授業風景

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大阪市立佃南小学校

2013年3月8日

授業風景31

放送局で働く気象予報士と気象の話

授業対象5年生(35名)

「毎日の生活に欠かせない天気予報」

今日の講師は、気象予報士 清水とおるさんです。清水さんの天気予報はとっても分かりやすいと評判なんです!ちなみに朝日放送のテレビでは、平日だと1日に13回も天気予報のコーナーや番組があるんですよ。ですから放送局で働く天気予報のスタッフは、早朝から深夜まで絶えず気象庁から送られてくる天気のデータや空の様子をチェックして、私たちに必要な気象情報をより「はやく・正しく・わかりやすく」伝えるべく日々努力しています。


「世界のお天気ランキング&天気予報の判断基準」

写真子どもたちに「天気」についてより興味をもってもらおうと、「世界と日本の天気の記録」をクイズ形式にして説明しました。聞きなれない地名がたくさん出てきたので、地球儀で場所を示しながら話を進めていきます。最高・最低気温や降水量、最大瞬間風速、最大降雪量などの天気の記録の中で、なんと日本一が世界一でもある記録があったんですよ。その事実に子どもたちもびっくり!また、「気温が−15度以下だとダイアモンドダストが見られ、−30度以下だと『星のささやき』と言って自分の吐いた息が耳のあたりで凍りつきサラサラと音をたてるんだよ。」と天気の数値が実際にはどのような現象となるのかを清水さんが話すと、みんなから驚きの声があがりました。次に、日頃私たちが何気なく聞いている「天気予報の言葉の違い」について話しました。みなさんは「晴れ 一時 くもり」と「晴れ 時々 くもり」の違いをご存知ですか?例えば「一時くもり」は「くもり」が予報対象時間の1/4未満、「時々くもり」は「くもり」が予報対象時間の1/4以上1/2未満というように、明確な違いがあるのです!清水さんは図を用いてみんなにとても分かりやすく説明してくれました。子どもたちは自分がイメージしていた天気と違っていたようで、真剣に話に聞き入っていました。

「天気予報を伝えよう」

放送局や気象予報士、天気について学んだあとは…実践あるのみ!ということで、児童のみんなには天気予報の原稿読みに挑戦してもらいました。まずは、清水さんがお手本となって天気予報を披露します。「いつも見ている天気予報、そのまんまだ!!すごいよ!」と、子どもたちから拍手の嵐が。「テレビで伝える天気予報は、1つの画面(例えば明日の予想気温)で話せる時間が10秒くらいなので、短い時間内で視聴者に何を伝えるか、に気を付けています。」と子どもたちに語りかけていました。さあ、次は自分たちの番!何人かは教室の前に出て、天気予報の画像にあわせて原稿を読みました。予報の最後には「生活に役立つ情報」を一言添えるとより本物の天気予報のようになります。「明日は雨が降るのでお出かけの際は傘を持っていきましょう。」など、一人一人が考えた情報をうまく伝えていました。

写真写真



授業の最後は恒例の質問コーナーです。今回は清水さんが答えてくれました。その一部を紹介しますね。

Q.朝日放送の天気予報は近畿地方向けなのに、どうして香川や徳島なども入っているのですか?
A.朝日放送の電波は近畿地方以外にも四国や北陸、中部地方の一部にも届くので、該当する県の天気も伝えています。

Q.気象予報士をしていて大変なことは何ですか?
A.台風の時は一晩中放送局でデータを集め、災害がおきないように気象情報を伝えるため、夜通し寝ないで働くことがあります。また、花粉やPM2.5など今までの天気予報になかった新たな情報に対応しなくてはならないので日々勉強しています。