授業風景

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大阪市立中道小学校

2014年6月20日

授業風景53

「視聴率」とテレビ放送の関係

授業対象5年生1クラス(28名)

この日は、朝7時に2014FIFAワールドカップブラジルの第1ラウンド「日本×ギリシャ」の試合がスタート。大阪市立中道小学校の5年生の皆に、「朝テレビ見た〜?」と尋ねると、「前半ちょっとだけ見た〜!」と元気な声が返ってきました。
オリンピックやサッカーなどスポーツの注目の試合が中継されると、テレビの「視聴率」に大きく影響します。この日の出前授業では「視聴率」というテーマに基づいて、みんなで色々な課題にチャレンジしました。


「タイムテーブルづくり」と「視聴率ランキングクイズ!」

写真 放送局では、どの時間にどんな番組を放送すればよりたくさんの人に見てもらえるかを考えて「タイムテーブル」を作っています。
児童のみんなにも1日を「朝・昼・夜」の時間帯に分けて、どの時間帯にどんな番組を放送したらよいかを考えてもらいました。「ニュース」「料理番組」「音楽番組」などなど番組のジャンルが書かれたプレートを、タテに時間軸が書かれた、新聞のテレビ欄みたいなところに置いていきます。
「音楽番組は、ごはんを食べ終わった後に家族でゆっくりと見て一緒に口ずさみたいから、夜7時頃かな?」「お母さんが晩御飯を考えるには昼間に料理番組があったらいい」「朝はニュースが見たい」など、生活スケジュールと照らし合わせながら一生懸命考えました。
そして、実際にどれくらいの人がその番組を見たかというデータのことを「視聴率」といいます。「視聴率」という言葉は、みんな一度は耳にしたことがあるようで、「%(パーセント)」であらわすということも良く知っている様子でした。
次に今年5月1日〜6月15日の期間にどの番組が沢山の人に見られていたかを知るために、視聴率トップ20のランキングクイズをしました。写真6月15日にはサッカーワールドカップの「日本×コートジボワール」の試合があったので、42.1%という視聴率を記録して堂々のランキング1位。「あ!あの試合のあった日だ!」と皆すぐに思い出し、ばっちり1位を当てることができました。
一方で、同じ5月1日から6月15日の期間に「4歳から12歳のこどもたち」が見た番組の視聴率ランキングクイズも行いました。こちらのクイズはお手の物。次々と正解が出ました。年代を区切らない「世帯」の視聴率ランキングと、「こどもたち」に限定した視聴率ランキングでは、そこに並ぶ番組もまったく違います。そんなことも学習しました。

好きな番組を「PR」してみよう!

写真 ところで、放送局には、たくさんの視聴者に番組を見てもらう為に、宣伝をするお仕事の人たちがいます。中道小学校5年生の皆さんにも自分の好きな番組の「PR」を体験してもらいました。
「好きな番組のタイトル」・「どんな番組か(出演者や内容)」・「その番組を見たらどんな気持ちになるか」などをまとめて、30秒でクラスメートにアピールするというルールです。「見ていたらふと一緒に口ずさんでしまう、楽しい音楽番組」「ちょっといやなことがあっても見ていたらスカっとする、アニメ番組」など、やや緊張しながらも、はっきりと分かりやすく番組の内容をアピールできていて、なかなか優秀な「宣伝マン」ぶりでした!
放送局では、多くの人に見てもらうために、面白い、ためになる番組を作ろうと努力します。またほとんどの番組は一回だけしか放送しないため、そのチャンスを逃さないよう、事前に番組のいいところを宣伝し、よりたくさんの人に見てもらおうと考えています。
今回はふだん何げなく見ているテレビ番組の裏側を、視聴率と宣伝という形で学んでもらいました。中道小学校のみなさん、ありがとうございました。