大阪市立緑中学校

2025年11月5日

授業風景202

授業対象生徒 242名/先生 17名/保護者 19名

写真どんよりとした雲が広がる中、大阪市立緑中学校に出前授業に行ってきました

写真今回、PTA成人教育委員会の保護者の方々が「マスメディアとSNSの違い」をテーマに受講を希望。SNS等の普及で、子どもたちのネットへの向き合い方など、きっと頭を悩ませているハズ!?それならば!この機会に生徒の皆さんや教職員の皆さんも受講しても良いのでは!?と思い、私から逆提案。コンプライアンスのスペシャリストと一緒に、中学3年生を中心に278名に受講頂きました。

写真前半の授業では、私が携わった仕事を紹介。放送業界や会社の歴史も少し学んでもらおうと「1960年9月〇〇〇〇〇〇の放送開始」とクイズを出題。

写真続けて「社内見学」ビデオを上映。災害時でも放送が継続できるよう日頃から備えていることを伝え、放送局の役割についても質問。「正しい情報を伝える、提供する」「みんなに笑顔を届ける」など、生徒の皆さんはじめ先生方や保護者の方にも答えてもらいました。なぜそのような役割を担う必要があるのかも説明。そして、「おはよう朝日です」の制作のウラ側のビデオも上映。テレビ画面に映っていないところで色んな仕事があることを学んでもらいました。

写真後半は、保護者の方の要望にお応えすべく「メディアリテラシー」に関連した授業です。 “コンプライアンス”と聞くと難しく考えがちですが・・・難しい話は一切なし!放送局が番組を制作・放送するには、社会のルールを守ることが求められていることから、人気アニメを題材に、社会のルールに合わせて番組の台本や演出を修正した事例を紹介。また時代とともに変化する多様性についても「決めつけない」「それぞれが“ありたい姿”でいること」の大切さを学んでもらいました。

写真ネットには情報が溢れ、利用時間が増えた今、ネット情報を正しく取捨選択する“力”を養うには、SNSの情報は信じ込まない!それってフェイクニュースかも!?と伝えた上で、放送局でも騙された事例も紹介。

写真 「ネットに広がっていても友だちが言っていても間違った情報は広めず真偽を見極めよう」と伝え、ネットリテラシーを高めるには「発信元を探る」「ほかのメディアも調べる」「文章の表現に注目する」ことを訴えました。私たちが情報を発信する際は何度も事実確認していること、匿名で発信できるネットとは違い実名で情報を伝えている事など、国民の共有の財産である“電波”を使用している免許事業だからこそ「みんなの手本」となり、言葉で人を傷つけない!相手の気持ちになって言葉にして欲しい!とメッセージをおくりました。

さらに理解を深めてもらうため「コンプラクイズ」を出題。放送後に視聴者から指摘のあった事例や、SNSに投稿された間違った電化製品の使い方について出題。さらに能登半島地震の際にSNSで拡散された“ニセ情報”についても出題。ここで、この夏、世間を騒がせた「7月5日に日本を襲う大災難」というデマを例に挙げ、「結果、経済のダメージや気象庁が異例の会見」など社会的に影響が出たことを伝え、備えることは大事だが「本当に困っている人を助けることができず、助かる命も助からない!」ことから「拡散は絶対にやめて!」とお願いしました。

写真写真

続いて、学校の帰り道“なにげない日常”を撮影、SNSに投稿した画像から何がわかってしまうか!?と質問。投稿した複数の情報を組み合わせることで個人が特定され、時には危険な目にあう可能性があることを理解してもらいました。

写真最後に、生徒の皆さんにとって、クリスマスや正月、進学などお祝い事で何かと購買意欲が高まる季節。「極端に値段が安いサイトには注意!色々調べて!」など、悩んだ時は「両親や先生、友だちに相談して欲しい」とアドバイス。中学生活もあと半年・・・。思いっきり満喫して欲しいです!