授業風景

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奈良県三宅町立三宅小学校

2012年9月7日

授業風景19

海外支局のお仕事とは

授業対象5年生(65名)

「ABChan教室」は2学期スタート早々、運動会の練習で忙しい合間に開催しました!真っ黒に日焼けした子どもたちと一緒に、今回もにぎやかな授業になりそうです・・・

「朝日放送は海外でも仕事をしているよ」

朝日放送の記者やカメラマンは主に近畿2府4県で取材活動をしますが、日本から飛び出して海外で仕事をしているスタッフがいることを知っていましたか?いわゆる「海外支局員」です。支局員は海外の事件や出来事を取材し、日本に向けて「ニュース」を伝える仕事をしています。朝日放送はパリと上海に支局があるんですよ。大阪の朝日放送と海外支局での取材活動には大きく2つの違いがあります。
その1、「取材範囲が違う」こと。例えばパリ支局はフランスだけではなく、ヨーロッパ・北アフリカなど他の国々にも取材範囲がまたがります。
その2、「取材ジャンルが違う」こと。海外支局では、「テロ事件」から「オリンピック」まで政治も経済も事故もスポーツも全てのジャンルを取材するのです。実際ロンドンオリンピックの時は、支局員がイギリスに長期間取材に行きました。

「海外で仕事をするということは・・・」

写真今回は8年前に「パリ支局」でカメラマンとして働いていたスタッフを講師に迎え、まずパリ支局がどんなところかを紹介したVTRを流しました。朝日放送の社員以外にも、フランス人・日本人現地スタッフが一緒に働いていることや支局から凱旋門・エッフェル塔が見える立地に子どもたちはびっくりしたようでした。次に講師は自分がパリ支局勤務時代に取材した映像を見せました。サッカーW杯で日本代表の取材をした際は「有名選手に会える!!」というウキウキした気持ちはなく、「監督や視聴者が見たがっている選手を撮影しなければ!」という使命感でいっぱいだったことや、パリ市内で起こった大学生の暴動の時は、「けがをしないようヘルメットをかぶって取材したものの、学生の投げる石や警察官の投げる催涙ガスが頭上を飛び交い、生きた心地がしなかったこと」を話しました。「支局での仕事で大変だったことは?」との問いに、国外取材時に「飛行機で預けた機材などの荷物が手元に届かない」ことが多く苦労したこと、時差の関係で、日本のお昼のニュースで生中継をするために、現地では朝3時頃から働きはじめ、そのまま夜まで別の取材をしたり・・・と、とても不規則な仕事だったことを挙げました。「海外での取材は、日本で取材するときよりもさらに複雑で予期せぬトラブルがいっぱい起こるので、本当にしんどいですが、思ったような取材ができたときはとてもうれしくなります。」とも話していました。

「パリ支局が取材したニュース原稿を読んでみよう」

写真この夏のロンドンオリンピックでパリ支局のスタッフが取材した実際のニュース原稿を読むことに、みんなで挑戦しました。最初は文章が長く四苦八苦しましたが、そのうちVTRと原稿のタイミングが合うように!教室の前に出て、カメラに向かってニュースを読む姿は・・・どの児童も名アナウンサーそのものです!!

「日本とフランスの生活のちがいって?」

フランス人からすると、日本はとっても遠い国・・・だから「アジア圏」としてひとくくりになり、中国人や韓国人との区別がつかないようです。でも「マンガ」は「MANGA」として認知されており、日本を紹介するJAPAN EXPOという博覧会で、マンガコーナーに人だかりの山ができている様子や日本のアニメが紹介されている画像を見せると、子どもたちからは一様に「わぁー、○×のマンガや〜!!」と驚きの声が挙がっていました。もちろんこのJAPAN EXPOもABCのパリ支局のスタッフが取材して日本のテレビニュースで伝えました。

9月とは思えない真夏のような暑さにも負けず、児童のみんなはしっかりと授業に取り組んでくれました。将来大人になって海外に行くことがあったら、今日の話を思い出してくれたらうれしいですね。

みんなの感想
児童のみなさんから感想文をいただきました。一部をご紹介します。
  • 「テレビカメラが思ったより大きくておどろきました。」
  • 「放送げんこうを読んで、アナウンサーの人はどうして早口で言ってもハッキリしゃべれるのかなーと思いました。」
  • 「番組は見ているだけだとかんたんに作れそうだけど、うらでは、カメラマンなども努力しているんだなぁと思いました。」
三宅小学校のみなさん、ありがとうございました!
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