授業風景

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追手門学院小学校

2011年7月19日

授業風景04

ラジオとテレビはどう違う?

授業対象5年生4クラス(150名)

「まさかの台風襲来!」

この日5、6時間目に出前授業をするべく、スタッフが学校に到着したのが13時少し前。この日は台風6号の影響で、午前中すでに四国地方が暴風域に入り、近畿地方にもどんどん台風の雨雲が近づいているさなかのことでした。
教頭の東田先生は、私たちを出迎えてくださるやいなや「さきほど12時半に阪神地域に暴風警報が発令されまして…本校は遠方から通っている児童も多いので申し訳ないのですが、5時間目で授業を打ち切って一斉下校します」とおっしゃったのです。
本来ならば、きょうは、ラジオ、テレビ両方の放送をしている我々だからこそできる「テレビとラジオの違い」という出前授業をしようと思い、盛りだくさんのプログラムを用意してきていたのですが、あえなく当初の予定の半分の時間で半分の内容の授業をすることに。台風襲来とあっては我々にもどうしようもありませんでした。

「テレビとラジオ」

写真

きょうの講師はラジオで生放送の帯番組を担当しているアナウンサー。「ラジオには映像がないので、すべてを『言葉』で伝えないといけないのです。」
ラジオ番組というのはテレビ番組と比べて、制作スタッフの数も少なく、放送に必要な機材もテレビほど多くはありません。そのためテレビ番組を中継するよりも簡単に現場に出向いて、中継したり取材したりすることが可能です。
この出前授業が行われた数日前に、東日本大震災の被災地を取材し、さらには仙台からラジオ番組の生中継をしたことなどを紹介しました。
震災直後、テレビが見られなかった被災地では、ラジオから流れる地元のきめ細かな情報が、避難した人たちにとても役立ったのだそうです。

「1分間ってどのくらいの長さなの?」

1分という長さで一体どれだけのことが言えるか…を試すために、「1分間でこの学校の好きなところ」のリポート実習をしました。
テレビのニュースなどでも1つの項目はだいたい1分が基本。1分間で自分の思っていることをいかに相手にうまく伝えるか…を試してみました。
写真 2人1組になり、片方が自分の思っていることを伝え、もう片方の児童はそれを聞きながら、残りの秒数のカウントダウンもします。児童たちが、学校のどんなところが好きなのかは千差万別でしたが、1分間にうまく内容をまとめていて、この学校のことが大好きだという気持ちが伝わってきました。

講師をしたアナウンサーは「みなさんが、普段はあまり馴染みのないラジオというメディアを少しでも身近に感じてくれたらうれしいです」と話していました。