授業風景

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大阪市立海老江西小学校

2013年5月31日

授業風景33

ラジオって何?ラジオ番組を作ろう!

授業対象6年生1クラス(28名)

「ラジオを聴いた事ありますか?」

今回の出前授業は、ひさしぶりに"ラジオ”をとりあげることにしました。
実は残念なことに、ラジオを聴く人は年々減っています。
実際、児童のみなさんに「ラジオを聴いたことがある人!?」と聞いてみたところ何と28人中3人だけという結果に。


「ラジオの特徴とは?」

写真今回は、まずラジオを知らない子供達に、昭和20年代に作られたラジオ機を見せる所から始めました。そのレトロな出で立ちに児童達は「カッコいい〜!」と大興奮。さらに、2007年3月に行われた「おはようパーソナリティ道上洋三です」30周年記念公開生放送の写真を見てもらいました。映し出される大阪城ホールを満員にした16000人、そして外でもあふれていた4000人のリスナー達。これだけの人々を集客したのは、児童達が全く知らない、64歳(当時)のオジサンという事もあり、何で何で?と皆が興味津々。その答えを導き出す為には馴染のあるテレビとラジオとの違いについて、考えてもらいました。

ラジオはテレビと比べて
(1)身近(何かをしながら聞けるメディア)
(2)暖かい(双方向性メディア)
(3)お手軽(携帯が可能なメディア)
という3つの特徴があります。
そのパーソナリティ(喋り手)は単なるタレントではなく、並々ならぬ親近感から親友以上のように感じてもらえているのです。

「ラジオ番組作りに挑戦」

写真 単に座学として勉強するのではなく、実際にラジオ番組を作る事で、その魅力とラジオの特徴を感じてもらおう!という事で、事前に児童達にプロデューサー、ディレクター、ミキサー、天気予報、交通情報、ニュース、パーソナリティと、役割を決めてもらいました。そしてタイトル、話す内容、ニュース、天気予報、ニュース、交通情報等の原稿を考えてもらい、それらを5分程度の番組にまとめて台本にするまで、全てを児童がチャレンジ。講師は、ABCラジオの朝の看板番組「おはようパーソナリティ道上洋三です」のプロデューサー。写真純粋に児童達が考え抜いた、様々な学校のオモシロニュースや、想像力豊かな天気予報や交通情報の原稿は、現役のプロデューサーも顔負けの面白さ。いざ放送してみると、実在のタレントになりきって司会をつとめる子、「オバマ大統領の乗った飛行機が国道二号線に不時着したため道が壊れて通れません」というビックリ交通情報を伝える子、「ふとんが吹っ飛ぶほど風が強いです」という天気予報を伝える子…とってもユニークなラジオ番組ができあがりました。さらに、実際に放送で使う機材を使って、ラジオ技術のミキサーが、手取り足取り徹底指導。初めて見る機材の山、そしてコードの束にも、歓喜の声が湧いていました。

ラジオは、電話回線さえあれば、どこからでも放送でき、また、番組作りはどこでもできてしまうという機動力も特性の一つです。単に言葉だけで伝えるのではなく、実際に自分達で考え、作り、体験してもらう事で、その良さをより身近に感じてもらえたのではないでしょうか。未来の道上洋三さんも、ここから生まれるかも?そんなことを思いました。