LIFE〜夢のカタチ〜

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2011年4月30日放送 | 矢印リストに戻る

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ローカル鉄道を建て直した女社長

水間鉄道社長 関西佳子さん

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大阪の南都、泉州エリアを走る「水間鉄道」は走行距離5.5キロを約15分で結ぶ単線運転のローカル鉄道。沿線のおすすめスポットは、水間観音と呼ばれる水間寺が有名だが、近辺では“なにわの伝統野菜”である水ナスやいちご、たまねぎなどフレッシュな野菜やフルーツの数々が味わえる。10ある駅のうち8つは無人駅というのどかな鉄道だが、日本で唯一、女性が社長を務める鉄道会社として業界では知られる存在だ。一介のОLだった関西佳子さんが水間鉄道の社長に就任して今年で4年目。今回は、そんな関西さんの活躍と、この春、水間鉄道が開催した一大イベントに密着した。
大正14年に開業した水間鉄道は、「水間さん」の名で親しまれる水間観音を参拝するための足として誕生。当時は大人気だった路線も時代とともに衰退し、2005年には140億円もの負債を抱え、会社更生法の適用を申請した。事実上の倒産・・・。そんなどん底の水間鉄道の社長に就任したのが、関西佳子さんだった。経営の大胆なスリム化、コストの削減はもちろんのこと、利便性のための投資や女性ならではのアイデアを駆使し、地道な努力を続けた結果、少しずつではあるが、乗客たちの足も戻り始めた。さらに、この春からは女性アテンダントが誕生。水間鉄道を変えたいと願う関西さんの念願がカタチになった。そして、「もっと観光客に愛される鉄道にしたい」と考える関西さんは、初の試みとなる春のイベント「桜まつり」を提案。
辣腕を振るう関西さんだが、結婚までは証券会社に勤め、その後、システムエンジニアとなり、2年間だけ手伝うつもりで多額の負債を抱える水間鉄道に入社した。だが、その仕事ぶりを買われ、日本唯一の鉄道会社の女性社長に。その手腕は、昨年度の“ウーマン・オブ・ザ・イヤー”に選ばれるなど、高い評価を受けている。
そんな関西さんが水間鉄道再建のために挑んだのが「桜まつり」。これは、2つの車両を停車させて開放し、まるごと市場にするという企画。関西さんは、そこで販売する商品をはじめ、限定のお弁当や地元の酒蔵とのコラボ酒など、様々な企画実現に奔走!番組では、イベントに向けて関西さんや社員たちが奮闘する姿を追った。
水間鉄道
紹介 6年前に経営破たんしてしまった大阪のローカル線「水間鉄道」。再建に奮闘するのは日本で唯一の女性鉄道会社社長・関西佳子さん。社運をかけて行った春のイベントにカメラが密着。
住所 大阪府貝塚市近木1488−8(本社)
電話番号 運輸部 貝塚駅 072−433−4709
備考 運行区間: 貝塚駅 〜 水間観音駅
営業キロ: 5.5キロ(単線)
駅数: 10駅(内駅員無配置駅 8駅)
車 両 数: 10両
列車本数: 全日 104列車
営業開始: 大正14年12月24日

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