといった準備が重要なこと、さらには中継している数時間はトイレにいけないため、食べ物、飲み物もコントロールすること…それができないと、とっても悲惨な事実が待ち受けていることなど、児童のみんなは普段何気なく見ている野球中継の裏側にある苦労話にびっくり。
そしてみんなを驚かせたのが「架空実況」
アナウンサーが、目の前にいる児童たちの名前を選手名として使って、架空の2つの野球チームを作り、いかにもそのチームが今この場で試合をしているかのようにストーリーを構成し、即興で試合実況を披露。目をつむって聞いているとまるで本当の野球中継のよう。 これには児童だけでなく、先生方、我々スタッフも拍手喝采!

今回アナウンサーが伝えた、発声、言葉の使い方、話すスピード、そして、文章の組み立て方などのヒントを、授業だけでなく、普段の会話の中でも使えるようになってほしいと願っています。