授業風景

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岬町立深日小学校

2012年12月6日

授業風景25

映像を使ってクラスを紹介しよう

授業対象5年生(46名)

今回の出前授業は大阪の最南端にある大阪・岬町の深日小学校です。
海と山に囲まれた、150年くらいの歴史があるとても古い学校です。
学校に到着して教室に入ると、たくさんの手作りポスターが目に飛び込んできました。
大きく「ABCのみなさん、ようこそ深日小学校へ」と書かれたものがあり、さらに「みんなが見るテレビトップ10」、「将来テレビ番組作りの仕事をしたい人」、「テレビが無くなると困る人」、「携帯電話を持っている人」、「放送局のキャラクターをどれだけ知っているか?」などのアンケート結果を円グラフや棒グラフでまとめたものが、教室の壁一杯に貼られていました。

私たちは、授業の準備をするのも忘れてそれらに見入ってしまいました。どれもよくまとまっていて、授業の前にまずびっくりしてしまいました。こんなに準備して迎えてもらったのは初めてだったので、すごくうれしかったです!

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「自分の好きな番組を人に伝える」

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今回の授業では、児童たちにどんな番組が好きか、その番組のどんなところが好きなのかということを紹介してもらうことにしました。事前課題として、ワークシートに「番組名」「放送日」「放送しているチャンネル」「登場人物や内容」「なぜ好きなのか?」を書いてもらいました。制限時間の30秒でとなりに座っているクラスメートにそれを伝えます。最初はその30秒以内というのを気にしすぎて早口でしゃべってしまい、相手になにも伝わらない児童も。

「相手に伝わるようにゆっくり、そして時間以内に入らなければ無駄なところを削りましょう」との講師のアドバイスもあり何回も練習することで、「ドラえもん」や「悪夢ちゃん」「VS嵐」など自分達の好きな番組を相手に分かりやすく話すことが出来るようになっていきました。この授業で子どもたちは、どうしたら相手に分かりやすく物事を伝えられるかを学習できたと思います。


「テレビはそもそも映像と音で出来ている」

言葉で人に伝えることを学習したあとは、テレビがどのように情報を分かりやすく伝えてしかも、印象に残るように工夫しているかのお話です。
先生にクラスでの活動を紹介するナレーションを録音した音声とクラスの様子をビデオに撮影した映像を事前に用意してもらいました。そのビデオをABCで編集して30秒のクラス紹介ビデオとしてまとめました。それを授業で上映します。でも、いきなり完成版を見せるわけではありません。まず、映像だけを編集したものから。音声はいっさい入っていません。それを見た児童たちの反応は「なにこれ?」「音がなければちょっとむなしい・・・」と言った人もいました。

次に見たのは、その映像にナレーションを入れたものです。ナレーションが入ることで伝えたいことがはっきり分かるようになり、みんなは「完成版として、これでじゅうぶん!」と満足した様子です。しかし、それだけでおわりではありません。

さらによりインパクトのあるものにするために映像を説明する字幕スーパーを付けたものを上映しました。それを見た先生から「お〜っ!」と感動の声があがりました。

これでほとんど完成ですが、児童たちに「あと何が足りない?」と質問したところ「音楽!」との声が。そのとお写真り!BGMと効果音が入ればよりインパクトのあるものになります。そして完成版をみんなで見ました。上映が終わるとみんなの大きな拍手、そして「かっこいい!」との声があがりました。音が入っていないものから完成版の字幕スーパーや効果音が入ったものまで順番に見ることで、テレビ番組を作るときに制作者がどんな工夫をしているか垣間見ることが出来たのではないでしょうか。
写真その他に授業では、視聴率ランキングクイズで大いに盛り上がり、ニュースキャスター体験では児童たちみんなが大きな声ではっきりと原稿を読みました。ひと口にテレビといっても、いろいろな仕事があること、わかってもらえたでしょうか?

みんなの感想
児童達の感想をいくつか紹介します。
  • 私たちが登場するビデオを作ってくれて、すごくうれしかったです。
  • ビデオに音楽や字をつけてくれたのを見たら、すごい完成度でびっくりしました。
  • テレビ番組をつくることがいろいろな意味で大変だということがわかりました。
  • ニュースキャスターの原稿が、大きい紙に見やすく大きい字で短く書いていたのがびっくりしました。
  • カメラを持たせてもらって、めっちゃ重くてびっくりした。
  • 視聴率が一番高い番組をあてるクイズゲームがめっちゃ楽しかった!
みんなの感想