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清水大介さん 『フロッグハウス』 兵庫県明石市・神戸市

2025118日(土) 午前11時

団地リノベ

清水大介さん 『フロッグハウス』 兵庫県明石市・神戸市

1960年代から70年代にかけて、全国各地に誕生したのが「団地」です。時代と共に、老朽化や空き家の増加が問題となる一方で、「街の資源」として再評価され、再生の動きも出てきています。神戸・明石エリアで、100件以上の物件を手掛けたのが、「団地リノベーション」のエキスパート、清水大介さんです。「新築が高騰している中、団地はそこまで上がっていない」。物件価格を抑えながら、自分らしい住まい作りができる「団地リノベ」。清水さんの元には、次々と依頼が届きます。

「断熱材が入っていない、錆や結露ができるといった欠陥を、現代の暮らしに合うよう改善する」。暮らしやすさは勿論、間取りやデザイン、施主のあらゆる希望に応えるのが清水さんの信条。たとえば、施主が大好きな車「ビートル」をクレーンで吊って、まさかの部屋の中へ。遊び心溢れる空間作りで、3年連続「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

築40年、50年というマンションや団地をリノベして、驚くほどのビフォーアフターを実現させているのが、清水さん率いる話題の工務店『フロッグハウス』です。床や壁が歪み、配管から水漏れが起きている状態から、ミニマムで超オシャレな空間にフルリノベーション。その実例をいくつかお見せします。その変わりようには、感動すら覚えますよ。

清水さんは中学卒業後、自分でビジネスを始めたいと、高所工事で足場を組む「とび職」になり、19歳で独立。『フロッグハウス』を立ち上げたのは34歳のとき。最初はサッシの取り替えなど、簡単なリフォームを請け負っていたそうです。「現状回復工事では物足りなくなり、仕事の幅を広げるうちに、設計担当の笹倉が入って来て、いろいろな提案ができるようになった。」

東京の建築会社で働いていた笹倉さんは、地元・明石に戻り、住居に決めた物件が、清水さんが手がけていた団地だったことから、『フロックハウス』で働くことに。彼女が加わってから、デザインの幅がグンと広がり、リノベーションの可能性も広がりました。例えば、使わなくなった納屋を改装して、近くに住む人たちが集えるコミュニティスペースに。オーナーもびっくりのオシャレ空間です。笹倉さんのデザインセンスが、『フロッグハウス』の新たな武器となりました。

9月下旬、二人は芦屋市へ。空き家問題に直面している芦屋市の意向があり、市営住宅のリノベに取り組んでいたのです。この日は完成した物件の内覧会。がらりとその姿を変えた空間に、内覧に来ていた賃貸業の会社や行政の関係者はどう思ったのか、プロの目から見た評価が気になります。

清水さんは今年、団地の一室を購入しました。明石市にある「松ヶ丘住宅」です。幼少期を過ごした思い出の団地。その一室が、社会問題となっている相続放棄という形で朽ちていくのを、放っておけませんでした。さて、どんなリノベーションを施すのでしょう。

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三味寛弥さん 「丹後絹塩」 京丹後市

2025111日(土) 午前11時

新聞記者から塩職人

三味寛弥さん 「丹後絹塩」 京丹後市

関西屈指の夕日の名所、京丹後市夕日ヶ浦。透明度の高さでも知られる夕日ヶ浦の海水から作られるサラサラの塩。取り扱う店の店主が絶賛するこの塩を作るのは、元新聞記者。まさかの人生の大転換で京丹後に移住した彼の思いとは?塩作りを未来に繋ぐため、奮闘する日々を追いました。

夕日ヶ浦海岸の中でも奥まったエリアにトラックを走らせるのが今回の主人公、塩職人の三味寛弥さん。ポンプを使って海水を汲み上げ、工房にある釜で炊き上げるのです。360リットルの平鍋で約一週間、海水をこまめに攪拌しながら、さらに海水を足していき、塩分濃度を高めます。燃料は薪。濃縮が進むと硫酸カルシウムが浮いてくるので、手作業で丹念に取り除いていきます。とても根気のいる作業です。そしてここから、様々な手間暇をかけて完成となる「丹後絹塩」は、料理店などで人気となりました。

三味さんは吹田市出身。大学卒業後、読売新聞大阪本社に入社。事件記者として6年勤務した後、退職してフリーのライターに。大きな転機になったのが、この工房で30年にわたって塩作りを続けていた塩職人、池田龍彦さんの取材でした。

その後、池田さんが高齢のため、塩職人を引退することに。
事業継承することを決めて三味さんに声をかけたのです。もちろん、自分が塩職人になるなんて、すぐには決断できません。とりあえず工房に泊まり込み、池田さんの元で塩作りをやってみることにしました。いきなりの塩作り。なにが三味さんを塩職人に駆り立てたのでしょうか。

大阪の新興住宅で育った三味さんは、昔から自然への憧れがひとしおだったといいます。
2024年、京丹後市に移住した三味さんですが、大阪のIT企業に勤務する奥さんはどう思ったでしょう。

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丹後絹塩
概要京丹後で作られる絹のような滑らかさと深い旨味を持つ塩
住所京都府京丹後市網野町島津1582-1
備考ホームページ
https://kinusio.kyoto/

Instagram
https://www.instagram.com/tango_kinusio/
kanabun
概要地元の食材を使った京丹後市の雑貨カフェ
住所京都府京丹後市網野町網野2808-2
電話番号0772-72-6030
営業時間10:00~19:00
定休日水曜
備考ホームページ
http://kana-bun.com/
りょうりや〇
概要地元の食材を使った京丹後市の雑貨カフェ
住所京都府京都市中京区三条猪熊町635-1
電話番号075-366-0608
営業時間水曜
備考Instagram
https://www.instagram.com/kyoto202404/

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