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2025年11月8日(土) 午前11時~
団地リノベ
清水大介さん 『フロッグハウス』 兵庫県明石市・神戸市
1960年代から70年代にかけて、全国各地に誕生したのが「団地」です。時代と共に、老朽化や空き家の増加が問題となる一方で、「街の資源」として再評価され、再生の動きも出てきています。神戸・明石エリアで、100件以上の物件を手掛けたのが、「団地リノベーション」のエキスパート、清水大介さんです。「新築が高騰している中、団地はそこまで上がっていない」。物件価格を抑えながら、自分らしい住まい作りができる「団地リノベ」。清水さんの元には、次々と依頼が届きます。
「断熱材が入っていない、錆や結露ができるといった欠陥を、現代の暮らしに合うよう改善する」。暮らしやすさは勿論、間取りやデザイン、施主のあらゆる希望に応えるのが清水さんの信条。たとえば、施主が大好きな車「ビートル」をクレーンで吊って、まさかの部屋の中へ。遊び心溢れる空間作りで、3年連続「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
築40年、50年というマンションや団地をリノベして、驚くほどのビフォーアフターを実現させているのが、清水さん率いる話題の工務店『フロッグハウス』です。床や壁が歪み、配管から水漏れが起きている状態から、ミニマムで超オシャレな空間にフルリノベーション。その実例をいくつかお見せします。その変わりようには、感動すら覚えますよ。
清水さんは中学卒業後、自分でビジネスを始めたいと、高所工事で足場を組む「とび職」になり、19歳で独立。『フロッグハウス』を立ち上げたのは34歳のとき。最初はサッシの取り替えなど、簡単なリフォームを請け負っていたそうです。「現状回復工事では物足りなくなり、仕事の幅を広げるうちに、設計担当の笹倉が入って来て、いろいろな提案ができるようになった。」
東京の建築会社で働いていた笹倉さんは、地元・明石に戻り、住居に決めた物件が、清水さんが手がけていた団地だったことから、『フロックハウス』で働くことに。彼女が加わってから、デザインの幅がグンと広がり、リノベーションの可能性も広がりました。例えば、使わなくなった納屋を改装して、近くに住む人たちが集えるコミュニティスペースに。オーナーもびっくりのオシャレ空間です。笹倉さんのデザインセンスが、『フロッグハウス』の新たな武器となりました。
9月下旬、二人は芦屋市へ。空き家問題に直面している芦屋市の意向があり、市営住宅のリノベに取り組んでいたのです。この日は完成した物件の内覧会。がらりとその姿を変えた空間に、内覧に来ていた賃貸業の会社や行政の関係者はどう思ったのか、プロの目から見た評価が気になります。
清水さんは今年、団地の一室を購入しました。明石市にある「松ヶ丘住宅」です。幼少期を過ごした思い出の団地。その一室が、社会問題となっている相続放棄という形で朽ちていくのを、放っておけませんでした。さて、どんなリノベーションを施すのでしょう。
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