大阪市立関目東小学校

2025年10月9日

授業風景201

授業対象生徒 106名/先生 5名

写真爽やかな秋晴れが広がる中、大阪市立関目東小学校に出前授業に行ってきました。

写真受講頂いたのは4年生の皆さん。事前に先生から「メディアリテラシーの授業を実施するにあたり専門知識を持った方にお願いしたい」という要望を受け、今回はコンプライアンスのスペシャリストも一緒です。冒頭「今日の給食は?」と昼食の話題で盛り上がったところで授業スタート!

写真 自己紹介の後、私が携わった仕事を紹介。放送業界や会社の歴史も少し学んでもらおうと「1960年9月〇〇〇〇〇〇の放送開始」とクイズを出題。残念ながら正解はいませんでしたが、一生懸命考えて答えてくれました。続けて「社内見学」ビデオを上映。災害時でも放送が継続できるよう日頃から備えていることを伝え、放送局の役割についても質問。「新しい情報を伝える」「みんなをハッピーに」「市民の暮らしを守る」など答えてくれました。なぜそのような役割を担う必要があるのかも説明。そして、朝の情報番組「おはよう朝日です」の制作のウラ側のビデオも上映。テレビ画面に映っていないところでどんな仕事があるのか学んでもらいました。

写真後半は、先生の要望にお応えすべく「メディアリテラシー」に関連した授業です。

写真放送局が番組を制作・放送するには、社会のルールを守ることが求められており、まずは「コンプライアンス」から説明。“コンプライアンス”と聞くと難しく思われがちですが・・・難しい話は一切なし!国民的人気アニメを題材にいくつか事例を紹介。社会のルールに合わせて番組の台本や演出を修正する必要がある事や、時代とともに変化する多様性についても「決めつけないこと」「ひとりひとりが“ありたい姿”でいること」の大切さを学んでもらいました。

写真ネットには情報が溢れ、利用時間が増えた今、ネットを正しく使う“力”を養うには、SNSの情報は信じ込まない!それってフェイクニュースかも!?と伝えた上で、放送局でも騙された事例を紹介。

写真ネットリテラシーを高めるには、「たとえネットに広がっていても友だちが言っていても間違った情報は広めないよう真偽を見極めよう」と伝え、そのためには「発信元を探る」「ほかのメディアも調べる」「文章の表現に注目する」ことを訴えました。

写真私たちが情報を発信する際は何度も何度も事実確認していることを知ってもらい、放送局はネットとは異なり、国民の共有の財産である“電波”を使用している免許事業だからこそ「みんなの手本」になる必要があり、言葉で人を傷つけない!相手の気持ちになって言葉にして欲しい!とメッセージをおくりました。

写真さらに理解を深めてもらうため「ここがへんだよ!?コンプラクイズ」を出題。まずは、放送後に視聴者から指摘のあった事例を紹介。続いて、SNSに投稿されている電化製品の間違った使用方法についても紹介。

さらに能登半島地震の際にSNSで拡散された“ニセ情報”について答えてもらいました。ここで、この夏、世間を騒がせた「7月5日に日本を襲う大災難」というデマを題材に、備えることは大事だが、デマは信じず拡散しないで!とお願いしました。そして、AIが作成した画像のどこがおかしいか!?を探してもらうと「〇〇がおかしい!」と元気いっぱいに答えてくれました。事件や事故、災害時には“ニセ情報”が拡散されやすいので「SNSの画像が本当かどうかは、専門家でないとわからない!情報を鵜呑みにせず、リポストなどで拡散することはやめよう!」「本当に困っている人を助けることができず、助かる命も助からない!」など伝えました。

そして時間の許す限り質問にお応えしました。

生徒の皆さんから元気いっぱいの声で「ありがとうございました!」と挨拶があり、授業は終了。

写真写真

未来を担う生徒の皆さんを歓迎するかのように、真っ青の澄み切った秋の空が広がっていました。