授業風景

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堺市立深阪小学校

2013年2月26日

授業風景30

放送局にあるライブラリーって何?

授業対象5年生(56名)

「番組制作にかかせない『ライブラリー』」

写真みなさんは「ライブラリー」と聞いて、何を想像しますか?〜学校の図書館?それともシリーズものの出版物(例えば 世界名作ライブラリー)〜などでしょうか。実は、放送局にも「ライブラリー」と言われる場所があります。そこでは現場で撮影したニュース・スポーツ映像や、放送された番組の映像を保存しています。朝日放送で保存している映像は、全部でなんと13万時間分!24時間見続けても15年以上かかる長さなんですよ。ライブラリーで働く人は撮影された映像をそのまま保存するのではなく、撮影した内容や撮影場所などを誰が見ても分かるようにデータにまとめる、というとても細かい作業をしています。どうしてそのような作業が必要かというと、過去の映像を他の番組などでも使えるように、またDVDでも販売できるようにするためなのです。よく年末になると放送する「●●が選んだ今年の重大ニュース!」や番組総集編DVDなどもライブラリーにある映像を再編集して制作しています。放送(特に生放送)は一度流してしまえば空気のように消えてしまうものなので、「過去の映像」はいくらお金があっても買えない、まさに朝日放送の宝なのです。「ライブラリーの仕事は目立つことはないけれど、社内の人が『使いたいときにすぐ使えるように』という想いをもって仕事に臨んでいます。」と講師はみんなに伝えていました。


「普段は見ることのできない???」

写真今回ABChan教室では、特別にこどもたちへ2つのモノを持ってきました。1つめは「映像を収録や保存に使うテープ」。いろんな種類がありますが、どれも番組収録や取材現場で使用しているものです。120分撮影できるテープでも、昔は2キロ、今はわずか75グラム!みんなには実際に手に取ってもらい、重さや大きさの違いを感じてもらいました。
そして2つめは、「深阪小学校のお宝映像」です。ライブラリーに保存されている映像を調べていくと・・・なんと15年ほど前、この学校で「プール開き」を朝日放送が取材した映像が見つかったのです!!「この小学生って今何歳?」「プールは全然変わってないね!」と、みんなタイムマシーンに乗って、自分達が生まれる前の学校に行った気分で興味津々で映像を見ました。

授業の最後には「質問タイム」を設けました。「番組を作るうえで一番大変なことは?」との質問に、朝の情報番組「おはよう朝日です」を例に挙げて答えました。「おはよう朝日です」は生放送なので、ニュース、スポーツニュース、芸能ニュースの素材の編集やアナウンサーが読む原稿を、当日放送するまでの限られた時間内で用意しなくてはなりません。言ってみれば、毎日が秒単位の時間との勝負!また、情報を「正しく・早く・分かりやすく」視聴者に伝えることにとても気を遣っています。例えば紹介したお店の電話番号が間違えていたら、問合せの電話が全く関係ない人のところに鳴り響き、その人は迷惑してしまいますよね。ですから、特に「正しい情報を伝える」ことに細心の注意を払っています。

授業後も講師に色々質問したり、テープを触りに来る子どもたちの姿がありました。これからもその好奇心・探究心を忘れずに元気に過ごして下さいね。