兵庫県伊丹市に昨年オープンした「パティスリー　ラクロワ」は、本場フランスさながらの店内に、ケーキをはじめ、バリエーション豊富な焼き菓子やパンが並ぶ人気のスイーツショップ。それらすべてを一人で手がけるのが、オーナーパティシエの山川大介さんだ。今回は、山川さんが生み出すスイーツの魅力に迫りながら、店のオープン１周年を記念して、新たな味に挑む山川さんの姿を紹介した。
フランスの伝統菓子に独自のセンスを盛り込んだお菓子でスイーツファンを魅了する山川さん。店に並ぶ常時３０種類のお菓子すべてをひとりで作るが、フランスの伝統菓子の美味しさを知ってほしいと、ドゥミセックの品揃えは関西では珍しいほど豊富。ドゥミセックとは、フランス語で“半分焼いた”という意味で、マドレーヌやパウンドケーキの焼き菓子の総称だとか。そんなこだわりをもつ山川さんの店で接客を務めるのは、奥さんのさやかさんで、２人で店を切り盛りする。
山川さんがフランスとフランス菓子に魅かれるようになったのは、一軒の店との出逢いがキッカケだった。高校卒業後、大手製菓店で働いていた山川さんが父から聞いたパティスリーの名店「なかたに亭」に訪れたときに衝撃を受ける。その後、「なかたに亭」で修業した山川さんは、フランスのパリで１００年続く老舗で修業。さらに、東京、名古屋の有名店を経て、昨年、念願の店をオープンさせた。
様々な知識を吸収し、満を持してオープンした店が、この秋に１周年を迎える。オープン１周年を記念し、山川さんは新たな味に挑戦！「お客さんに特別なものを」と考え、１周年の２日間に商品を買ってくれたお客さんにコンフィチュールをプレゼントすることに。コンフィチュールを出すのは初めてだという山川さんの「１周年記念コンフィチュール」。さらに、山川さんが挑んだ、家族へのもうひとつのステキなサプライズも紹介した。