授業風景

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香芝市立真美ヶ丘東小学校

2013年11月5日

授業風景41

柴田博アナに挑戦!

授業対象5年生3クラス(106名)

アナウンサーと一言に言っても、その仕事はスポーツ実況、ラジオDJ、ナレーション、ニュースキャスター、番組の司会進行からイベントの司会まで、実に多岐に渡ります。今回講師を務めたのは、ABCのアナウンサーの中でも、最も多種の仕事をこなしていると言われている柴田博アナウンサー。普段は「イジられアナウンサー」として有名ですが、実はその実力はABCでもトップクラス。そのテクニックを見てもらいながら、児童のみなさんには実際に本物のアナウンサーの仕事にチャレンジしてもらうという、柴田博アナが講師だからこそ応えられる内容となりました。

訪れたのは、香芝市内の新興住宅地の中にある真美ヶ丘東小学校。5年生の児童数は何と3クラス約100名!まずは柴田アナが今までにどのような仕事をしてきたかについて簡単にまとめたVTRを視聴。わざわざ今回の為だけに特別に編集されたオリジナルVTRに、児童達のボルテージも一気に上がっていきます。

早口言葉職人・ヒロシ。

写真 声を出すだけでなく、言葉をハッキリ伝えられないとアナウンサーの仕事は務まりません。そのため、普段から朝起きて、顔の筋肉をほぐして、早口言葉の練習を怠らない柴田アナ。最初の挑戦は、そんな基本中の基本とも言える早口言葉。皆、凄まじい速さで早口言葉をこなしていく柴田博アナの滑舌の良さにビックリ。児童もがんばって早口言葉に挑戦しました。実はアナウンサーにもそれぞれ苦手な音があるのを知っていましたか?因みに柴田アナは「マ」行が苦手だそうです。

スポーツキャスター・ヒロシ

写真 次にチャレンジしてもらったのは、毎週月曜から金曜の朝5時から6時45分に放送されている朝の人気情報番組「おはようコール」の名物コーナー、柴田博の1分勝負。これは1分間の間に、スポーツコメンテーターとの掛け合いで、前日のスポーツニュースをスポーツ新聞と映像を元に1分間で振り返るというものです。出前授業では、柴田アナがコメンテーター役を担当し、児童が柴田アナ役に扮します。ここではアナウンサーはいかに上手に相の手を入れながら相手(コメンテーター)から話を聞き出すか、そして1分間でいかに時間配分を考えてテンポよく進めるかというテクニックが問われます。これはかなり高レベルなので、事前に原稿とお手本となるVTRを児童に渡して、その通りに話できるように予習しておいてもらいました。トップバッターは何と先生。いきなり指名された先生は戸惑いながら、約200個の眼差しを一心に浴びながら、完璧に近い形でデモンストレーションを行ってくれました。続いて児童達のチャレンジタイム。チャレンジャーを募ると手が挙がるわ挙がるわ、これにはこちらも嬉しい悲鳴!皆やる気満々、本家顔負けの流暢な進行でこなしていきました。「小学生って凄いなぁ〜」と柴田アナもビックリしていました。

敏腕ナレーター・ヒロシ

写真 今まではテレビ番組の司会やリポーターのイメージが強かった柴田アナですが、今はラジオDJ、ナレーターなど声だけの仕事も多くなっています。それは声だけで様々な事を伝えなければならないので、難易度はかなり高いものです。次は芸能ニュースのナレーションにチャレンジしてもらいました。悲報のニュース、なりすましメール詐欺ニュース、恋愛スクープなど種類の異なる映像にナレーションをつけます。ポイントは、悲しいニュースのナレーションは声のトーンを落とす事でその悲しさを伝えたり、なりすましメール詐欺犯のメールを朗読するのには、なりすまし犯に“なりすまして”声色を変えて不気味さを醸しだしたりするなど、変化をつけること。けれども児童たちはとにかく皆、人前で発表したい!という気持ちが溢れて、挙手が止みません。当初の時間をオーバーし、本当にたくさんの児童にトライしてもらいました。

今回の授業では、アナウンサーはテクニックもさることながら、番組を通じて何かを伝えたいという「熱い気持ち」が一番大事だという事を、分かってもらえたことでしょう。今回は、とても元気に挑戦してくれる児童ばかりでしたので、もしかしたらここから将来放送局のアナウンサーが誕生してくれたらいいなぁと願いながら授業を終えました。